Mac mini 2020年モデルの性能とは?【ついに登場】

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最近巷では2020年のiMacとMac miniがそろそろ発売されるのではないかと噂されています。しかしiMacシリーズはまだしも、Mac miniについては具体的な仕様を伴ったうわさがほとんどありません。 そこでこの記事では、2020年に発売されるであろう新しいMac miniの仕様・性能について考えていきます。

なお、わずかな情報や自分の知識を基に考えたものですので、信ぴょう性については低いです。

※2020/03/19 実際に発表されましたので以下の記事をご覧ください

Mac mini 2020年モデルの仕様を解説【買いなのか】

 

 

この記事を2文で説明すると

  • Mac mini 2020年モデルではIntel第9世代デスクトップ向けCoreiシリーズをモバイル向けに改造したものが採用されると考えられる
  • グラフィック処理装置が強化され、Pro Display XDR用に6K出力をサポートするようになると考えられる

Mac mini 2018年モデルを振り返る

Mac miniの現在の最新モデルが発売されたのは2018年後半の事です。その前は2014年に発売されました。 このように、Mac miniについてはMacbookシリーズと比べると非常に長いスパンでアップグレードが行われています

しかし2018年モデルは2014年モデルと比べると大きな変化がありました。

 

モデル Mac mini 2018 Mac mini 2014
カラー スペースグレイ シルバー
CPU(最低) Corei3-8100B Corei5-4260U
CPU(最高) Corei7-8700B Corei7-4578U
グラフィックス Intel UHD 630 Intel HD 5000~Intel Iris
メインメモリ 8~64GB 4~16GB
ストレージ 128GB~2TB SSD 500GB HDD
1TB~2TB Fusion Drive
256GB~1TB SSD
最大消費電力 150W 85W

 

カラーがシルバーからスペースグレイに変更されたのも大きなポイントですが、なんといってもCPUのアップグレードが大きいです。

2014年モデルでは「U」が付く通常のモバイル向けCPUシリーズが採用されていました。つまりノートパソコン用のCPUです。 その分消費電力が少なく、CPUのTDPは最高である「Corei7-4578U」についても28W程度となっていました。

しかし2018年モデルでは「B」が付く特殊なシリーズが採用されました。最高オプションではCorei7-8700Bとなっていますが、もともとCorei7-8700というデスクトップパソコン向けのCPUがあり、それをモバイル向けに若干調整したものになります。

Corei7-8700Bと8700の違いはいくつかありますが、わかりやすいのはCPUを取り付けるソケットの違いです。Corei7-8700はデスクトップ用の「LGA 1151」であるのに対し、8700Bはハイエンド・モバイル向けの「BGA 1440」となっています。ちなみにこのソケットは最新のMacBook Pro 16インチモデルに搭載されている「Corei9-9980HK」と同じです。

しかしそれ以外の仕様はほとんど変わりませんので、同じ6コア12スレッド、そしてTDPは65Wとなっています。そのため、Corei7-8700Bはモバイル向けでありながら非常に優秀なパフォーマンスを発揮します。

 

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最低構成時と最高構成時の性能の違いは以上のようになっていて、デスクトップ向けCPU(をモバイル向けに改造したもの) を採用したことによる大きな性能の向上が伺えます。

しかしながらその分システム全体の消費電力としては85Wから150Wまで上昇しています。バッテリーを使うわけではないのであまり気にする必要はないかもしれませんが、その分発熱量も大きいということですので、少し置き場所を考える必要性が出てきたのかもしれません。

また、処理装置以外にもメインメモリの増量や、ストレージの完全SSD化などのアップグレードが行われました。

 

 

Mac mini 2020に搭載されるCPUとは

ここで本題に入りますが、ではMac mini 2020年モデルにはどのようなCPUが搭載されるのでしょうか。

いくつかの説が浮上しています。

 

 

1.第9世代デスクトップ向けCoreiシリーズ

2018年モデルでは第8世代デスクトップ向けCoreiシリーズ(をモバイル向けに改造したもの)が搭載されましたので、この流れで第9世代デスクトップ向けCoreiシリーズが搭載されるのは不思議な事ではありません。

そしてもしそれが採用されるなら以下のようなオプションができるでしょう。

 

モデル Mac mini 2020? Mac mini 2018
最低 Corei3-9100B Corei3-8100B
2 Corei5-9500B Corei5-8500B
3 Corei7-9700B
最高 Corei9-9900B Corei7-8700B

 

恐らく2018年モデルと同様に、モバイル向けソケットに取り付けられる「B」付きモデルが採用されることになると思います。そしてCorei9が登場しましたので、iMacシリーズ等と同じように、最高オプションとしてCorei9が加わるでしょう。

 

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そしてこの案だと以上のような性能差になります。普通に考えるとこの案が最も有力なのですが、実はまだCorei9-9900Bなどのプロセッサは存在しません

Corei7-8700の場合は無印が登場してから半年くらい経ったときにCorei7-8700Bが密に登場しましたが、Corei9-9900が登場してから半年くらい経っている現在、Corei9-9900Bというプロセッサは見つかりません。

もしかしたらこれから登場するのかもしれませんが、そもそもCorei9シリーズについてはCorei9-9900よりも数か月前にCorei9-9900Kが登場しましたので、Corei9-9900シリーズが登場したのは結構前の事になります。なので、今更「B」付きモデルが登場するというのは考えにくいものです。

 

しかしもしこの案が合っているのだとしたら、おそらくMac mini 2020年モデルはすぐにでも発表・発売されるでしょう。

 

 

 

 

2.第10世代デスクトップ向けCoreiシリーズ

iMac 2020年モデルが第10世代Coreiシリーズを採用するのではないかと言われているくらいですから、この案も一応候補には入ります。しかしiMacシリーズはデスクトップ向けCPUをそのまま使うので良いのですが、Mac miniについてはモバイル向けに改造されたものを使います。

そして今までの流れからしてデスクトップ向けが登場してすぐに「B」シリーズが登場するということはなさそうですので、もしこの案が合っているのだとしたら登場するのは早くても今年の後半といったところでしょうか。

 

 

3.第9世代モバイル向けCoreiシリーズ

2018年モデルでは初めてデスクトップ向けCPUが搭載されましたが、正直またモバイル向けに戻るという可能性も考えられます。

というのも、デスクトップ向けCPUシリーズはやはり消費電力・発熱量が多いですので、熱問題に直面してしまうこともあります。それに、最近ではモバイル向けのCPUがデスクトップ向け並みの性能を発揮することも増えてきているので、ここはCorei9-9980HKのようなハイエンド・モバイル向けCoreiシリーズが搭載される可能性も考えられます。Corei9-9980HKはとにかくコストが高いのでさすがに無いかもしれませんが、Corei7-9750H程度ならあり得ます。

ただ、Corei7-9750Hだと2018年モデルの「Corei7-8700B」よりも性能が低くなってしまうというのが惜しいところです。

Corei9-9880H程度でやっとCorei7-8700Bに勝ることができますが、そうなるとコストが非常に高くなってしまいます。難しいところです。

 

 

グラフィックの進化

最初に紹介した表のとおり、2018年モデルではグラフィック処理装置としてCPUの内蔵グラフィックス「Intel UHD 630」が使われています。

2014年モデルに比べると進化した方ですが、やっぱり内蔵グラフィックスといった性能です。 今やiMac(Proではない)シリーズにもAMDのRadeon Proグラフィックスシリーズが搭載されていますので、Radeon Pro 500シリーズ等のグラフィックスが搭載されても不思議ではないです。

しかしRadeon Pro 500シリーズは数年前のPolarisアーキテクチャを採用していて、もう今となっては古いですので、最新のものとしてNaviアーキテクチャのものが搭載される可能性も考えられます。

つまり、例えばAMD Radeon Pro 5300Mなどです。これは実際にMacBook Pro 16インチの2019年モデルに搭載されたグラフィックスになります。

Pro Display XDR(6K)が登場したこともありますので、6Kの映像出力をサポートすると考えられています。そしてそれにはRadeon Pro 5000シリーズが最適です。

ちなみに2018年モデルでは5Kまでしかサポートしませんでした。

 

また新しい情報が入ったら、あるいは発表されたらその旨を記事にしますのでお楽しみにー。


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