安くパソコンを手に入れようと思ったら、中古品を買うのも一つの手になってきます。メルカリ等の市場では様々なメーカー製の中古パソコンが販売されている一方で、誰かが自分で作った「自作パソコン」も販売されていることがしばしばあります。
そんな「自作パソコン」はメーカー製パソコンとはまた別ものですが、中古の自作パソコンを購入する時に気を付けるべきことがいくつかあります。
この記事ではそれらについて解説していきます。
自作パソコンとは?
そもそも自作パソコンとは何なのでしょうか? 文字通り、ある会社が組み立てたパソコンではなく、個人がパーツを集めて組み立てたパソコンということです。パーツから作っているわけではないので完全に自作と言えるかどうかはよくわかりませんが、人によって使うパーツは様々で、作り方は無限にあるとも言えるでしょう。
そのため、メーカー製パソコンには無いような独創的なパソコンや、使用用途にあった自分に最適なパソコンをも作ることができます。また、自作パソコンは比較的メーカー製のパソコンを購入するよりも低コストで作ることができることから、自作パソコンをメルカリ等の市場で販売する人も結構います。
そこで、やはりメーカー製パソコンに比べると自作パソコンの方が購入時に注意すべき点がたくさんあります。
中古の自作パソコンを購入する時の注意点
それでは早速中古の自作パソコンを購入する時の注意点について解説していきます。
OSの認証状態
まず第一に気を付けたいのはOSの認証状態についてです。おそらくほとんどの中古の自作パソコンにWindows OSが入っていると思いますが、Windowsを利用するにはライセンス認証が必要です。
Windowsのライセンス認証の仕組みについては以下の記事をご覧ください。
Windows 10ライセンス認証の仕組みを徹底解説【永久保存版】
メーカー製パソコンについては最初から認証されていることが多いですが、自作パソコンは作った人がライセンス認証の手続きを行わないといけません。もちろんHDDなどのストレージにWindowsをインストールするだけでは利用することはできず、ライセンスキーによる認証を行わなければなりません。
たまに「HDDにWindowsがインストールされています」と表記してある自作パソコンが販売されていますが、インストールされているだけだとライセンス認証まで行われているかよくわかりませんので、怪しいところです。しっかりと「ライセンス認証済み」と書かれたものにしましょう。
また、一度ライセンス認証手続きを行ったパソコンでも、マザーボード(CPU等のパーツが接続されている基盤)が交換された場合や外されている場合、再度認証する必要がありますのでご注意ください。
詳しくは以下の記事で紹介しています。
中古Windowsパソコンのライセンス認証事情について【徹底解説】
逆に、一度Windowsのライセンス認証が行われたパソコンであれば、HDDが無くても(マザーボードさえあれば) そのままデジタル認証が通る可能性が高くなります。
各パーツのメーカー
メーカー製パソコンであれば内部のパーツについては大手メーカーのものを利用していることが多いです。しかし自作パソコンについては内部のパーツ構成もすべて組み立てる人が決めますので、無名メーカーのパーツも使うことができます。 あまり知られていないメーカーのパーツが悪いというわけではありませんが、中には評判の悪いパーツがあります。
その一例としては「動物電源」と呼ばれるものなどがあります。KEIANが製造していたパソコン用電源で、商品名に動物のような名前が使われることが多いためにそう呼ばれていました。例として「Bull Max」や「GORI Max」などがありますが、これらの電源は比較的耐久性に劣っている傾向にあります。
他にも、パーツごとに好ましくないメーカーや商品があるようなので事前に調べておくと良いでしょう。
性能バランス
メーカー製パソコンはプロがパーツの構成を決めているので比較的パーツのバランスが良いですが、自作パソコンについてはパーツ構成は組み立てる人の自由なので、やたらと性能が偏ってしまうことがあります。パソコン内の二大処理装置として「CPU」「GPU」がありますが、
[dic term=”CPU”]
[dic term=”GPU”]
たまにCPU性能が低いのにやたらと性能の高いGPUを搭載している自作パソコン等を見かけることがあります。ゲーム性能は主にGPUに依存しますのでそれでも良い場合はありますが、場合によっては低すぎるCPU性能が足を引っ張ってしまうかもしれません。
そのため、あまり偏ったパーツ構成は「ボトルネック」を発生させる一因となり、好ましくないです。
[dic term=”ボトルネック”]
BableTechでは以前に、CPUとGPUのバランスを評価する「ボトルネックチェッカー」というものを作成しましたので、そちらもご覧ください。