先日ついにIntelから第11世代「Rocket Lake」シリーズのCPUが発表され、発売されました。そして新しくCore i5,i7,i9などのシリーズが誕生しましたが、忘れてはいけないのが「ワークステーション」向けです。ワークステーション向けCPUといえばXeonシリーズですが、こちらのシリーズについてもCoreシリーズを追いかけるように同じアーキテクチャを利用したものが毎回登場しています。 そしてRocket LakeアーキテクチャについてもXeonシリーズが登場するとのことです。
この記事ではそんなRocket Lake Xeonの実態について紹介していきたいと思います。
Rocket Lakeアーキテクチャとは?
まず最初に、Xeon以前に「Rocket Lakeアーキテクチャ」とは何なのかについて紹介していきましょう。こちらについてはすでに以前の記事で紹介してあります。
Intel第11世代デスクトップCPUの性能を紹介!【Rocket Lake-S】
Intel第11世代「Rocket Lake」CPUのラインナップを解説【最大8コア】
噂され始めたの自体はもう2年も前のことになりますがやっと登場したといった感じです。時期的にはこのサイト「BableTech」が誕生してから割とすぐに噂され始めたのではないでしょうか?

このアーキテクチャの特徴については以上のスライドを参照ください。なお、こちらではメインストリームの「Core」シリーズについて紹介されていますのでご注意ください。
ざっと説明すると、プロセスは14nmですがIPCの改善により全体的にパフォーマンスが向上。内臓グラフィックスは第12世代「Xe」アーキテクチャのものになり、ようやく内臓グラフィックスがIntel UHD 700番台となりました。まだ内臓グラフィックスの性能についてはそこまで言及されていませんが、かなり期待ができそうです。
ほかにもPCI-Express 4.0のサポートや更に高速なメインメモリのサポートなどが印象的ですね。
Rocket Lake用の500番台チップセットについては以下の記事をご覧ください。
【第11世代向け】Intel 500番台チップセットをまとめてみた【Z590等】
ちなみにBableTechの筆者はこのうち「B560」を使用したマザーボードをすでに購入しています。
Rocket Lake Xeonのラインナップ
これからはRocket Lakeアーキテクチャを利用したXeon CPUということで「Rocket Lake Xeon」と呼ぶことにしましょう。正直この記事を作ろうか結構迷っていました。ぶっちゃけ自作パソコン市場自体割と衰退してきている中、メインストリームではないワークステーション用のXeon CPUの情報を紹介してもしょうがないのではないかと思っているところですが、中にはこのワークステーション用のCPUで何とか自作パソコンを完成させようとする猛者もいるようですので、一応紹介しておきましょう。 ちなみに私が前まで使っていたデスクトップパソコンも実はワークステーションで、Xeon CPUが搭載されていました。
さて、それはさておきRocket Lake Xeonについて、現在のところ話になっているラインナップについて紹介します。
CPU名 | コア/スレッド | ベースクロック | ブーストクロック | L3キャッシュ | TDP |
---|---|---|---|---|---|
Xeon W-1390P | 8/16 | TBA | TBA | 16 MB | 125W |
Xeon W-1390 | 8/16 | 2.80 GHz | TBA | 16 MB | 80W |
Xeon W-1390T | 8/16 | 1.50 GHz | TBA | 16 MB | 35W |
Xeon W-1370P | 8/16 | TBA | TBA | 16 MB | 125W |
Xeon W-1370 | 8/16 | 2.90 GHz | TBA | 16 MB | 80W |
Xeon W-1370T | 8/16 | TBA | TBA | 16 MB | 35W |
Xeon W-1350P | 6/12 | 4.00 GHz | TBA | 12 MB | 125W |
Xeon W-1350 | 6/12 | 3.30 GHz | TBA | 12 MB | 80W |
Xeon W-1350T | 6/12 | TBA | TBA | 12 MB | 35W |
TBAはまだよくわからないという意味です。リークしたものなどをまとめた表になりますが、例によってメインストリームのCoreシリーズに似ていたりします。型番の十の位が「5」のものは「Core i5」に近く、「7」のものは「Core i7」に近く、「9」のものは「Core i9」に近くなっていますね。末尾の「T」は超省電力版で「P」は性能が消費電力が高く性能が高いモデルですね。Coreシリーズでいう「K」にあたるでしょうか。
こちらはXeon W-1300というシリーズになりますが、前世代の「Comet Lake Xeon」については以下の記事をご覧ください。
【誰でも使える?】Comet Lake Xeon-Wの情報【Xeon W-12xx】
ここまでCoreシリーズに似ていると逆に何が違うのかといった感じがしますが、とりあえずXeonシリーズはビジネス向けにセキュリティなどがしっかり考慮されていたりするといった感じです。サーバー向けのXeonはさておき、ワークステーション向けXeonは結構謎みたいなところありますよね。
AmazonでCPU単品が購入できるわけでもなく、富士通などが販売しているワークステーションに搭載されているイメージです。
ちなみにマザーボードとしては通常のCoreシリーズに用いられるものの一部にもサポートするほか、「W」が先頭につくチップセットについてもサポートするようです。
参考記事:https://videocardz.com/newz/intel-to-launch-rocket-lake-xeon-w-1300-workstation-series
Intel’s Xeon W-1300 Rocket Lake ‘Mainstream Workstation’ Desktop CPUs Leak Out