最近話題の「骨振動イヤホン」のメリットと仕組みを解説【図解】

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毎日電車通学をするときに、多くの人がイヤホンを使って音楽を聴いているのを見かけます。コードがないワイヤレスのものだったり、密着型だったり開放型だったり… イヤホンには様々な種類のものがありますが、これまでのイヤホンの常識を覆すような斬新なイヤホンが最近注目されてきています。

それは「骨振動イヤホン」です。この記事ではそんな「骨振動イヤホン」について、メリットと仕組みを解説していきます。

 

 

この記事を3文で説明すると

  • 骨振動イヤホンとは、空気を介して音を伝える通常のイヤホンとは違って耳周辺の骨を直接振動させることで、空気を介することなく音を伝えることができるイヤホンである
  • 在宅作業ランニングなどのスポーツ中のBGMを聞くのに最適
  • Appleも今後AirPodsに骨振動システムを取り入れるかもしれない

骨振動イヤホンとは?

そもそも骨振動イヤホンとは何なのでしょうか?

 

媒質が骨

そもそも普通のイヤホンとはどのようにして音を利用者の脳に届けているのでしょうか。 普通のイヤホンには、耳と接触する部分に小さなスピーカーのようなものがついていて、音の信号によってそのスピーカーが振動を起こします。そしてその振動が耳の中の空気に伝わり、耳の中の空気が振動することによって利用者の鼓膜が振動し、最終的に音として脳に届けることができるのです。

つまり音を届けているのは「空気」という存在です。

しかし音の聞こえ方には大きく分けてもう一種類あります。それが骨振動です。耳の穴の中の空気を振動させることでも鼓膜を震わせることはできますが、耳の中は頭蓋骨などの骨に覆われていますので、周辺の骨を直接振動させることで鼓膜周辺の骨を震わせることができ、そしてそれを音として認識することができるようになります。

 

引用:Goldendance

上の図を見ると非常にわかりやすいと思います。通常、骨振動を利用した装置は耳のすぐ上のこめかみの部分に取り付けることが多いです。 骨振動と言われてもピンとこない人は多いかもしれませんが、実は毎日私たちが必ずと言っていいほど経験しています。それは自分の声です。

耳をふさぐと周りの音はあまり聞こえなくなりますが、依然として自分の声は聞こえます。外からというよりは中から響いている感じがしますね。これは骨振動によるものです。骨振動として直接伝わることで自分の声を感じることができ、そして声の大きさ等を調節することができるのです。

 

そして骨振動イヤホンというのは、この「骨振動」の仕組みを利用して音を届けるイヤホンになります。骨振動というと難しい仕組みを採用しているように感じますが、実際は普通のイヤホンと大差なかったりします。結局空気を震わせるのか、直接骨を震わせるのかの違いだけですので、いずれも振動させる装置がついています。

 

 

骨振動イヤホンのメリット・デメリット

それでは続いて、骨振動イヤホンを使うメリットとデメリットについて紹介していきます。

 

メリット

 

1.周囲の音が聞こえる

先ほども説明した通り、骨振動イヤホンを取り付けるのはほとんどの場合で耳のすぐ上のこめかみの部分です。そのため普通のイヤホンのように耳の穴をふさぐことがありません。周りの音を聞きたくない状況であれば不便かもしれませんが、周囲の音をある程度聞きたい状況であれば活躍するでしょう。AppleのAirPods Proは密着型(カナル型)イヤホンなので周りの音を聞くためには外部音取り込みモードを利用する必要がありますが、骨振動イヤホンであれば音楽を聴きながらでも気軽に外の音を聞くことができます。 密着型ではなく開放型のイヤホンであれば周囲の音も聞こえることが多いですが、その分耳から外れやすくなっているので好まない人は多いと思います。

その点骨振動イヤホンは比較的しっかりと取り付けることができる上周囲の音が聞こえるので優秀だと言えますね。

 

2.清潔

通常のイヤホン、特に耳の奥までさしこむような密着型イヤホンについてはそれだけ手入れが必要になってきます。しかし骨振動イヤホンは耳の穴の中に入れる必要が無いので比較的清潔さを保つことができます。また、防水のものが多いので水を使って洗うことができることもあるでしょう。

 

3.低音域の響き

洋楽等でよく重低音でビートを刻んでいるようなものがありますが、骨振動イヤホンについてはそのような重低音をより大迫力で味わうことができます。もちろんチューニングをしておさえることができることが多いですが、普通のイヤホンに比べると重低音が骨に直接伝わるような感じがしてまるで自分の頭が楽器になっているかのような気分を味わうことができるでしょう。

 

4.水中利用

普通のイヤホンは空気を通して音を伝えますので、空気が無い水中等だと使うことはできません。また、その仕組み的にも高い水圧に耐えられないものが多いです。 ですが骨振動イヤホンは空気を介することなく音を伝えることができるので、防水設計のものであれば水中でも音を聞くことができます。 水中での使用となると雨などに耐える「防滴」とはわけが違い、ある程度の水圧に耐える「防水」でなければいけませんが、多くの骨振動イヤホンは防水性がありますので問題ないです。

 

 

デメリット

 

1.音漏れ

骨振動イヤホン最大のデメリットは音漏れが通常のイヤホンに比べると大きいことです。通常のイヤホンは耳の中に挿入し、耳の中の空気だけを振動させるのでそこそこ大きい音でも周りに音漏れするということはほとんどありませんが、骨振動イヤホンは耳の外側に取り付けますので振動したときにどうしても周りの空気まで音が伝わってしまいがちです。 その時の音漏れの様子といったらヘッドフォンから漏れている「シャカシャカ」という音に近いものがあるでしょう。周りから聞いていても気持ちよいものではなさそうです。

しかし最近では周囲に音漏れしないように工夫されて設計されている骨振動イヤホンも増えてきているので、将来的にはあまり問題視されなくなるのかもしれません。とはいえ、とりあえず周りが静かな状況では適しているとは言えませんね。

 

2.デザイン

骨振動イヤホンにも様々なデザインのものがありますが、どれも耳の近くの骨のところに密着させることで音を伝えます。そのため、耳の穴の中にすっぽりと納まる通常のイヤホンに比べるとどうしても目立ってしまいがちです。また、耳の上が埋まってしまうことが多いので髪の毛に影響を及ぼしたり、眼鏡等のアクセサリーを付けることができなくなるなどの問題も発生したりします。 そのため、購入を考えている人は耳の周りが埋まっても問題ないのか、事前に確認しておくべきですね。 逆に耳自体を開けたいという人にはおすすめなのかもしれません。

 

3.音質

骨振動イヤホンも通常のイヤホンと同じように、いろいろな価格のものがあり音質もピンからキリまであります。ですが骨振動ということで通常の「音」とは違う若干の不自然さが混じったり、周囲の雑音等が聞こえやすくなってしまうので全体的に普通のイヤホンに比べると音質に劣っている傾向にあります。そのため、音質を重視する人にはあまり向いていないかと思います。というよりはむしろ、音質を重視する人は周りの雑音等を打ち消すようなノイズキャンセリング等の機能が搭載されているイヤホンの方がおすすめです。 あくまでも作業用として使うのが最適ですね。

 

 

活躍の場

これらのメリットやデメリット、それから諸骨振動イヤホンのレビュー等を見ていると以下の場面で主に活躍すると考えられます。

 

  • 在宅作業
  • ランニング等のスポーツ

 

基本的に周りが静かだと使いづらいイヤホンですが、周りにあまり人が居ない在宅作業などの状況であれば活躍するでしょう。音漏れするとはいってもスピーカーを使うよりは圧倒的に近所迷惑になりませんので、解放感を求めつつ在宅作業のお供に音楽を聴きたいという人にはお勧めです。

また、ある程度周囲の音が聞こえる方が良いランニング等のスポーツ中のBGM視聴にも最適です。ランニングなどであれば多少音漏れしても全く問題ありませんからね。

 

製品例

続いては製品例について紹介していきます。骨振動イヤホン、という考え方はだいぶ前から存在していますが、実際のところあまり世の中には浸透していない印象です。そのため、実製品をあまり知らないという人も多いかと思います。

 

Bearoam

こちらの商品は骨振動イヤホンの中でもトップの人気を誇っているものです。新技術ということで高価だろうと懸念する人は多いかと思いますが、このイヤホンは1万円に達しておらず、通常のワイヤレスイヤホンと同等の価格となっています。同等の音質を保証するわけではありませんが、愛用している人は結構多いようです。

 

Apple AirPods

元々この記事を作ろうと思った理由として将来的にAppleのAirPodsにも導入されるかもしれないと言われていることがあります。

 

Appleの特許

この図はAppleが提出した特許になります。明らかに骨振動イヤホンについて言及されているのがわかります。 噂によると、骨振動イヤホンは主に中・低音域を得意としていますのでうまくカバーすることができなかったり、音漏れに追い打ちをかけてしまうような「高音」に関しては通常通り空気を媒質とする小型の装置から流すことで全音域バランスよく発することができるようにするのではないかと言われています。 どうやら完全防水に近い防水性を持ち合わせるかもしれないようですが、水中では高音域をカバーする装置を利用することができないので中・低音域のみのサポートとなってしまうようです。しかし従来の骨振動イヤホンでは骨振動装置だけで高音までカバーできているようなのであまり問題ないかもしれません。

 

何となく市場があまり成長しそうになかった骨振動イヤホンですが、Appleが採用するとなると一気に拡大していくかもしれませんね。今後のAirPodsは一体どうなるのか、気になるところではあります。 AirPods Proでは密着型となった上に高性能なノイズキャンセリング機能が搭載されましたので、おそらくAirPods Proの後継機が骨振動になるということはなく、無印のAirPodsシリーズの後継機として登場するのでしょう。

 

参考記事:https://www.tomsguide.com/news/airpods-3-could-get-this-killer-feature-to-battle-galaxy-buds-live

https://www.e-earphone.jp/ex/contents/feature/4454/bone-conduction-earphone/







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期限:2020/08/15

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