みなさんこんにちは。今回はグラフィックボードについてです。
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そもそもロープロファイルグラフィックボードとは?
毎回恒例の「そもそも〜とは」コーナーです。
ロープロファイル、略して「LP」とは、通常より背の低い型のことをいいます。少なくとも自作パソコン界では、背の低いグラフィックボードのことをさします。

画像をみていただくとわかりやすいのですが、左がロープロファイル用のブラケットです。ブラケットとはグラフィックボードの映像出力端子川のカバーです。
通常の、ミドルタワーケースやミニタワーケースでは右側の、標準サイズのグラフィックボードを取り付けることができるのですが、コンパクトサイズのビジネス向けデスクトップパソコン等は、だいたい左側の「ロープロファイルサイズ」となっています。
そのため、マザーボードにはしっかりPCI-Express x 16(グラフィックボード取り付けスロット)があっても、標準サイズのグラボを取り付けることができないデスクトップパソコンが多くあります。
そんなコンパクトサイズのデスクトップパソコンのために開発されたのが、「ロープロファイルグラフィックボード」。 通常のサイズよりも背が低く、コンパクトデスクトップパソコン向けとなっています。
それでは紹介していきましょう
おすすめロープロファイルグラフィックボード3選
GTX 1650 4GB LPモデル
トップバッターはGTX1650です。Nvidia製のグラボになります。
十の位が「5」ということで、同世代としてはローエンドモデルとなりますが、10シリーズの「GTX 1060 3GB」にせまる性能があります。つまりは、最新ゲームでも少し設定を落とせばサクサクプレイすることができるレベルということです。
最も特徴的なのは、「消費電力が少ないこと」です。
75Wに抑えられているため、マザーボードのPCI-eスロットからの電力供給でギリギリたります。そのため、補助電源を必要としない製品が多いです。
基本的にLP対応製品は補助電源を必要としません。それは、コンパクトサイズのデスクトップパソコンの電源はあまり大きくない傾向にあるのと、熱設計上の問題です。そのため、このような、消費電力に対してのパフォーマンスが高いグラフィックボードのLPモデルが結構多いです。
オススメの製品はこちらです。
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MSIのデュアルファンモデルです。今のところAmazonでのLPモデルはこの製品しか販売されていません。 注意点としては、LPファイルモデルではあるものの、スロットは「2スロット分」使うことです。つまり、PCI-eスロットの隣に最低でも1スロット分、空間が必要ということになります。
また、OCモデルではないため、通常サイズのGTX 1650に比べるとパフォーマンスが劣る可能性があります。ですが、LPファイルグラフィックボードとしては最強性能となっています。 価格が安いのも魅力的です。
GTX 1050 ti 4GB LPモデル
またしても十の位が「5」のモデルです。ちょうどGTX 1650の全世代の製品となっています。ですが、十分な性能があり、最新ゲームでも設定を落とせば普通に遊べたりします。「ti」がついていない無印GTX 1050もありますが、私としてはti付きモデルの方がおすすめです。
おすすめの製品はこちらです。
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こちらもMSI社製のものになります。こちらも2スロット分占有するのでご注意ください。ちなみに先程紹介したGTX 1650が発売されたのは最近のことで、その前まではこのGTX 1050 tiがLPグラボ界最強でした。コストパフォーマンス的にも非常に優秀だったのですが、現在はGTX 1650の方が総合的に優秀だと思われます。
GT 1030 2GB LPモデル
ここまで紹介した2つのグラフィックボードは「GTX」シリーズといって、Nvidia製グラボでもゲーミング性能を重視しているブランドで、スペックが非常に高いものでしたが、そこまでの性能はいらない、最近のゲームでも自分がプレイしたいゲームは結構軽いゲームだから大丈夫、という方には「GT 1030」というグラフィックボードがオススメです。
こちらは「X」なしのモデルとなっていて、性能としてはローエンドに分類されますが、消費電力に対するパフォーマンスが非常に優秀です。古い世代の、「GTX 750 ti」くらいの性能があり、「X」なしモデルにしては高いスペックとなっています。
オススメの製品はこちらとなります。
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またしてもMSI社のものになります。自分がMSI信者というわけではありませんが、グラフィックボード会社としても信頼されていて、全体的に安定しているからですね。こちらはシングルファンモデルとなります。もちろん補助電源はいらないのですが、最大のポイントとしては「1スロット分サイズ」というのがあります。
これまで紹介してきた二つのグラフィックボードはLPモデルとはいえ2スロット分の大きさになっていましたが、こちらは1スロットのみの大きさです。
ただ注意点としては、1スロット分の大きさである代わりに、映像出力端子が二つしかありません。しっかりと見極めて購入するようにしてください。
紹介はこれで終わりです。コンパクト設計のゲーミングパソコンを作りたいという方や、今使っているコンパクトパソコンを生かしたいという方にはこのLPグラボはおすすめですが、基本的には通常サイズのグラフィックボードを取り付けることができるミニタワーパソコンや、ミドルタワーパソコンを作ることをおすすめします。熱的な問題もありますし、通常サイズの方がコストパフォーマンスが良いという問題もあります。
以上でこの記事は終わりです。今このサイトでは自作パソコン完全マニュアルを投稿しているので、ぜひご覧ください
自作パソコン完全マニュアル#0 〜そもそも自作パソコンとはなにか〜