クラウドゲームサービスの現状と未来について【急成長?】

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パソコンゲーム市場は着実に成長してきていて、現在ではあらゆるゲームがパソコンでプレイできるようになりました。しかしゲームを動作させるための必要環境というものがあり、例えば重ためのゲームをプレイするとなるとそれなりの性能を持つパソコンを利用する必要があります

ですがそんな時代ももう終わろうとしています。そのカギとなるのが「クラウドゲームサービス」です。あまり知られていないサービス名ですが、この市場が現在急成長していて、数年後には当たり前のシステムになるかもしれないと言われています。

この記事ではそんな「クラウドゲームサービス」の現状と、未来について説明していきます。

 

 

この記事を2文で説明すると

  • クラウドゲームサービスとは、主なゲームの処理をインターネットを通じてクラウド上で行う形式のサービスである
  • クラウドゲームサービス市場の現状やこれからの売上の予想値、ゲーム市場におけるモバイル部門の成長具合について考慮すると、今後数年間でクラウドゲームサービス市場が着実に発達していくだろうと考えられる

クラウドゲームサービスとは

そもそもクラウドゲームサービスとは何なのでしょうか。インターネットを通じてあらゆるサービスを利用することができる「クラウドサービス」についてはだいぶ前から注目されていますが、それをゲームにどのように応用したものなのでしょうか。

細かい仕組みについてはサービスによりますが、おおむね以下のような仕組みとなっています。

 

クラウドゲームサービスの仕組み

上の図はNvidiaのクラウドゲームサービス「GeForce Now」について説明する時に利用したものですが、おおまかに表すと以上のような感じです。

利用者はインターネットを通じて特定のサーバーにアクセスし、そのサーバー上で主なゲームの処理を行って実行結果(ゲーム映像)をインターネットを通じて利用者のデバイスに転送することで、あたかも高性能パソコンを使っているかのような性能を発揮することができます。

この時コントロール情報はインターネットを通じてサーバーへアップロードする形となっていますので、インターネット回線が安定していないとラグが発生してしまい、まともにゲームプレイができなくなってしまいます。ですが5Gの登場もあり、インターネット回線について心配することが少なくなってきている現状、このようなシステムは基本問題なく動作します。

私は以前にNvidia GeForce Nowのベータ版を試験使用してみたことがありますが、その時は大体ダウンロード速度50Gbpsの低速回線利用時でもフルHDでそこそこ快適にゲームプレイができた印象です。

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利用者のデバイスの性能にほとんど依存せずに、快適にゲームをプレイすることができるだけでなく、ゲーム自体を利用者のデバイス上で動作させる必要がないためあらゆるデバイスでゲームをプレイすることができます。 つまり、利用者のデバイスについてはゲームの映像(動画)をダウンロードし、コントロール情報を送っているだけになりますので、環境にあまり左右されないということですね。 そのような特性を活かして、NvidiaのGeForce NowではAndroidスマートフォン用アプリを利用することでスマートフォンやタブレットからでも利用することができます。

また、GeForce Now以外のあらゆるクラウドゲームサービスについて考えると、中には家庭用の大型テレビで利用できるものや、家庭用ゲーム機で利用できるものなどがあります。

 

 

クラウドゲームサービス市場の成長

では実際にこのクラウドゲームサービスはどれくらい成長しつつあるのでしょうか。

 

クラウドゲームサービス市場の成長

ABI Researchより(一部加筆)

このグラフは、モバイルテクノロジーの研究開発企業である「InterDigital Lab」から委託されたABI Researchのレポートとなっています。

20年以降は予想値になりますが、18年から24年にかけての6年間で着実にクラウドゲームサービス市場が成長している(売上が増えている)ことがわかります。特に’20年から’24年にかけての4年間でどの地域でも急速に成長しており、全体として5倍以上の成長を遂げているのがわかります。あくまでも予想値ですが

地域別の調査にはなりますが、インターネットを用いるクラウドサービス市場の話なので地域差があまり見られないようです。このように、一部の地域に偏ることなく市場を発達させることができるのもクラウド系サービスの良い所でしょうか。

このように2020年を変曲点としてますます成長しつつあるのは、やはり2020年から開始されたNvidiaのGeForce Nowの影響も大きいでしょう。Google Stadia等のサービスも貢献しているかと思いますが、GeForce Nowについては既存のパソコンゲームの多くをプレイすることができるため、非クラウドシステムからの移行をより円滑なものにすることを実現しています。 もともと消費者が望んでいるのはゲームをプレイすることですので、プレイできるゲームを今まで通りに、環境だけクラウドという形態にしたGeForce Nowはクラウドゲームサービス界の頂点と言えますね。

 

ゲームサービス市場の成長

Newzooより(一部加筆)

こちらはクラウド形式等に関わらない単なる「ゲーム市場」の成長について表したグラフになります。2012年から2021年(予想)までのデータとなっていますが、着実に市場規模を拡大しつつあり、その中でも特にモバイルについて成長しているのがわかります。任天堂スイッチなどの家庭用ゲーム機は「Console Games」に入るので、このグラフにおける「Mobile Games」は専らスマートフォンでのゲームプレイを指していることでしょう。 その背景にはスマートフォンが高性能になったとか、大画面のものが増えてきたとか、そもそも利用者が増えてきたなどの要因が考えられます。 しかしこれから成長していくとなると、スマートフォンでプレイできるゲームの種類も同時に増えていき、質(Quality)と量(Quantity)が向上していくでしょう。

もちろん同時にスマートフォンの処理チップも発達していき、より重いゲームをプレイできるようになることが予想されますが、やはり利用者のデバイスで処理するという考えからクラウド上で処理するという考えに移行することが理にかなっていると言えます。

家で固定して使うようなデスクトップパソコンならまだしも、頻繁に持ち歩くようなスマートデバイスであればなおさらクラウド形式のサービスが似合っているでしょう。また、同時に5Gなどが登場し、モバイル系通信がより発達していますので更にクラウドサービスを利用する価値というものが認められることになりそうです。

 

以上より、今後クラウドゲームサービス市場は成長していくと考えることができます。といってもクラウド形式に移行したからといって提供するゲームが大きく変わるわけではありませんので、そういった意味ではあくまでも環境が「クラウド」に変わるだけで、新たな産業が誕生しているというイメージでもありません。

なので割と安定して成長していくのではないでしょうか。

また、そもそも「クラウド型」というサービス形態自体はこのようなゲームサービスだけでなく、ドライブレコーダーであったり遠隔操作であったり、あらゆるIoT機器にも応用することができるものですので、それらの「世界を便利にするもの」がほぼ確実に成長していくことが期待されますので、付加的にゲームサービスにも応用されることが期待されます。

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期限:2020/11/30

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