パソコンパーツには高いものから安いものまでさまざまあります。同じ機能を持つパーツであってもピンからキリまであるという現状で、もはや高いものを買う意味がよくわからなくなっています。
私は以前にUSB接続のBluetoothレシーバーが必要になったことがあって、その時にケチって100円の安物中華製レシーバーを購入しました。しかし訳あってこの度、1,500円の比較的高価なBluetoothレシーバーを購入しましたので、両者にどんな違いがあったのか紹介していきたいと思います。
まぁわざわざ高いものを買い直したくらいですから、単刀直入に言うと差があったんですよね。
この記事を1文で説明すると
- 安物Bluetoothレシーバーは上物レシーバーと比べると、同じバージョン4.0通信でありながら圧倒的に接続が不安定になっていて、使い物にならない
安物 vs 上物 【Blueoothレシーバー】
要は今回の検証は、同じ機能をもつ(と謳われている)製品について、安物と上物ではどのような差があるかということですね。ちなみに安物の対義語を調べてみた結果、「上物」と出てきました。普段あまり使わないですよね。
安物

最初は安物についてです。Bluetoothレシーバー市場を見たことがある人ならだれでもこの商品を知っているのではないでしょうか。USB端子の下に「CSR 4.0」と刻まれているこのレシーバー、謎に大量に出回ってるんですよね。しかも、明らかに見た目が同じものでも1,000円を超えているものや数百円で購入できるものがあって、本当に謎でしかない中華品です。ちなみにこの商品は150円程度で購入しました。めちゃくちゃ安いですよね。

こちらの商品には今ではあまり見かけないドライバー入りのミニサイズのCDが付属していました。中心から羽が生えているようなこのデザイン、一体なんなのでしょうか…笑 ちなみにこのCDを使わなくても使うことができました。
そしてこちらのレシーバーはBluetooth 4.0となっています。
同じ商品が以下のページで見つかりました。
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上物

恐らくBluetoothレシーバー市場の相場は1000円程度じゃないかと思われます。この商品は1,500円程度でしたので若干高い方ですね。メーカーは安心安全のELECOMとなっていて、パッケージからして安心感があります。様々なプロファイルに対応していてバージョンは安物と同じく4.0です。 見た目としては安物よりも若干小型になっていて丸みを帯びている印象です。
ちなみにドライバー入りのCD等は付属しておらず、こちらも挿すだけですぐに使えるようになりました。
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両者の違い
それでは両者の違いについて説明していきます。ちなみに上物のレシーバーを購入したのは安物を購入してから半年後くらいの事です。じゃあ半年間も安物でやっていけていたのかよって話ですが、実際のところそもそもBluetooth通信をほとんど使っていませんでした。
ただ最近、Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンを購入しましたので上物のレシーバーを購入せざるを得ませんでした。
レシーバーの認識
レシーバーの認識については特に両者とも問題ありませんでした。やはりWindows 10をサポートしていると説明されているだけあって、USB端子にさすだけですぐに待機状態になりました。
デバイスの検索
Bluetooth通信を行うためにはまずペアリングする必要があります。そしてペアリングするためには、NFC等の機能を使わない限り、基本的には周辺を検索する必要があります。
安物については非常に不安定で、電源を付けているのに周辺の機器がうまく認識できていなかったり、さっきまで出ていたのに急に消えてしまったりしていました。
そして上物については全く問題なく、周辺のBluetoothデバイスが漏れなく表示されます。これは感動モノですが、よくよく考えたら当たり前ですよね。
ペアリング
安物も何とかペアリングはできましたが、非常に不安定です。ペアリングまでに1分弱くらい時間がかかったり、うまくペアリングできなかったりしていました。
ですが上物については数秒程度でペアリングすることができますのでストレスフリーです。ワイヤレスイヤホンは接続したり切断したりを繰り返すと思いますので、こういったところでスムーズに手続きができると非常に快適ですね。
接続性
ペアリングできてしまえばもう勝ちだろうと思っていましたが甘かったです。安物はペアリングできたあとも非常に不安定になっていて、すぐに切れてしまったり姿勢を変えると(ワイヤレスイヤホンの)接続が切れてしまったり音が途中で止まってしまったりしました。 また、4m程度離れただけで接続が怪しくなりますし、手でワイヤレスイヤホンを覆うと接続が切れてしまいます。最初はワイヤレスイヤホンのせいだと思っていたのですが、後に上物を使ってから真実を悟りました。
同じBluetooth 4.0接続ですが安物は非常に弱いです。
一方上物についてはペアリングできた後も非常に安定していて、10m程度離れても問題ありません。そして手で耳を覆っても接続は切れませんし、仮に切れたとしてもすぐに復活してくれます。そのためワイヤレスイヤホン側は全く悪くなく、結局悪いのはレシーバー側でした。 レシーバー本体が小さくてアンテナがしっかりしていないからなのだろうと思っていましたが、上物の方がよりコンパクトな設計になっているのに非常に接続が安定しているため、中の回路が根本的に違うのでしょう。
でも同じ「CSR 4.0」と刻んである製品について割と良いレビューも見かけるので、個体差があるのかもしれません。
音質
音質については特に違いは感じませんでした。安物についてはすぐに接続が切れてしまうのでまともに音楽を聴くことはできませんでしたが、音の質については特に不満はなく、ノイズが入っていたりするわけでもありませんでした。通信の安定性はともかく、同じようなプロファイルで通信しているからなのでしょう。
そしてもちろん上物についても音質については特に不満はありませんでした。だから安物と上物の主な違いは接続の安定性等になりますね。
他にもファイル転送等もしてみたりしましたが、圧倒的に上物の方が通信が安定しているといった感じです。 安物でも一応使えるだろうと思いましたが、さすがにこれに関しては使い物になりませんでした。安物買いの銭失いというやつでしょうか。 これからは大手のものを購入していきたいと思います。