AppleのパソコンといえばMacシリーズです。そんな中でもMacBookは非常に薄型になってきていてとりわけ人気があります。
しかしMacBookを新品で購入するのは少しお高い買い物になってしまいます。そこで中古のMacBookも視野に入ってくるわけですが、中古のMacBookを購入する時は普通のノートパソコンとはまた別に、気を付けるべきことがいくつかありますので解説していきます。
ズバリ! 中古MacBook購入時の注意点5つとは
- どのOSまでサポートしているのか、性能はどれくらいなのか、バッテリーの消耗具合はどれくらいなのか、付属品はしっかりそろっているのか、価格設定は適切なのか、確認しましょう
中古のMacBookを購入する時の注意点
それでは早速本題に入っていきます。
対応OS
MacBookは古いものまでとても薄型で、現行品とほとんど見た目が変わらないんじゃないかというくらいスタイリッシュなデザインになっているので、十年前のものもまだ人気だったりします。

しかしMacBookというのは、最新のOSを搭載することができるモデルが限られています。というのも、古いモデルに最新OSを搭載してもまともに機能が使えない場合があるからです。
例えば2019年のOS「Catalina(カタリナ)」はMacBookの2012年モデル以降にしか搭載できません。また、OSは入るものの、そのOSの機能を完全に利用することができない場合もあります。
例えば2011年モデルのMacにはOS「High Sierra」を搭載することができますが、その機能「Air Drop」を使うことはできません。
Appleは最新OSでないOSでも、セキュリティ関係の更新をたまに配布してくれますが、基本的には最新OSを使うのが一番安全です。また、最新OSの方が機能が優れています。
対応OS
対応OSについては以下の記事をご覧ください。
サポート機能
OS自体はサポートしていても、一部の機能が利用できない場合があります。そのため、こちらのページから各OSにアクセスし、確認してください。
性能
MacといえばYoutuberがよく使っていて、ハイスペックで性能が高いイメージがあるという人は多いと思います。もちろんオプションにも寄りますが、実際にその通りで各モデルの性能水準は非常に高いです。
ですが登場時は性能が高い方であっても、数年経つと時代遅れの性能となってしまうことがあります。これはCPUなどの処理装置が経年劣化しているのではなく、CPUなどのパーツの進化スピードが速すぎるために、次々と新しいCPUが登場するためです。 そしてプログラマーは時代に合わせて、より高い処理能力を必要とするソフトウェアを開発していくのです。
そのため、結果的に古いモデルでは最新の機能を快適に利用できないことがあります。
例えば私は、当時最新のOSがインストールできた「MacBook Air Mid-2012年モデル」を持っていたことがありましたが、最新のOSが使えるのはいいものの、快適に使えるかと言ったらそうでもありませんでした。
もちろん2012年当時はそこそこの性能だったものです。
モデル・オプション別の性能
性能を判断するのは非常に難しいため、ここは数値化したものを紹介します。以下の記事をご覧ください。
でもやはり各モデルの性能水準は高いため、5年前くらいのものだったら快適に動作するでしょう。もちろん行う作業の種類にもよりますが。
充放電回数
MacBookはノートパソコンですので、バッテリーを内蔵しています。そのため電源ケーブルによって充電し数時間利用することができますが、バッテリーは消耗品ですので何度も使っていると容量が少なくなっていきます。
完全に劣化しきったとき、バッテリー部が膨らんでボディが歪むなどの症状が現れるのでわかりやすいですが、ほとんど使い物にならないバッテリーなのに外見では特に異常はないということもあります。
そこでバッテリーの消耗具合の指標となるのが「充放電回数」です。MacBookの機能で確認することができます。
「新品バッテリー搭載」と書いてある中古品なら良いのですが、記載されていない時は基本古いもののままでしょう。そういったときは「充放電回数」が記載されていないか確認しましょう。 そして万が一充放電回数が記載されておらず、バッテリー消耗具合の指標になる情報が一切なかった場合は出品者やお店に問い合わせてみるのも一つの手です。
ちなみに充放電回数の目安としては、500回程度がボーダーラインという意見が多いです。500回を超えてくるとかなり消耗が進みますので、1時間以上もたないこともしばしばあります。
私が使っていた中古のMacBook Air Mid-2012モデルは充放電回数が500回弱でしたが、連続で1時間半くらいしか使用することができませんでした。
付属品
中古MacBookの取引において何気に多いのが付属品トラブルです。
iMacなどのデスクトップパソコンシリーズでは電源アダプターは汎用品が使えるものが多かったりするのですが、MacBookについてはApple独自規格のものが使われているケースがあります。
MacBook Pro 2016年モデル以降、MacBook Air 2018年モデル以降は最近流行りの「USB Type-C」ケーブルにて充電することが可能ですが、それ以前のモデルでは「MagSafe」などの独自規格のものが無いと充電することはできませんのでご注意ください。
そして万が一MagSafeなどの付属品が付属されていなかった場合は、自分で購入する必要があります。USB Type-Cケーブルなら百均でも売っているので良いですが、MagSafeケーブルについてはかなり高いです。ケーブルだけで1万円かかることもしばしばあります。
そのため、購入前に必ず付属品を確認するようにし、付属されていなかったらそれを自前で購入することも念頭に置いておいてください。
価格
先ほども説明した通り、MacBookは少し経年したくらいではその性能は色あせないくらい、性能水準が高くなっています。
そのため、数年前のモデルがかなり高価で取引されることもあります。しかし、私が中古品市場を見ていると、多くの中古MacBookは設定価格が高すぎるように思えます。
高すぎるかどうか判断するのは個人の自由ですが、数年前のモデルなのに現行品とほぼ同じ、いやむしろ現行品より高価で出品されていたり、それを購入している人を見かけたりします。 そのため、中古品だから安かろうと信じて購入しても実際は新品とほぼ変わらない価格だったなんて事件も発生しがちです。
そのため、購入前に一度現行品(新品)の価格を確認しておくことをお勧めします。その際は、先ほど紹介したモデル別の性能表も参考にしてください。
そして目をつけている中古品の価格が現行品の新品のものとほとんど変わらなかったら、いっそのこと新品のものを購入することをお勧めします。下手にバッテリーが消耗されているものよりはよっぽど良いと思います。
また、Appleが独自に動作テストを行い、クリーニングを施し、新品同様に梱包したうえに1年間の保証を付けてくれる「Mac整備済み製品」を購入するのも一つの手です。
メルカリでの購入については特にこちらの記事を参考にしてください