世界最強のCPUって一体なんなの?【2021年最新】

最終更新日:

当サイトでは低価格・低性能なものから高性能すぎて誰が買うんだレベルのものまでさまざまなCPUを紹介してきました。

CPUは大体一年に一回ほど新しいシリーズが登場し、年々性能を上げて言っていますが、現時点での最強CPUは一体何なのでしょうか。

この記事では2020年現在の最強CPUについて紹介します。なお、性能の測り方によって左右されますので、「絶対的な王者」というわけではありませんのでご注意ください。

デスクトップパソコン向け最強CPU

まず最初に、自作パソコン市場になじみのある「デスクトップ向けCPU」の最強のものを紹介していきます。なお、この記事では基本的に「Geekbench」の結果を参考にします。

また、CPUの評価には大きく分けて「マルチコア」「シングルコア」の二つの方法があります。どちらも確認していきましょう。

 

 

マルチコア

 

AMD Ryzen Threadripper-3990X

このCPUはAMD社の「ハイエンド・デスクトップ向け」シリーズ「Ryzen Threadripper」の一つです。

2019年の夏ごろにAMDから発表された「第三世代Ryzen CPU」と同じ「Zen2」アーキテクチャを用いています。このZen2アーキテクチャは回路の細さが7nmとなっていてとても細いので優れた電力効率を発揮します。

ハイエンドデスクトップ向けということでメインストリームのRyzenシリーズとは異なる形をしており、周辺パーツも異なってきますが、一応デスクトップ向けとなっています。そのため、その気になればこのCPUを搭載したパソコンを自作することも可能です。

 

https://gigazine.net/news/20191126-amd-3rd-gen-ryzen-threadripper/ より

 

それでは仕様を確認していきましょう。ここでは一時期最も流行ったであろうハイエンドのIntel製デスクトップ向けCPU「Corei7-8700K」と比較していきます。

 

比較項目Ryzen Threadripper-3990XCorei7-8700K
アーキテクチャZen2Coffee Lake
プロセス7nm14nm
コア/スレッド64/1286/12
最大クロック数4.30GHz4.70GHz
キャッシュサイズ256MB12MB
TDP280W95W
市場価格50万円程度5万円程度

 

以上のようになっています。Ryzen TR(threadripper)の方が全体的に数値が高いです。コア数は8700Kの10倍以上多くキャッシュサイズも20倍以上多くなっています。そして熱設計電力(TDP)についてもRyzen TRは非常に高く、その分発熱量がかなり大きいです。

ちなみに64コア128スレッドはデスクトップ向けCPUの中で最もコア数が多いです。

最大のクロック数は8700Kよりも劣っていますが、マルチコアパフォーマンスにおいてはそこまで重要ではないみたいです。

 

それでは性能の目安を紹介します。

 

Chart by Visualizer

 

まさかの結果です。まだGeekbenchでは確かな情報が公開されていなかったのでCINEBENCHを参考にしますが、CINEBENCH R20のマルチコアパフォーマンスだと二つの差は7倍近くあります。つい数年前までトップパフォーマンスを保有していたはずのCorei7-8700Kの立場が… どこにいってしまったのでしょうか。

 

 

↓こちらは3990Xの下位モデル「3970X」になります。

 

 

シングルコア

 

Intel Corei9-10900K

シングルコアパフォーマンスはマルチコアに比べて比較的ばらつきが少ないのでシビアなところではあるのですが、平均的なパフォーマンスではIntelのCorei9-10900Kが最も優秀であると考えられます。前まではシングルコア性能が重視されたCore i9-9900KSがトップとなっていたのですが、最近登場したIntelの第10世代プロセッサがわずかに上回りました。

10コア20スレッドとなっていて、最新のテクノロジーを用いて最大5.3 GHzまでブーストすることが可能です。

 

それでは仕様を確認していきます。ここでは前世代の「Corei7-9700K」を比較用に載せます。

 

比較項目Corei9-10900KCorei7-9700K
アーキテクチャComet LakeCoffee Lake Refresh
プロセス14nm14nm
コア/スレッド10/208/8
最大クロック数5.3 GHz4.90GHz
キャッシュサイズ20MB12MB
TDP125W95W
市場価格7万円程度4.5万円程度

 

プロセスは変わりませんが、より成熟したアーキテクチャが採用されています。

性能は以下のようになっています。

 

 

Chart by Visualizer

 

割と微妙な差なので実際にゲーム等をプレイしているときに体感するのは難しいかもしれませんが、あのCorei7-9700Kを上回っているのですから大したものです。

ノートパソコン向け最強CPU

続いてはノートパソコン(モバイル)向けの最強CPUです。稀にノートパソコンでもデスクトップ向けCPUを搭載しているものもありますが、ここでは一般的なモバイル向け(TDP50W以下)のものを紹介します。

 

マルチコア

 

Intel Core i9-10980HK

マルチコア性能が一番高いのは最近登場したIntelの第10世代ハイエンドモバイル向けCPUになります。その中のCore i9-10980HKはモバイル向けにして8コア16スレッドとなっていて、クロック数は最大5.3 GHzとなっています。ただ、マルチコア性能についてはもしかするとそろそろ登場するAMDのRyzen 9-4900Hの方が若干優秀になるかもしれません。

 

比較項目Core i9-10980HKCorei9-9980HK
アーキテクチャComet LakeCoffee Lake
プロセス14nm14nm
コア/スレッド8/168/16
最大クロック数5.30GHz5.00GHz
キャッシュサイズ16MB16MB
TDP45W45W

 

性能は以下の通りです。

 

Chart by Visualizer

※Geekbench v5

 

同じ14nmプロセス、8コア16スレッドなのにもかかわらず割と余裕をもってCore i9-10980HKの方が勝っています。

 

 

シングルコア

 

Core i9-10980HK

シングルコアについても現状はCore i9-10980HKが最強でしょう。おそらくRyzen 9-4900Hと比較してもクロック数が高い分Core i9-10980HKの方が優秀になると思われます。

 

 

Chart by Visualizer

※Geekbench v5

 

割とわずかな差ではありますがCore i9-10980HKの方が優秀になっています。それは後継モデルですからね。

 

この記事は新しいCPUが登場し、その性能がある程度の信頼性をもって判明したときに随時更新していきますので是非ブックマーク登録等お願いします。







こちらの記事に興味があるかもしれません


コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


検索

JUNKI

純輝
最近大学でようやく本格的にコンピュータのことを学び始めました

Twitter Youtube Instagram