2020年はPlayStation 5が登場したり新型のXboxが登場するなどとしてゲーム界が非常に盛り上がりそうな年です。 そして新しいゲーム機だけでなく、新しいゲームもたくさん登場します。その中の一つがMicrosoftのFlight Simulator 2020です。 過去にもFlight Simulator Xと呼ばれるゲームがありましたが、その進化版になります。
ですが進化したことに伴って、プレイ時により高い性能が要求されることが予想されます。では一体どれくらいの性能のパソコンが必要なのでしょうか? この記事では徹底解説していきます。
ズバリ! Flight Simulator 2020の必要スペックは?
- 必須スペック:Win 7 / Core i3-8100 / 8GB / GTX 1650 / 150GB HDD
- 推奨スペック:Win 10 / Core i7-9700K / 32GB / RTX 2070 SUPER / 150GB SSD
Flight Simulator 2020の特徴
いきなり必要スペックについて語る前に、そもそも2020年のFlight Simulatorにはどのような特徴があるのかおさらいしていきましょう。詳しいことは以下の記事で説明しました。
2020年のFlight Simulatorはもはや「世界」を飛べるという話
マップがリアルに
元々リアルなのが売りだったこのゲームですが、2020年版はMicrosoftがBingで独自収集した世界のマップデータをふんだんに用いりますので世界の隅々まできれいに再現されています。 また、各所の標高等も正確に再現されているため、まるで世界をフライトしているかのような体験をすることができるでしょう。
気象も再現
フライトにおいては地形などの目に見えるものだけが重要というわけではありません。目に見えない「風」等も大きくかかわってくるのです。Flight Simulator 2020ではそんな「気象」等も精密に再現されていて、風が機体にどのような影響を与えるのか、流体力学の考え方を応用して再現しています。
そしてここまでリアルになった分、より高い処理性能が必要となってくるのです。ただし、もちろん品質設定や解像度によって必要とされる処理性能は異なってくることに注意してください。
必須スペック
それではまずはFlight Simulator 2020の必須スペックについて解説していきます。
[dic term=”必須スペック”]
ここでは、これまで数々のゲームの必要スペックを調査し、それを多くのゲーマーたちに提供してきた「Game Debate」さんの調査を基に解説していきます。
ただし、少し基準が古くなっていますので新しめの基準に置き換えて解説していきます。
必須スペック | |
---|---|
OS | Windows 7 64bit |
ディスプレイ | 720p @30Hz |
CPU | Intel Core i3-8100 / AMD Ryzen 3-1200 |
メインメモリ | 8GB |
グラフィックス | Nvidia GeForce GTX 1650 / AMD Radeon RX 5500 XT |
ストレージ | 150GB HDD |
※1080p @30fps程度でのプレイ想定
OSについてはWindows 7でも一応プレイできるみたいですが、もうサポートが切れたこともありますしWindows 10を利用するのが推奨です。
そしてディスプレイについては最低でもHD(720p) @30Hz以上のものを利用すればプレイに支障をきたすことはあまりないでしょう。 ただし上の条件でもフルHDでのプレイは設定を下げれば可能ですので、なるべくフルHDでプレイしたいところです。
そしてCPUについてはそこまでの性能が求められていません。上ではわかりやすくするためにCore i3で表現しましたが、最新のPentiumプロセッサでもギリギリ耐えるそうです。ただし最新のPentiumプロセッサを購入するくらいならCore i3の方が圧倒的にコストパフォーマンスが良いです。
そしてメインメモリは8GBもあればとりあえずは大丈夫でしょう。 グラフィックス性能は最新のローエンド「GTX 1650」程度あれば最低限プレイできます。
ストレージはそこそこの空き容量が必要です。SSDでなくても全く問題ありませんが、150GB程度は空けておく必要があります。
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OS | Windows 10 64bit |
CPU | AMD Ryzen 5-3500 6コア (良い) |
メインメモリ | 8GB DDR4-2666(良い) |
グラフィックス | Nvidia GeForce GTX 1650 SUPER(良い) |
ストレージ | 480 GB SSD |
色々探していたらパソコン工房で良いパソコンを見つけました。このパソコンはゲーミングパソコン部門には入っていませんでしたが、グラフィックスがしっかりしているのでゲーミングパソコンとして使うことも可能です。
CPUとしては最新の6コアRyzen 5を搭載しているので、「必須スペック」を求める場合は十分なCPU性能と言えるでしょう。
そしてGPUはGTX 1650が進化したGTX 1650 SUPERですので、高い設定を求めない人にはちょうど良いかと思います。ストレージも同価格帯のパソコンに比べると大容量な方かと思います。そしてなんといっても超高速SSDになっているのが特徴的です。 それでいてお値段は8万円をきっています(2020年5月現在)ので、かなりコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
推奨スペック
続いては推奨スペックになります。
[dic term=”推奨スペック”]
ここではより進化した「Flight Simulator 2020」を思う存分味わえるような、少しだけハードルの高いスペックを紹介していきます。 もちろんこのスペックに達していないからといってまともにプレイできないわけではありません。あくまでもこだわりたい人向けではあります。
推奨スペック | |
---|---|
OS | Windows 10 64bit |
ディスプレイ | 1440p @60Hz |
CPU | Intel Core i7-9700K / AMD Ryzen 7-3700X |
メインメモリ | 32 GB |
グラフィックス | Nvidia GeForce RTX 2070 SUPER / AMD Radeon RX 5700 XT |
ストレージ | 150GB SSD |
以上のようになっています。こちらもGame Debateさんのデータを参考にさせていただきました。
OSについては最新のWindows 10であれば問題ありません。 そしてディスプレイですが、フルHDでも十分楽しめるとは思いますが、やはり1440p(WQHD)程度の画質があればより細かくきれいな世界を見渡せるかと思います。4Kはディスプレイが高い上にさらに高いグラフィック性能が必要になってくるので少しハードルが高いです。
CPUについては最新のCore i7プロセッサであれば何も問題ないでしょう。これくらいの性能があればグラフィックボードの足を引っ張るということはほとんどありません。
そしてメインメモリについては16 GBでも耐えるとは思いますが、やはり新しくなったFlight Simulator はテクスチャの質が半端ないので32 GB程度欲しいところです。
グラフィックスはかなりハードルが高くなりましたが、RTX 2070 SUPER程度の性能は欲しいところです。RTX 2080でも良いのですが、正直そこまで性能が変わらない上にRTX 2080にすると急に高くなるのでRTX 2070 SUPERが一番ちょうど良いです。
また、AMD製についてはRadeon RX 5700 XTでギリギリ高品質で快適にプレイできるかと思います。ただしハードウェア単位でレイトレーシングをサポートしているNvidiaのRTXシリーズの方が望ましいです。
そしてストレージについては正直ゲームプレイではHDDとSSDの差はあまり感じられませんが、あるならSSDの方が良いです。
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Mouse G-Tune HN-A | |
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OS | Windows 10 64bit |
CPU | AMD Ryzen 7-3700X 8コア(最強) |
メインメモリ | 32GB DDR4-3200(最強) |
グラフィックス | Nvidia GeForce RTX 2070 SUPER(最強) |
ストレージ | 1TB NVMe(PCI-e 4.0 x4) SSD(最強) |
こちらはゲームパソコンでおなじみのマウスコンピューターG-Tuneシリーズになります。 CPUは先ほど紹介した推奨スペック通りRyzen 7-3700Xとなっていて、場合によってはIntelの最新Core i9以上の性能を発揮します。そしてメインメモリはたっぷりと32GB搭載されていて、動作周波数も3200と高めになっています。
グラフィックボードとして先ほど紹介した通りRTX 2070 SUPERが搭載されているので十分な性能と言えるでしょう。ストレージについても1TB(1000GB)も搭載されている上に、すべてPCI-e 4.0 x4接続のNVMe SSDとなっているので爆速です。
ちなみにPCI-e 4.0接続は現時点でAMD製のプロセッサでしか実現できません。非常におすすめなゲーミングパソコンです。
ベンチマーク
最後に、実際にこのフライトシミュレーターで測定したベンチマーク結果を紹介します。なお、データ、およびグラフについては「TechSpot」さんをのものになります。

また、他のベンチマーク結果については以下の記事で詳しく紹介しています。