今ではすっかり「フルHD(1920 x 1080)」解像度でパソコンゲームをプレイするのが世の中の常識となっています。そんな中で徐々に、「4K(3840×2160」解像度でのゲームプレイも流行ってきています。
この記事では、パソコンのゲームプレイに必須な「グラフィックボード」のうち、4Kでのゲームプレイに適しているものを3つ紹介していきます。
この記事を2行で説明すると
- 4K解像度で最新ゲームを快適にプレイしたい場合、それなりのグラフィックボード性能が必要となる
- 4KゲームにおけるおすすめグラッフィックボードはRTX 2070 Super , 2080 ,それからRadeon RX 5700XT
4Kゲームにおいてどんなグラフィックボードが必要?
パソコンで少し重たいゲームをプレイしたい時には「グラフィックボード」というパーツが必須になってきます。グラフィックボードとは、簡単にいうと、ゲームのコントロール情報などを映像信号にしてモニターに出力しているパーツになります。

レンダリングと呼ばれる作業をするのですが、この時に重たいゲームだとより高い処理性能が必要とされます。そして性能が足りないと動作がカクついたりして、まともにゲームプレイができなくなります。
4Kゲーミングにおける処理とは
ゲームの重さというのはおおよそ、次の4要素が絡んできます。
- ゲームの種類(2D,3D,VR等)
- 描画する物体の個数
- 解像度
- フレームレート(1秒間に切り替わる画像の枚数)
例えばパソコンでクロスワードをプレイしようとしても重くなりそうにないですよね。でも最新の3Dゲーム(3D世界を描いているゲーム)では全体的に処理が重くなります。
そして描画する物体の個数でも結構変わってきます。ゲーム内で木の本数が多いと重くなるケースが多いですね。
そして解像度でも処理の重たさというのはかなり変わってきます。
というのも、描くドット数が増え、その分処理が増えるためです。
ドット数に比例するというわけではありませんが、フルHDに対して4Kゲーミングでは1.5倍くらいは重くなるでしょう。
そしてフレームレートでも変わってきます。これは、1秒間に描画する画像の枚数(フレームレート)が変化すると結果的に描画するドットの数が増えるためです。
そして、グラフィックボードの性能が足りてないとフレームレートが落ちてしまい、描写がカクついてしまうのです。
なので、4K解像度でゲームをプレイしようと考えているときはそれなりに性能の良いグラフィックボードでないとサクサク動きません。
4Kゲームプレイ用のグラフィックボードの性能目安
4Kゲームを快適にプレイするために必要なグラフィックボードの性能の目安としては、Passmarkスコアが15,000以上程度のものです。
Passmarkスコアの調べ方については、普通にGoogle等で「{グラフィックボード名} + passmark」と調べれば出てきます。
あるいはこちらの記事を参考にしてください。
それではこれらをふまえてオススメのグラフィックボードを紹介します。
おすすめ4Kゲーミンググラフィックボード3選
1、Nvidia GeForce RTX 2070 Super
まず一番最初はNvidia社のGeForce RTX 2070 Superです。
GeForceシリーズのうちでもRTXシリーズは3Dゲームに特化していて、ハードウェア・レイ・トレーシングをサポートしているため、今後もかなり活躍すると思います。
十の位が「7」ということで、準ハイエンドの立ち位置にいるわけですが、最近「Superシリーズ」が登場して、もうハイエンドといってもいいくらいの高パフォーマンスを発揮するようになりました。
でもハイエンド版の「RTX 2080シリーズ」より価格は抑えめで、かなりバランスのとれたグラフィックボードになります。その中でも上の「玄人志向」製が一番おすすめです。二つの巨大なファンによってしっかりと冷却ができ、ボディもしっかりしていて、RTX 2070 Superの中でも安い方なので最適です。
そしてPassmarkスコアとしては14,773となっていて、おおよそ15,000に届いているのでギリギリ4Kゲームを快適にプレイすることができる性能です。
多少設定を落とせばかなり快適にプレイできます。
2、Nvidia GeForce RTX 2080
続いてもGeForceシリーズになります。
RTX 2080は最新のハイエンドグラフィックボードの一つで、先ほどのRTX 2070 Superよりも性能が高くなっています。
グラフィックボード用のメモリが8GBもあるので、4Kゲームの処理も得意とします。そしてPassmarkスコアは15,570で、15,000を多少上回っています。
実はRTX 2080には「Super」付きモデルと「ti「付きモデルが存在するのですが、無印のものが一番コストパフォーマンスが良いのでオススメです。
また、最新のゲームを設定をそこそこあげて4Kで快適にプレイすることができる性能があるので、これ以上性能の高いグラフィックボードを購入するのはあまり効率が良いことではありません。
そして上の「ELSA」製のRTX 2080は私が見た中で一番安いと思いますので非常におすすめです。
3、AMD Radeon RX 5700 XT
続いては先ほどと違ってAMD社のグラフィックボードになります。
個人的な意見ですが、AMD社のグラフィックボードはNvidiaのものと比べて発色が良いような気がします。
そしてこのRX 5700シリーズはNvidiaにはないくらいの微細な「7nm」プロセスで作られたチップを採用しており、より低発熱で素晴らしいパフォーマンスを発揮します。
そして「XT」付きモデルは無印のものに比べて多少性能が向上しています。
Passmarkスコアは13,250です。あれ、15,000に届いていないじゃないかという話ですが、ある程度設定を下げればかなり快適に4Kゲームをプレイできることでしょう。
なんといっても安いのが特徴です。最初に紹介したRTX 2070 Superに比べると1万円以上安いのに性能にそこまでの大差がありません。
これがAMD製グラフィックボードの特徴だといわれています。
上のリンクで紹介しているのはグラフィックボードを作っている会社の中でも有名な「MSI」社のもので、ゴールドに近い色合いで統一されていますが、それでも落ち着いた雰囲気となっており、デザイン製もかなり良いです。
おすすめです。
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