【Zen5】Ryzen 8000シリーズCPUの最新情報【Zen4の130%の性能】

最終更新日:

Ryzenシリーズが初登場したのは2017年のこと。そこからAMDは順調にアップデートしていって、2022年にはついにZen4アーキテクチャを採用した「Ryzen 7000シリーズCPU」が登場しました。

そして次に噂されているのはRyzen 8000シリーズです。こちらについてはもうある程度噂されていて、性能についてもある程度は明らかになっているとのことです。

この記事では、そんなZen5アーキテクチャを採用したRyzen 8000シリーズCPUについての情報をまとめていきます。

2023/5/16追記:情報を更新しました

この記事の要点

  1. TSMCの3nmプロセスが採用される
  2. Ryzen 7000シリーズの130%の性能を発揮する可能性がある
  3. 最大コア数は16コア32スレッドのまま

Zen5アーキテクチャについて

さて、まずはRyzen 8000シリーズCPUがどういったアーキテクチャで製造されるのか、その噂情報を紹介していきます。

プロセス

AMDのRyzenシリーズロードマップ

AMDが発表したロードマップによると、Zen5アーキテクチャは4nmあるいは3nmプロセスの半導体によって構成されるとのことです。そして最新の情報では、Ryzen 8000等のCPUシリーズには3nmプロセスが採用される可能性が高いと噂されています。

Zen4アーキテクチャ(Ryzen 7000シリーズ)については5nmプロセスが採用されたので、20%程度以上の微細化が実現されるということになります。 これは結構大きいですね。

IPC

IPCとはInstruction per Clockの略で、クロックあたりの処理命令数のことをさしています。よくCPUの性能を表すときに「2.5GHz」みたいな周波数が用いられますが、あれは動作周波数で、1秒間のクロック数を指しています。つまり理論上の性能値というのはIPCと動作周波数をかけることで算出できます。

そして今回、Zen5アーキテクチャにおいてはZen4アーキテクチャと比較してIPCが20~25%程度上昇すると噂されていますが、これはとんでもない値ですね。 同じ動作周波数でも単純計算で性能が125%程度になるということですから、かなり革命的な進化です。

そんでもって、動作周波数についても2~9%程度向上するとのことです。つまり単純計算で30%以上の性能向上が期待できるということですね。

コア数

そして気になるのはコア数です。Ryzenが登場した当初は「とにかくコア数を増やしまくるAMD」というイメージだったのですが、Ryzen 7000シリーズの時点では最高でもRyzen 9 7950Xの16コア32スレッドにとどまっていました。そして今回、Ryzen 8000にてコア数が増える可能性も指摘されてはいるのですが、多くの意見では「16コア32スレッド」のままであることが主張されています。

Zen5アーキテクチャに関するリーク情報(RedGamingTechより)

これはRedGamingTechが公開したリーク情報ですね。キャッシュなどに関するリークはここにまとめてあります。

ラインナップ

続いてラインナップの噂です。特にこれといって噂されているわけではないですが、今までの流れから考えたら

  • Ryzen 9 8950X3D
  • Ryzen 9 8950X
  • Ryzen 9 8900X3D
  • Ryzen 9 8900X
  • Ryzen 7 8800X3D
  • Ryzen 7 8700X
  • Ryzen 7 8700
  • Ryzen 5 8600X
  • Ryzen 5 8600

と言う様なラインナップになるのではないかと考えられます。3Dとついているモデルではゲームプレイ時とそうでないときでキャッシュの扱いを自動的に変えていたりして、よりゲーム性能に特化するようになっています。 ベンチマーク集からもわかるように、目に見えて性能が向上するという感じではなさそうですが。

性能

性能についてですが、すでにいくつか情報があります。

Zen5アーキテクチャの性能リーク情報

その中でもひときわ目立っているのがこちらのグラフです。 Zen5の上に「Genoa」書いてありますが、これはZen4アーキテクチャが採用された、サーバー向けCPU「EPYC」の第四世代(EPYC 9004シリーズ) のコードネームになります。 一般家庭のパソコン向けのCPUではないですが、同じZen4アーキテクチャを採用しているということでRyzen 7000シリーズとの比較だと思ってみてみてください。

単純計算で30%程度性能値が向上していて、先ほどのIPCと動作周波数向上のくだりをちゃんと実現できているのがわかります。 おまけに、ちょっと小さくて見にくいですが右上の動作周波数のグラフを参照すると、Zen4よりもわずかにZen5の方が高いことがわかります。

Tenstorrentによるとこれはシングルスレッドの性能値を示しているとのことで、同じコア数だったとしても30%程度の性能の向上を実現できるとのこと。もしもコア数がさらに増えたら、さらに素晴らしい(マルチコア)パフォーマンスを実現できるようになるかもしれないです。

登場時期

Zen5アーキテクチャを採用したRyzen 8000シリーズCPUが素晴らしいものになりそうなことがわかりましたが、ここで気になるのはいつ登場するのかです。

これに関しては、2024年の上半期頃だと言われています。その中でも、第一四半期(2024年1月~3月)に早くも登場する可能性が高いとのことです。

楽しみですね。

参考記事:https://wccftech.com/amd-ryzen-8000-granite-ridge-desktop-cpus-feature-up-to-16-zen-5-cores-170w-tdp/


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