最新のMacBookがそろそろ発売されるだとかされないだとかで現在盛り上がっていた李しますが、そんな中で更に先の話になる「ARMベースのMacBook」の話も徐々にネタになってきています。
要はAppleが次のMacBookシリーズに独自のARMベースのプロセッサを採用するかもしれないという説が浮上してきているわけですが、一体それは何を意味するのでしょうか。そもそもARMベースにすることによるメリットは何があるのでしょうか? この記事ではそれらを解説していきます。
2020年6月追記:
ついにAppleからARMベースのMacについて発表されました。以下の記事ではどんな人がARMベースのMacパソコンを利用すべきなのかについて説明しています。
ARMベースのMacを使うべき人とそうでない人の差【徹底解説】
2020/11/11追記:ついにAppleからARM Macについて発表されました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
13インチMacBook ProのM1/Intelモデルの違いを徹底解説【ARM vs Intel】
この記事を2文で説明すると
- ARMベースのCPUをMacBookに採用することで、Intel製のCPUに比べて開発の円滑さや電力効率の上昇などが期待される。
- 最初のARMベースMacBookは2020年末、あるいは2021年に登場する見込み。
ARMベースとは?
そもそもARMベースのMacBookとはどういう意味なのでしょうか。それは簡単です。「ARMベースのCPUが搭載されるMac」ということです。
ARMベースのCPUとは?
ARMホールディングスの事業部門であるARM Ltd.により設計・ライセンスされているプロセッサコアのアーキテクチャである。
主に組み込み機器やスマートデバイス用プロセッサに用いられている。
例えば身近なものだと、ほとんどのスマートフォンにARMベースのCPUが搭載されています。CPUというよりは、CPUの他の装置も統合されて一つになっているので「SoC」と呼ばれています。そしてAppleのスマートフォン「iPhone」シリーズでもARMアーキテクチャのCPU、例えば「A13 Bionic」などが搭載されています。
そしてこのARMアーキテクチャですが、いくつか特徴があります。ARMは別にArm(腕)を表しているわけではなく「Advanced RISC Machine」の頭文字となっており、文字通りRISCプロセッサということになります。 RISCプロセッサについては難しいので詳しい説明を省きますが、主な特徴としては消費電力が少ない代わりに割と単純な命令しか得意ではないといった感じです。
そのため一度に複雑な命令が課せられない組み込み機器やスマートデバイス用の処理装置によく採用されます。
ARMベースのMacBookを製造するメリット
続いて、ARMベースのMacBookを製造するメリットについて説明します。デメリットが無いわけでもないですが、基本的にメリットしかないからこのような噂が立っているのです。
1.プロセッサのアップグレードがスムーズに
Appleが現在MacBookに採用しているCPUはIntel製のものですが、iPhone用に製造しているARMベースの「Aシリーズ」プロセッサはすべてAppleが独自に開発しています。そしてiPhone用のプロセッサはほぼ毎年アップグレードされ、着々と性能を上げてきています。
しかし最近のIntel製CPUは進化スピードが遅くなってきています。なのでまだ数年前のCPUが最新のMacBookに搭載されていたり、新モデルなのに前モデルと同じCPUが搭載されていたりします。
ここでMacBookシリーズでもiPhoneシリーズと同様にARMベースのAシリーズプロセッサを採用したらどうなるでしょうか。AシリーズプロセッサはAppleが独自に開発していますので、より円滑にCPUのアップグレードを行うことができるでしょう。
また、Intelから発注しないことでコストを減らすこともできます。最新情報によると、ARMベースのプロセッサを用いることで従来よりも50%程度コストを削減することができるとのことです。
2.そもそも性能が高い
独自プロセッサだからといってどんなに開発がスムーズに進んだとしても、結局のところIntel(外注)のCPUの方が性能が高かったら意味はないでしょう。
ここで言う性能というのは単純なパフォーマンスの事ではなく、電力効率等も考慮したものです。
しかしながら実はすでにARMベースのCPUの方が優秀だったりします。
このグラフの値はGeekbench v5を参考にしたものですが、このグラフの「Corei5-8210Y」はMacBook Air 2019年モデル、「Corei5-8279U」はMacBook Pro 13インチ 2019年モデルの最小構成を表していて、
A13というのは2019年に登場したiPhone 11シリーズのプロセッサのことです。
マルチコアパフォーマンスの結果になりますが、衝撃的なことにMacBook AirよりもiPhone 11の方が高性能になっていて、MacBook Proの右に出そうな感じです。
ただ、先ほど説明した通り、ARMベースのプロセッサは他のIntel系のプロセッサとは全く違う構造をしているのでどこまで参考になるかはよくわかりません。
でもそれでもARMベースのプロセッサをパソコンに搭載しても十分に使いものになりそうですよね。 ARMベースプロセッサはその特性上どうしてもパソコンとは相性が良くなかったですが、最近では十分に改良されています。
3.わかりやすい
性能が高い・開発がスムーズになるなどのメリットもありますが、私たち消費者にとって非常にわかりやすいものになるというメリットもあります。
例えば現在MacBookシリーズに搭載されているIntel製CPUには様々な種類があり、Corei5プロセッサの中でも全く性能の違うものも存在します。その一例が先ほどのグラフですよね。
MacBook Airに搭載されているCorei5-8210Yはかなり低性能なのに対して、MacBook Pro 13インチに搭載されているCorei5-8279Uは倍以上の性能を保有します。 この二つで主に違うのはコア数や消費電力です。しかし多くの消費者はここまで細かい型番やCPUの消費電力等を気にしたくないでしょう。
その点、現状「A13」のように簡潔なモデル名となっているARMベースのプロセッサの方が見やすいです。
ただ、MacBookシリーズすべてに採用されるとなると、性能を差別化しなければならないのでもう少し細かいCPUモデルが登場することになるでしょう。
どんなモデルに採用される?
これまでMacBookシリーズといって濁してきましたが、MacBookシリーズにはMacBook AirとMacBook Proが存在します。
中途半端に採用するのもそれはそれでOSとの相性問題が発生してくるのでいつかはすべてのMacBookシリーズ、いやむしろMac Pro等までARMベースのプロセッサを搭載することになるかもしれませんが、まず最初は低消費電力が要求される「MacBook Air」に採用されることでしょう。
それかあるいは、別のシリーズが追加されるのかもしれません。例えばいつの間にか廃止されていた「MacBook」などです。
既に存在する?
Appleのノートパソコンと言ったらMacシリーズですが、実はiPad Proもかなりノートパソコンに近くなってきています。ノートパソコンというよりは2in1 PCでしょうか。 純正のSmart Keyboardを使えばノートパソコンのようにタイピングすることもできますし、USB Type-Cコネクタで様々な機器と接続することができます。
おまけに2020年に登場した新型のiPad Pro用の「Magic Keyboard」ではMacシリーズと同じシザー式キーボード、バックライト、トラックパッドが導入され、もはやMacBookのようになりました。
そうなるともはやiPad ProとMacBookの違いはOSくらいになります。むしろiPad ProにMac OSが搭載されたらタッチパネルも使えてカメラも高性能になって、最強のノートパソコンになることでしょう。
それくらい、iPad Pro(スマートデバイス)のPC化が進んでいます。PC化が進んでいるというよりは、PCの仕事を奪いつつあるといった感じです。
他にもARMベースのノートパソコンみたいな話題としてMicrosoftの「Surface Pro X」がありますので、そちらもご確認ください。
またやらかすapple。
まだAMDに乗り換えるならまだしも。
互換機切り捨て、OS9切り捨て、PrwerPC切り捨て、nvidiaの切り捨てに、32bit切り捨て。
潔良いと取るか、その度に互換性問題を引き起こし多額の出費を押し付ける、過去に使えた資産が使えなくなる。
うんざり。