AppleからはiPhone 11、GoogleからはPixel 4シリーズが発売されるなどして次々と高性能なスマートフォンが登場してきているこの頃ですが、そういった高性能スマートフォンは高価なのが一つの欠点です。
そこでこの記事では、最低限の性能は欲しいけどなるべく安く済ませたいという方向けにおすすめの格安Androidスマートフォンを3つ厳選して紹介します。
最新のものを紹介していきます
格安Androidスマートフォンについて
格安Androidスマートフォンとは?
名前の通りですが、格安Androidスマートフォンというのはごく一般的なスマートフォンよりも比較的安価で入手することができるAndroid OSを搭載したスマートフォンになります。ハイエンドに部類されるAppleの「iPhone」やGoogleの「Pixel」等のスマートフォンが10万円程度なので、格安Androidスマホといったら3万円以下が目安でしょう。
格安Androidスマホを購入する時に気を付けること
おすすめのものを紹介する前に格安Androidスマホを購入する際に気を付けることを説明しておきたいと思います。
1.最低限の性能は確保しましょう
世の中広いですから、いくらでも安いスマートフォンはあります。1万円をきっているものなんて山ほどありますし、中国の通販サイトなんかだと5,000円を切っているものもよく見かけます。
どれも見た目は普通のスマートフォンなのですが、中に入っているパーツは異なってきます。スマートフォンの性能は、搭載されている「CPU」というパーツに左右されます。この「CPU」の性能があまりに低いと使い物になりません。
どんなに安くても最低限は使えるだろうと思う方はいらっしゃると思いますが、安すぎるスマートフォンはとことん性能が悪いですし、Webの閲覧でさえも困難な時もあります。 安いスマートフォンを求めて使い物にならないものを購入してしまったらただの安物買いの銭失いですので注意しましょう。
大切なのは価格だけではありません。性能も考慮した「コストパフォーマンス」です。
2.保証は期待しない
大手スマートフォンメーカーが格安スマートフォンを出品していることも結構ありますが、その一方で聞いたこともないような企業が出品している場合もたくさんあります。そのほとんどは中国の会社である可能性が高いのですが、そういう会社から購入したスマートフォンについての保証は期待しない方が良いです。
そもそも保証がないという場合もありますが、仮に保証がついていたとしても手続きがやたらと大変だったり連絡がうまくつながらなかったり、日本語が通じなかったり… いろいろな場合があります。
なので格安Androidスマートフォンを購入する際は、最悪壊れてもまぁいいや程度の心構えが必要です。もちろん、速攻で壊してしまったら安物買いの銭失いなんですけどね。
また、内に大切なデータを入れないようにしましょう。
3.レビューは過信しない
ほとんどの通販サイトには「レビュー」を見ることができる機能があるでしょう。スマートフォンを購入する際は実際に使った人のレビューが非常に参考になるわけですが、特に格安スマートフォンの場合は「サクラ」と呼ばれるレビューが多いです。
製品に対するイメージをよくするために、協力して偽物の高評価レビューを増やしていく悪質な行為ですね。
サクラレビューは日本語がおかしくなっていたりしていて意外と見分けがつきやすいのですが、しっかりと把握するために以下のツールを使うのが最良です。
まぁそもそも、通販サイトのレビューだけでなく検索して出てきたレビュー記事等を見るのが最適なんですが。
おすすめの格安Androidスマートフォン3選
それでは早速紹介していきます。
1.OUKITEL C15 PRO+

基本性能
モデル名 | OUKITEL C15 PRO+ |
---|---|
チップ | MediaTek MT6761 , 4コア , 2GHz |
メインメモリ | 3GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 6インチ , 600 x 1280(HD , 19:9) |
OS | Android 9.0 |
モバイルネットワーク | 2G:850/900/1800/1900 3G:1/8 4G:1/3/7/8/20 DOCOMO , Softbank , Ymobile等対応 |
バッテリー | 3,200mAh |
サイズ | 横73mm 縦156mm 厚9mm |
重量 | 180g |
カード | 2スロット(nano-SIM + Micro SD / nano-SIM x 2) |
カメラ | 外:800万画素 + 200万画素 内:500万画素 |
生体認証 | 指紋(背面) / 顔認証(内カメラ) |
市場価格目安 | 12,000円 |
保証 | 端末本体:1年間 バッテリー及び充電器:6か月間 |
AnTuTuベンチマーク | 67000点(低い) |
こちらの商品はAmazonで「Andoirdスマートフォン」と検索すると真っ先に出てくるものになります。サクラチェッカーで調べてみたところほとんどが信頼のできるレビューになっていて、Amazonからの評価も高いです。
チップはMediaTek社の「MT6761」を採用しています。AnTuTuベンチ結果が67000点なので性能が良いとは言いにくいですが、このスコアが50000点を超えてくると使い物にはなるレベルですので問題ないでしょう。
そしてメインメモリも3GBとなっていて、この値段にしては大容量です。ただディスプレイ解像度はHDしかありませんが、この小さい画面にHD解像度なら十分です。
OSはAndroid 9.0なのでかなり新しいです。
バッテリー容量は3,200mAhとなっているので大容量とは言えませんが普通に使っても1日は持つと思います。
SIMカードについてはいわゆるデュアルシムをサポートしていて、MicroSDカードを挿すこともできます。
カメラ性能はお世辞にも良いとは言えません。画素数は800万なので普通なのですが、センサがしっかりしていないので夜の撮影はもちろんのこと、昼間の撮影でもそこまできれいには撮れないと思います。
そして生体認証では指紋認証と顔認証をサポートしています。指紋認証は本体背面にセンサがあります。私も指紋認証付き格安Androidスマートフォンを使っていますが、格安スマホだからといって指紋認証の精度が悪いわけではなさそうです。
価格は12,000円となっていて、スマートフォンとしては激安だと思います。それに1年間の保証がついているので安心ですね。
2.UMIDIGI F1

基本性能
モデル名 | UMIDIGI F1 |
---|---|
チップ | MediaTek Helio P60 , 8コア , 2.0GHz |
メインメモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.3インチ , 2340 x 1080(FHD+ , 13:6) |
OS | Android 9.0 |
モバイルネットワーク対応バンド | LTE: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28A / 28B / 34 / 38 / 39 / 40 / 41、W-CDMA: 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 |
バッテリー | 5,150mAh |
サイズ | 横74mm 縦157mm 厚8.8mm |
重量 | 186g |
カード | 2スロット(nano-SIM + Micro SD / nano-SIM x 2) |
カメラ | 外:1,600万画素 + 800万画素 内:1,600万画素 |
生体認証 | 指紋(背面)/顔認証(内カメラ) |
市場価格目安 | 20,000円 |
保証 | 1年間 初期不良対応 |
AnTuTuベンチマーク | 135,000点(普通) |
続いては格安スマホの定番「UMIDIGI」製のものになります。
先ほどのスマホよりは高価ですが、性能は格段に良いです。この価格でこの性能は非常に優秀だと思います。AnTuTuベンチの結果が100,000を上回っているので普通にスマホゲーム等を楽しむこともできますし、普通の使い方だったらそこまで性能不足感は感じないと思います。
加えてディスプレイの解像度が非常に高く、フルHDを上回っているので細部までくっきりと映るでしょう。そしてメインメモリは4GBとなっていて、この価格にしてはかなり多い方です。ストレージも先ほどのものよりも4倍多く、数千枚写真を入れても容量を気にする必要はありません。
そしてAndroidのバージョンは9です。バッテリー容量は5,000mAhを上回っています。衝撃ですね。通常のスマートフォンは4,000mAh弱程度なのでそれと比べるとかなりの大容量です。普通に使ってたら2日くらいは持ちそうですね。
カメラについては、画素数が非常に高く、メインカメラの「1,600万画素」はiPhone 11のそれを上回ります。
ただしカメラ性能は画素数だけでは決まるものではありません。解像度は高くても結局はカメラセンサの集光性等が画像の品質に響いてきます。以下のレビューではUMIDIGI F1のカメラ性能についても言及されていますが、どうやらiPhone 10s Maxほどきれいではないそうです。
https://www.sunmattu.net/smartphone/21156#toc6
そして生体認証は先ほどと同様、背面にある指紋認証と内カメラによる顔認証が利用できます。先ほどのものよりも内カメラの解像度が高いのでより高精度な認証ができそうですね。保証については先ほどと同様、基本的には1年間効くそうです。ただ、これはこの製品に限った話ではありませんが、人為的な破損等は保証が効かない、あるいは有料になってしまうことがほとんどなので注意が必要です。
どうしても予算1万円程度というなら別ですが、このスマホはかなりコストパフォーマンスが高いので非常におすすめです。
3.Huawei nova lite 3

基本性能
モデル名 | Huawei nova lite 3 |
---|---|
チップ | Huawei Kirin 710 , 8コア , 2.2GHz |
メインメモリ | 3GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 6.2インチ , 2340 x 1080(FHD+ , 13:6) |
OS | Android 9.0 |
モバイルネットワーク | FDD LTE: B1 / 2 / 3 / 8 / 17 / 18 / 19 |
バッテリー | 3,400mAh |
サイズ | 横73mm 縦155mm 厚8.0mm |
重量 | 160g |
カード | 2スロット(nano-SIM + Micro SD / nano-SIM x 2) |
カメラ | 外:1,300万画素 + 200万画素 内:1,600万画素 |
生体認証 | 指紋(背面)/顔認証(内カメラ) |
市場価格目安 | 18,000円 |
保証 | 1年間 |
AnTuTuベンチマーク | 142,000点(普通) |
続いては大手スマホメーカー「HUAWEI」の格安スマートフォンになります。
HUAWEIはGoogleとのトラブルなどでGoogleが提供するサービスを利用することができなくなるという話が出ていますが、この製品についてはその話が出る前に発売されたものですので心配は入りません。ただ今後のアップデートが受けられなくなる可能性は否めないです。
そしてチップはHUAWEI独自のKirin 710を採用していて、先ほどのUMIDIGIスマートフォンよりも若干性能が高いです。
ほぼ150,000のスコアを保有しているためそこそこ重いゲームでもそこそこ快適に動かすことができるかと思います。 ただ、メインメモリについては3GBとなっていて、ストレージは32GBです。若干の不足感はありますね。
ディスプレイは先ほどのUMIDGIスマホと同じ解像度となっていて、非常にきめ細かいです。
バッテリー容量は3,400mAhとなっているので派手な使い方をしなければ1日はもつかと思います。
そしてカメラについては紹介した2つのスマートフォンと同じく、背面はデュアルレンズとなっています。
ただメインレンズ(1,300万画素)ではないサブレンズの方は200万画素となっているのでおまけ程度ですね。
先ほどのUMIDIGIスマホと比べると画素数は劣りますが、優秀なセンサとAI技術が導入されていて、その品質は圧倒的にUMIDIGIスマホのそれよりも優秀です。
もちろんiPhone 11等に届く性能ではありませんが、ちょっとした夜景を写すなら十分です。
参考記事:https://www.sin-space.com/entry/novalite3-review
それでいてお値段18,000円程度です。先ほどのUMIDIGIスマホよりも低価格ですね。HUAWEIは結構大きい企業でサポートも手厚いのでストレージ容量等を気にしない方は先ほどのUMIDIGIスマホよりもオススメです。
性能を比較
最後に、この記事で紹介したスマートフォンの性能(AnTuTuベンチマーク)をグラフにしてみます。比較用に様々なiPhoneシリーズを投入します。
やはり2万円以下の格安スマートフォンということでここ3年間くらいのiPhoneにはかなわないみたいですが、それでも最低限の性能は確保できています。
冒頭に「使い物にならないくらい性能が低い格安スマホもある」と説明しましたが、この記事で紹介したスマートフォンは普通に使う分にはあまり問題にならないくらいの性能を保有しているので大丈夫です。