Zen2アーキテクチャを搭載した第3世代Ryzen 3/5/7が今年の7月に発売され、残すはモバイル向けとThreadripperになりました。この度Userbenchmarkにて第3世代Threadripperらしきものを見つけたため紹介していきます。
目次
Userbenchmarkにて発見された第3世代Threadripper
第3世代のRyzen 3/5/7/9は一通り発表され、販売も行われていますが、そんな中まだ搭乗していないのがモバイル向け第3世代Ryzenと、メインストリームを逸脱したハイエンド向け第3世代 Ryzen Threadripperのみです。
(Ryzenシリーズでは)
そしてこの第3世代Ryzen Threadripperについては過去の記事で紹介していました。ですがこのときはまだ予想の範囲でした。
そしてその後今月の半ばくらいに突如Geekbenchにて公開された第3世代ThreadripperらしきCPUについても紹介しました。
こちらの記事になります。
第三世代Threadrippterと思われるCPUが発見される
そしてこの度Userbenchmarkにて発見したのがこれになります。

少し見にくいかもしれませんが、「Processor」というところにAMDにマークがついていて、32コア64スレッドとなっていてブーストクロックが高めになっていることからThreadripperであることが予想されます。
というかほぼ確実です。

その他の環境について調べてみると以上のようになっていました。
メモリは32GBのものをつかっていてクロック数は1200MHzです。え?
私の認識がおかしいのかもしれませんが、このクロック数はさすがに低すぎるのではと思います。おそらくクロックダウン(?)しているのでしょうが。
そしてGeekbenchで発見したことを紹介した前の記事ではOSがLinuxとなっていましたが、今回はWindows 10となっています。
このことからまずサーバー向けCPUではないことはわかりますよね。そしてこのコア数はRyzen9でも無いため、Threadripperということになります。
ちなみに先ほどの画像でちらっと登場しましたが、用いられていたグラフィックボードはRadeon RX Vega 64でした。1世代のハイエンドグラフィックボードになりますね。
そしてベンチ結果も出ているということで全世代Threadripperと比べて見ましょう。
過去のThreadripperと性能比較
それではUserbenchmark上で第1世代〜第3世代のThreadripperの性能を比較してみましょう。
このようになりました。
Normal→Heavy→Extremeの順で重くなっていき、基本的に性能に最も差がつくのはExtremeになります。
1,2世代のサンプル数に比べて第3世代Threadripperの方は明らかにサンプル数が少ないためベンチ結果の信頼度は低くなっていますが、数値に従ってみると第3世代でも順調に上がっていることがわかります。
Extremeではより並列処理能力が必要とされてくるため、コア数が多ければ有利になります。
第1世代から2世代へのアップグレードはかなりマイナーチェンジとなっており、そこまで性能が変わらないはずなのですが、Extremeではかなり大きな差が出ています。これはコア数が16から32へ増えたためです。
スレッド数が二倍になったのでもちろんその分性能が上昇するわけです。
しかし第2世代から第3世代へはコア数が増えていません。
先ほどの画像にもあったように、第3世代では64スレッドのままです。
第2世代とスレッド数が変わらないのにExtremeモードでここまでの差が出ているというのは非常に素晴らしいことです。
おまけに、Zen2アーキテクチャを利用していることで同じ消費電力でのパフォーマンスをよりあげることができるでしょう。
第3世代Threadripperのネーミング問題
何気に興味深いのが第3世代Threadripperのネーミング問題です。
基本的にThreadripperは百番台の数字が「9」となっています。これはメインストリームCPU(Ryzen 3/5/7/9)との区別をつけるためです。
ですが第3世代Ryzenプロセッサでは、Ryzen9 3950X等でもうすでに百番台「9」が使われています。
だからといって9にしないわけでは無いと思いますし、おそらく3990WXのようになるのでは無いかと思われます。でもそれだと第3世代Threadripperのバリエーションが少なくなってしまいそうですね。
というかここからは完全に私の予想でしか無いですが、Threadripperはこの世代で最後では無いかと思っています。Ryzen9が登場し、最高の価格でやりすぎるくらいのパフォーマンスを発揮するCPUが現れました。
ネーミング問題はあまり関係ありませんが、こんな中Threadripperの立場がだんだんと薄くなってきていて、需要もかなり低くなっています。それに、将来的な話をするとデスクトップパソコン自体なくなっていくとも予想できるため、もはやThreadripperは必要なくなってくるでしょう。
なのでこの世代で最後だと思います。
発売されるのはいつなのか?
そして問題になってくるのは発売されるのがいつなのかについてです。
第1世代のThreadripperが発売されたのは同世代のRyzenメインストリームCPUが発売されたおよそ5ヶ月後となっていて、
第2世代のThreadripperが発売されたのは同世代のRyzenメインストリームCPUが発売されたおよそ4ヶ月後となっています。
いずれにしてもモバイル向けよりは早く発売されていますし、おそらく予想では今年の11月ごろになると思います。
ちなみにモバイル向け第3世代Ryzenについてはこちらの記事で触れています。
また、この記事で紹介したUserbenchmarkのページはこちらです。
https://www.userbenchmark.com/UserRun/19698768
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