Intel第11世代「Rocket Lake-S」、一体何が進化したの?

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何となくコンピュータが着々とコンパクトになっていき、それと同時にコンパクトさが評価される時代になってきていて、現状スマートフォンの方がより多くの人の注目を浴びている気がします。 ですがその一方でパソコンはスマートフォンにコンパクトさでは勝らないものの、着々と性能を上げてきていてその立場を確立しています。 さてパソコンの性能を司る物といったら中央処理装置「CPU」ですが、今年もIntelがパソコン用の新しいCPUについて発表しました。

実に第11世代目のCoreシリーズCPUになりますが、今回紹介していくのは第11世代の中でもデスクトップパソコン向けの「Rocket Lake-S」アーキテクチャのものになります。

そしてその前身となるのは第10世代「Comet Lake-S」CPUで、2020年の春ごろに登場しました。そのためまだ一年も経っていないわけですが、もう次の世代に移行するみたいです。 となると気になるのはどれくらい進化したかです。

この記事ではIntel第11世代デスクトップ向けCPU「Rocket Lake-S」の進化ポイントについて簡潔に説明していきます。

 

 

この記事を1文で説明すると

  • Intel第11世代デスクトップ向け「Rocket Lake-S」CPUでは内蔵グラフィックスが改善されたうえにCPU構造がTiger Lake系列に近づくなどして、モバイルフレンドリーになってきている

Intel第11世代CPUについて

Intelは現在パソコン用に、「Core」と呼ばれるシリーズのCPUを製造しています。時代をさかのぼっていくとCoreシリーズ以外のメインストリームCPUを次々と開発していたこともあるわけですが、とりあえずここ十年余りくらいはCoreシリーズに取り組んでいて、今回数値上では第11世代のCPUとなりました。

そして実は第11世代CPUにも大きく分けて二つの種類があります。

 

Tiger Lake

一つ目は既に発表されている「Tiger Lake」CPUです。世代的にはRocket Lakeと同じ第11世代となっていますが、アーキテクチャに差異が生じています。Rocket Lakeアーキテクチャにはデスクトップパソコン向けのCPUが存在するのに対し、Tiger Lakeアーキテクチャではモバイル向け、つまりノートパソコンなど用のCPUモデルのみが存在します。 アーキテクチャの特徴としてもモバイルフレンドリーになっていて、製造プロセスもより電力効率の高い10nmとなっています。 詳しくは以下の記事をご覧ください。

【ついに登場】Intel第11世代「Tiger Lake」CPUをモデル別に紹介

そしてこのシリーズについては第10世代の「Ice Lake」が前身シリーズとなります。

 

Rocket Lake

もう一つも第11世代のものですが、こちらのシリーズにはデスクトップパソコン用のモデルが存在します。そのためモバイルフレンドリーな仕様というよりは、漠然とした表現を使うと「パワー」を感じるアーキテクチャです。あくまでもイメージですよ。

前身となるアーキテクチャは先ほど説明した通り「Comet Lake」となっています。Ice Lakeアーキテクチャでは10nmプロセスを採用したのに対してComet Lakeでは依然として14nmプロセスが採用された点や、進化した第11世代内蔵グラフィックスがIce Lakeにのみ採用された点など、第10世代については両アーキテクチャの差異が顕著にみられました。

ですが第11世代については二つのアーキテクチャの差が若干縮められたといえるかもしれません。詳しく説明していきます。

 

 

Rocket Lake-Sの進化ポイント

いつもだったらこのアーキテクチャについて長々と特徴を紹介しますが、正直多くの人は「何が進化したのか」について知りたいと思っているでしょう。また、正直マニアックすぎる話については興味がない人が多数いるほか、実はこのサイトの管理人である私もそこまでマニアックな話をうまく説明できる自信が無いので簡潔に紹介していきます。

 

Intelより
Intelより

 

Cove系アーキテクチャ

とか言いつついきなり若干マニアックなものがきましたが、Rocket Lakeアーキテクチャではいわゆる「Cove系アーキテクチャ」となりました。Cove系アーキテクチャというのは簡単に説明すると、Rocket Lake「ではない系列」の第10世代「Ice Lake」や「Tiger Lake」などで採用されたアーキテクチャとなっています。つまりは比較的モバイルフレンドリーなアーキテクチャです。

全く同じというわけではありませんがアーキテクチャの構造がTiger Lake系列に近づいたようです。というか実際にRocket Lake-Sでは「Cypress Cove」が導入されたとのこと。

製造プロセスはComet Lakeと同じく14nmのまま(数値的には) だそうですが、10nmプロセスが採用されてきたCove系アーキテクチャを採用しているということで限りなく10nmプロセスに近い性能をもつ14nmプロセスであるとの考察がなされています。 一概に10nmプロセスが良いとも限らないわけなので、14nmプロセスを幾度となく洗練して出来上がって結果的に10nmプロセスに近づいた究極のアーキテクチャの方がなんとなく強そうですよね(適当)

ちなみにライバルであるAMDのRyzen CPUでは既に5nmプロセスに向かって開発がなされているようですが、メーカーによって半導体のつくりが異なり、AMDの7nm(TSMC)とIntelの10nmがほぼ同じだなんて言われていたりもします。そのため、プロセスに関してはあまり他者と比較しない方が良さそうです。 と、以前にコメントで指摘された覚えがあります。

 

「Xe」内蔵グラフィック

画面出力をするために必ず要るのはGPU・グラフィック処理装置です。ネットサーフィン中でも絶え間なくこの装置がグラフィック処理をしているわけですが、特に3Dゲームなどのグラフィック処理が多いときにこの装置がフル活用されます。

 

GPU

グラフィック処理装置(GPU・グラフィックス)とは、映像出力を行うための装置で、3Dゲーム等でその性能が特に重要視される。    もっと詳しく

そして一部を除くIntelのCPUには内蔵グラフィックスと呼ばれる装置がついていて、CPUのパッケージの中に同封されています。 ノートパソコンなどのコンパクトなパソコンについては基本的にCPUパッケージの中でグラフィック処理も行うのが好ましいのでIce Lake、Tiger Lake系列では内蔵グラフィックスが重視され、Tiger Lakeでは「Xe」と呼ばれる第12世代グラフィックスが採用されました。

Tigerlake CPUに搭載予定の「Xe」グラフィックについて【Intel】

一方でデスクトップパソコンについては、あくまでも持論を交えた話になりますが、強力な電源装置、熱問題にも対処できる十分なスペース、消費者が容易に改造、組立ができるという特徴を持ち合わせていますので、高いグラフィック性能が必要なのであればNvidia社のものなどの外付けグラフィックボードを取り付ければ良い話です。 基本的に外付けグラボの性能はCPU内蔵グラフィックスよりもはるかに高いので、もはやデスクトップ向けのCPUに関しては無理して内蔵グラフィックス性能を高める必要が無いという現状です。 おそらくそのような事情もあり、第10世代Comet Lake-Sでは内蔵グラフィックスが全く進化せず、UHD Graphicsのままとなっていたのでしょう。

と、非常に前置きが長くなってしまいましたが、今回のRocket Lake-Sではこの理論ががらりと変わりました。というのも、同11世代のTiger Lakeシリーズで採用された究極の第12世代グラフィックスシリーズ「Xe」がRocket Lakeでも採用されたのです。 様々な理由は考えられますが、そもそもXeシリーズはCPUの内蔵グラフィックスにとどまらず、もはや外付けの本格的なゲーム用グラボ用のアーキテクチャにもなる予定ですので、ワンチャンこの内蔵グラフィックスだけで重ためのゲーム処理まで担おうという少々強気な考えかもしれません。

つまり言い換えると、外付けグラボが要らない時代へ踏み込もうとしているということでしょうか。ここでいう「外付けグラボ」というのはハイエンドなものを除いた、多くの人に購入されているローエンド~ミドルレンジのものですね。

そしてこのXeグラフィックスではIntelいわく、Ice Lakeで採用された第11世代グラフィックスの倍程度の性能を実現するとのことです。

 

 

DDR4-3200メモリサポート

正味まだDDR3メモリを利用している私にとっては「へぇ~…」って感じの話ではありますが、Comet Lake-Sでは対応しているメモリがDDR4-2933までだったのに対してRocket LakeではDDR4-3200までサポートするようになったとのことです。無理やりオーバークロックすることなく3200まで安定してサポートできるというのは強みですね。 そしてDDR5の香りがほんのりと漂ってきている感じもしてきました。

 

PCI-Express 4.0サポート

AMDのCPUでは2019年の夏ごろにサポートされたPCI-Express 4.0ですが、Intelのデスクトップ向けCPUとしてはRocket Lake-Sで初めてサポートされました。PCI-Express 4.0が巷に登場してから一年以上が経ちますが、いまだにフル活用できている人は少ないみたいですね。 主に外付けのグラフィックボードやSSDを接続する時に活躍しますが、正直PCI-e 3.0でも十分な現状です。

ちなみにグラフィックボード側としては、既にNvidia,AMDの二大会社製品ではPCI-e 4.0がサポートされています。

関連記事:PCI-express 4.0は必要なのか?

 

最大8コア16スレッド

これは進化ポイントというべきかよくわかりませんが、Comet Lake-Sでは最大10コアだったのに対してRocket Lake-Sでは最大8コアに減りました。これは第9世代と同じということですね。 ただしその分性能が下がり、Comet Lake-Sの10コアモデル(Core i9)を下回ってしまうということはまずないと考えられますので、おそらく8コアで十分な性能を発揮できるくらいアーキテクチャが進化したのでしょう。

 

関連記事:【ついに登場】Intel第10世代デスクトップ向けCPUのすべて【Comet Lake-S】

【ついに登場】Intel第11世代「Tiger Lake」CPUをモデル別に紹介

 

参考記事:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1286191.html







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期限:2020/11/30

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