先日、今後2年間でMacの処理装置をARMベースの独自のものに移行するとAppleから発表されました。早速その第一号機が2020年内に登場するわけですが、この度、ARM Macに搭載されるかもしれないグラフィックボードが最強すぎると話題になりました。
この記事では何らかのARM Macパソコンに搭載されるかもしれない、AMDのRadeon Navi 30シリーズGPUについて紹介します。
この記事を1文で説明すると
- 一部のARM MacパソコンにはAMD RadeonのNavi 30シリーズGPUが搭載されるかもしれない
ARM Macとは?
ARM Macについては以下の記事で詳しく説明しました。
ARMベースのMacを使うべき人とそうでない人の差【徹底解説】
従来のMacシリーズパソコンにはIntel製の処理装置が搭載されていますが、Appleは今後、同社が開発する独自のARMベースチップを採用していくと発表しました。おそらく一部のARM Mac用のチップはiPhone / iPadシリーズに搭載されているものとほぼ同じものになるでしょう。
この取り組みによってコストを下げることができるほか、新製品の開発を円滑に行うことができたり、消費者にとってわかりやすい処理装置になるという利点があります。また、現在iPad Proに搭載されているチップは既に最新のMacBook Airの処理装置の性能を越しており、ARMベースの独自チップに高い性能が十分に期待できる状況です。詳しくは以下の記事で説明しています。
ARMベースMacBookの性能について解説【Pro仕様?】
これらの独自チップはグラフィック性能もそこそこ優秀となっていますが、さすがに最新の重たいパソコンゲームを快適にプレイできるほどの性能は保有していません。そこでより高性能なARMベースのGPUが搭載されることも考えられましたが、どうやら従来通り一部のARM MacパソコンにはAMDのRadeonシリーズGPUが搭載されるという説が有力です。
AMD Radeon Navi 30について
そして今後ARM Macに搭載されるかもしれないAMDのGPUが「Radeon Navi 30シリーズ」というアーキテクチャを採用したGPUになります。 これはMacパソコンの次世代OS「Big Sur」のGPUドライバーに「Navi 31」の文字列が入っていたことから噂され始めました。 なお、必ずしも実装されるとは限りません。

Navi 21など、現在噂されているRadeonシリーズの次世代アーキテクチャに関する文字列もちらほらと登場している中、更にその上を行く「Navi 31」の文字列も含まれています。
そしておそらくこのNavi 31(通称Bigger Navi)アーキテクチャを採用したGPUというのは次世代(あるいはその次)のハイエンドGPUとなるでしょう。そのため、最初のARMベースMacとして噂されている12インチMacBookに搭載されるというよりは、MacBook Pro 16インチモデルや次世代のiMac、そしてMac Pro等にまで搭載されるのではないかとも考えられます。
ただし、同時にNavi 20シリーズも確認されている以上、Navi 20シリーズGPUの方が先に導入されると考えられます。もしかするとそれはまだIntelのチップを搭載しているMacに導入されるかもしれませんし、早くもARM Macに搭載されるかもしれません。
とりあえずRadeonの次世代アーキテクチャについてAMDから詳しく発表されない限り、謎は深まるばかりです。