どこでもアクセス可能な超小型ワイヤレスSSD「skyBOX」はいかがですか?

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情報系の技術が発達し、サイズの大きな写真や動画などのデータを扱うことが増えてきました。そしてさらに、スマートフォンなどのモバイルデバイスが発達してきているため外出先などで移動しながらそのような大きなデータを扱うことも増えてきました。 そうなったときに必要になってくるのは大量のデータを保存するための記憶装置(メモリー)です。 一般的にはUSBフラッシュメモリーが利用されがちですが、従来のフラッシュメモリーと比べ物にならないくらい便利で近未来的な記憶装置が誕生しようとしています。

それがワイヤレスSSD「skyBOX」です。 この記事ではskyBOXとは一体何者なのか紹介していきます。

skyBOXとは?

今回紹介するのはクラウドファンディングサービス「INDIEGOGO」上に投稿されている「skyBOX」という製品になります。既に目標金額の10倍以上資金調達ができていて、非常に注目されている商品です。では一体この「skyBOX」とは何者なのでしょうか?

 

持ち運ぶことができる大容量記憶装置

この世には様々な記憶装置があります。パソコンの内部に取り付けるような大きめの大容量記憶装置や、USB端子でパソコンに接続することができる小型フラッシュメモリーなどがありますが、このskyBOXはそれらの良いとこどりな記憶装置となっています。 中にパソコンの記憶装置と同じように「SSD」と呼ばれる装置が入っていて、高速かつ大容量なストレージを実現するとともに、本体が小型でワイヤレス通信もできることから持ち運ぶのにも適しています。

 

SSD

SSD(ソリッドステートドライブ)はコンピュータ用のストレージの一つ。主にNANDフラッシュメモリが使われる。データ通信は非常に高速だが、書き込み回数や容量に制限があるのが特徴。一般的にHDDに比べて容量当たりの値段が高い。    もっと詳しく

詳しいシステムについてはこの後紹介します。

 

 

skyBOXのデザイン

skyBOXのデザイン(公式ホームページより)

デザインとしては上のようになっています。横に並べられているのは一般的なサイズのクレジットカードで、厚みはあるものの大きさとしてはクレジットカードとほぼ同じになっています。そしてシンプルなデザインで、その見た目は小型のモバイルバッテリーのようです。 しかし、おそらく私が愛用している10,000mAhのモバイルバッテリーよりも小型で軽量でしょう。

本体にはUSB Type-A端子とSDカードスロットが搭載されていて、無線だけでなく有線通信も行うことができます。 ですが無線通信がこのデバイスの大本命。中には最新のスマートフォンでしか利用できないような「Wi-Fi 6E」通信を可能にする装置が入っていて、無線でも高速通信を行うことができます。

 

 

skyBOXの機能

それではskyBOXで利用することができる機能について説明していきます。

まずは以下のイラストをご覧ください。こちらは筆者がまとめたものになります。

 

skyBOXの各機能

こちらでは主にデータ通信関係の機能をまとめています。

 

1.SDカードのコピー

本体には大容量かつ高速なM.2 SSDが搭載されていて、頻繁に持ち運ぶようなメモリーカードというよりは、がっつりと思い出データやその他の大きなデータなどを保存するための大容量記憶装置として利用することができます。 そしてこの装置の一つ目の機能は、メモリーカードの内容をコピーすることです。 現在でも多くのカメラでSDカードが採用されていたり、データのやり取りがUSBフラッシュメモリーなどで行われたりしていますが、それらのメモリカードのデータを直接スマートフォン等で扱うのは困難になってきます。 そこでインターネットを通じてスマートフォンやパソコンなどから簡単にデータにアクセスできるように、「ホスト」として働くことができるこの大容量装置にSDカードからすべてのデータをワンタッチで移動することができます。

この時パソコンなどを使う必要はなく、本体にSDカード等を取り付けて本体を少し操作すれば中身を丸ごとコピーすることができます。

 

2.USB接続

無線でのデータ通信がこのデバイスの一番の特徴ではありますが、もちろん有線でもデータをやり取りすることができます。本体についているUSB端子は、Type-AについてはUSB 3.2 Gen2(20GB/s)通信を行うことができ、Type-CについてはUSB 3.2 Gen2x2通信を行うことができます。 そして本体に搭載されている超高速のM.2 SSDは最高で2200MB/s程度(4TBモデル以外はその半分程度)の通信を行うことができるのでこの有線通信をフル活用することができます。もちろん有線の方が無線よりも速く通信を行うことができるので、家で使う時は通常の外付けSSDのように扱うことで非常に活躍します。

 

3.Wi-Fi通信

そしてこの装置の最大の特徴はなんといってもワイヤレス通信ができることです。本体に保存されているデータを、専用のアプリを通じてワイヤレスでスマートフォンやパソコンなどとやり取りすることができます。この時、最新のWi-Fi 6通信をサポートしているので無線とは思えないくらい高速なデータ転送を実現します。 ただ、本体自体がモバイルネットワーク通信をできるというわけではありませんので外でワイヤレス接続する時はスマートフォンなどからテザリングする必要があるでしょう。 Wi-Fiが使えるところであればそのまま通信ができます。 そのため、家にこの装置を置いておけば外出先でもアクセスすることができますので、家に置き忘れても問題ありません。

 

4.専用アプリでの操作

 

公式ホームページより

基本的にこの装置を利用する時は専用のアプリで操作します。iPhone,Android,ノートパソコンなど様々なデバイスで利用することができ、直感で操作できるように非常にシンプルになっています。 skyBOX内のデータを確認することができるのはもちろんのこと、このアプリ内で動画等のストリーミング再生も行うことができます。

インターネットを通じてクラウド上にある大容量記憶装置を利用することができるGoogle Driveなどのサービスでも似たような機能を使うことができますが、数TBの容量契約してしまうと月額料金などがかなり高くなってしまいます。ですがこちらのskyBOXは一度本体を購入すれば月額などでお金をとられることはないため、長期的に見ると非常にコストパフォーマンスが良いと言えますし、データが自分の手元にあるということで安心感を得ることができるでしょう。 強いて言えばオンラインストレージサービスとは違って本体を失くしてしまったらデータにアクセスできなくなりますが、一応オンラインストレージ等にバックアップをとることも可能だそうです。

 

 

価格と登場日

別に提供というわけではありませんが、個人的に、これから流行りそうなストレージだと感じましたので紹介しました。 価格についてですが、以下のようになっています。

オプション価格
4TB Pro50,955円
2TB26,493円
1TB14,794円
512GB10,540円

*価格は変動する可能性がございます。また、現在の為替レートで日本円に変換した表記になります

なお、4TB Proモデルは他のモデルよりも二倍のデータ通信速度を実現することができます。

既に以下のホームページで注文することができるようになっています。

https://www.indiegogo.com/projects/skybox-credit-card-size-wireless-ssd-storage#/

そして発送されるのは2020年の12月頃とのことです。

 

参考記事:https://www.yankodesign.com/2020/08/19/this-credit-card-size-wireless-ssd-lets-you-carry-your-own-cloud-server-in-your-pocket/







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