パソコンで大切なのはCPUなどのパーツですが、処理した内容を表示できなければ意味ないので、そういった意味ではディスプレイ(画面)が最も大事かもしれません。ディスプレイが大きくて、画素数が多ければその分表示することができる面積が増えるので作業もしやすくなります。 そこで近年画素数の多い「4K」モニターが注目されているわけですが最近では「8K」についても早くも注目されてきています。
そこで今回は、現時点でのおすすめの8Kモニターを紹介していきたいと思います。
8Kとは
まず最初に、そもそも8Kとは何なのかについて説明しておきましょう。8Kの8はいいとして、「K」は「キロ」を表しています。キロといえば身の回りでは、、1kmの「キロ」などがありますね。この「キロ」というのは「千」というのを表していて、1キロ=1000という意味になっています。例えば1kmは1000mということですよね。この「K」がつくことによって一般的にその数値は1000倍されるようになっているわけです。
つまりは8K=8000ということですね。この8000が何の数字なのかといいますと、ディスプレイにおける横の画素数のことです。ディスプレイは通常横長であり、その解像度は「横 x 縦」であらわされます。現在最も利用されているであろうフルHDディスプレイは「1920 x 1080」ですね。 フルHDの場合は「1920」という数値が横の画素数になります。これは2000にかなり近いので、フルHD=2K解像度という言い方ができます。
そして8Kというのは横の画素数がおおよそ8000である(7680が一般的) 解像度ということです。
以下の図をご覧ください。

なんだか頼りない図ですが、こちらは最近私が購入した「液晶ペンタブレット」で描かせていただきました。まるで紙に絵を描いているかのような書き心地でペイントソフトに描けるのでとても便利ですよ~ それはさておき、8Kというのはこれくらいにも大きいものです。画素の大きさを一定にして様々な種類の解像度のディスプレイを重ねたものです。
HDというのは数年前に最も流行っていた解像度で、HDが登場した当初はとてつもなくきれいで細かい映像になると話題になっていました。これは横幅が1280ピクセルです。
そして現在最も多く使われているであろうフルHD解像度が次に来ます。こちらは横幅が1920となっていて、2Kとも呼ばれます。私が使っている液晶タブレットや、サブモニター、ノートパソコンなどもこの解像度を採用していますね。
そして続いてWQHDはHDが4つ組み合わさった解像度を持ちます。つまり横幅が2560ということですね。少し大きめのディスプレイなどによく採用されています。ノートパソコンなどではあまり採用されない解像度ですね。
そして4KはFHDが4つ組み合わさった解像度を持ちます。つまり横幅が3840ということですね。こちらは大型のパソコン用モニターやモバイルモニター、AppleのiMacパソコンや大型のテレビなどに採用されています。
私の使っているデスクトップパソコンのメインモニターも4K解像度をサポートしています。大きさは27インチですが、画素の密度が非常に高くて文字などがきれいに映るためとても重宝しています。4K解像度程度が一番パソコンの作業がしやすいと感じますね。
【4K 27インチ】Dell S2721QSモニターを徹底レビュー!【コスパ最強】
レビューなんかもしていますので是非ご覧ください。
そしてさらにその4Kを4つ組み合わせた大きさを持つのが8Kです。つまり横幅が7680ということですね。実にFHDディスプレイ16台分、HDディスプレイ36台分となっています。画素が圧倒的に多いため圧倒的な情報量を誇っており、かなり細かい映像を届けることができます。もはやここまでくると人の目でそれを体感することができるのかといった感じですが、とりあえず8K時代が来るかもしれない、いや、もう来てるなどと巷では話題になっている印象ですね。
そして8Kディスプレイというのはこの解像度をサポートしている、つまり8K分の画素を持っているディスプレイということになります。ディスプレイというのは単純に解像度が高くなるほどその製造コストが高くなるものですが、8Kに関してはまだ技術が成熟していなかったり市場が小さかったりするのでさらに価格が上乗せされています。
おすすめの8Kモニター
続いてはおすすめの8Kディスプレイを紹介していきます。 にしても8Kディスプレイの普及率は非常に低く、Amazonで「8K モニター」などと検索してもほぼ全く検索結果が出てこない現状です(2021年9月現在)
ですがほかのショッピングサイトを見ていたらなかなか良い商品が見つかりました。Amazonで販売されていないのが結構謎ですね。
1.Dell UltraSharp 8K IPS UP3218K
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一番最初に紹介するのがこちらのモニターです。こちらはみんな大好き、私も大好きなDell製のモニターになります。私もDellの似たようなモニターを以前に二台購入しました。

現在の作業スペース
右にあるのがDellの4K 27インチモニターで、左にあるのがDellのフルHD 24インチモニターです。この4Kモニターについては以前に記事で紹介しましたのでそちらをご覧ください。
【4K 27インチ】Dell S2721QSモニターを徹底レビュー!【コスパ最強】
このようにDellのこのシリーズのモニターを愛用しているわけですが、価格が安い割には品質が非常によく、本当に画面がきれいです。文句なしといった感じです。色域やHDR等の機能など、突き詰めていけばさらに高性能なモニターを作ることは可能でしょうが、普通の作業をするには一番ちょうど良いモニターといった感じですね。
さて本題に戻って、同じシリーズからはご覧のように8Kのモニターも登場しています。

その見た目としてはほかのモニターと変わらないですが、画素数が8Kと、えぐいことになっています。31.5インチと巨大なモニターではありますが、なんせ画素数が多いので画素密度は280 ppiとなっていて、そのきめ細かさは最新のスマートフォンなどに匹敵します。スマートフォンは画面が小さい分画素密度が高めに設定されていますが、それと同等の密度で31.5インチの巨大さを誇っているのです。 8Kの映画鑑賞はもちろんのこと、その多い画素数を生かして一度に様々な作業をすることができるでしょう。画面を四分割してもそれぞれ4K解像度となっているので同時に4つの作業を行うことも可能です。
こちらの製品は一応Amazonでも販売されているようですが、なんせ高価になっているためかなり安く手に入る楽天市場での購入をお勧めします。
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さて、ほかにもおすすめの8Kモニターをどしどし紹介していきたいところではあるのですが、私からお勧めできるモニターは以上一台のみです。ほかにも8Kモニターは様々ありますが大手ショッピングサイトから入手しにくかったり高すぎたりす少し信頼性に欠けていたりするので、8Kモニターを購入したいならこのDellのモニターをお勧めします。
というかそもそも、8Kモニターを購入する必要ってあるのでしょうか?
そもそも8Kモニターを購入する必要はあるの?
さて、たった一台だけおすすめの8Kモニターを紹介しましたが、そもそも8Kのモニターは必要なのでしょうか?
8K実行環境
まずは8K出力を実行するための環境についてです。8Kモニターがあっても、それを使いこなすことができる出力環境がなければいけませんよね。映像出力を行うために重要になってくる「GPU」という処理装置が問題になってきます。
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GPUは、CPUに内蔵されているものやグラフィックボードなど外付けのものが存在します。一般的にはCPUに内蔵されていますが、例えばIntelの新しい「Core i7-11700」などの第11世代の高性能なCPUについても内蔵されているグラフィックス(Intel UHD 750)の最大映像出力は5Kまでです。
一方で外付けグラフィックスについてはNvidia、AMDなどの会社のものがありますが、こちらは数年前からもうすでに8K解像度がサポートされていたりします。例えばNvidiaのGeForce RTX 3090などの2020年に登場したGPUは8Kをサポートしており、2017年に登場したGeForce GT 1030なんかはローエンドGPUではありますが一応8Kをサポートしています。
このように、外付けのグラフィックボードを用いれば8K出力は一応できそうです。しかし適切なケーブルをしっかり用いることと、中古グラフィックボードだと8K出力に対応していないケースがありますので要注意です。
8K出力がサポートされたのは主に2017年頃からです。こちらはグラフィックボードの仕様を各々のメーカーのホームページなどで閲覧することで確認することができます。
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ケーブルもしっかりと対応したものを購入する必要があります。以前までは8K出力をする際は二本ケーブルが必要だったりしましたが、最新の映像出力規格に対応した上のようなケーブルを用いれば一本のケーブルで8K出力をすることができます。
8Kコンテンツ
8Kに対応した処理装置などをパソコンに組み込むことで8K映像を出力することができるということはわかりましたが、そもそも8Kのコンテンツが存在するのかという話です。
=8Kゲーム=
8Kゲームはまだ一般的ではありません。多くのゲームが4K解像度までのサポートとなっていて、仮に8Kに設定することが可能だったとしても動作が不安定になったり描画が崩れていたり、そもそも4K用にテクスチャの解像度が設定されていて8Kにしても解像度が高くなった感じがしないなどの問題が発生する可能性が高いです。
「8Kゲーミング」はPS5が登場したことで話題になったりしましたが、どうやらまだ近い未来ではないようですね。というか、4K以上の解像度でゲームをプレイする必要性が非常に少ないです。8Kだとやたら処理が重くなるため滑らかに表示できないかもしれませんし、相当巨大なモニターを使わないとその解像度の高さを実感することはできないでしょう。正直32インチくらいのモニターであれば4K解像度で十分です。
=8K動画=
8K映画などは一般的ではありません。多くの映画がまだ4K解像度またはそれ以下です。Youtubeについても、一応8K解像度はサポートされていたりしますが、実際に8K解像度の動画をアップロードしている人は本当に少数にすぎません。というか4K解像度の動画をコンスタントにアップロードしている人すら現状そこまでいないかと思います。
そのため、8K動画もあまり無い現状です
このように、8Kのコンテンツはあまりないので8Kが活躍できる画面といったら画面を4分割にしても一つ一つが4K解像度であるため画面を広く使い、一度に様々な作業を行うことができるくらいですかね。にしても8Kまでの解像度は必要なく、正直4Kモニターを持っている私から言わせてもらうと4Kモニターを4分割してもそれぞれフルHD解像度となっていて十分なので作業性は高いかと思います。
それ以上の作業性を求める場合はデュアルモニター構成やトリプルモニター構成にするべきですね。
三年使って分かったマルチモニターのメリット・デメリット【パソコン】
あまり作成した覚えはないですが、マルチモニターの記事もいくつか投稿されています。
まとめ
まとめになりますが、正直8Kモニターは現状非常に高価な上に、そもそも活躍できる場所が少ないことがわかりました。そのためどうしても8Kにこだわる人はDellのモニターがおすすめではありますが、基本的にまだ8Kモニターを導入する必要はないと考えました。4Kモニターすら使っている人はそこまで多くない現状ではありますね。なお、4Kモニターについては非常におすすめです。特に私の使っているDellの4Kモニターなんかはおすすめです。
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どうしても8Kモニターにあこがれる場合は、もはや4Kモニターを4台買ったほうが良いのではないかとすら考えますね。それくらい8kモニターを購入するのは効率が悪いことです。
おすすめの8Kモニターを紹介する記事でいうのもなんですが、そもそも8Kモニター自体、2021年の時点ではお勧めできません。なお、今回考慮したのはあくまでもパソコン用のモニターなどになりますのでご注意ください。