【AMDに負けた】Intel Alder Lakeモバイル向けCPUの性能について

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お久しぶりです。大学の方が忙しかったりして全然記事を作成することができていませんでした。ここ二か月くらい新しい投稿をしていませんでしたが、その間にCPU業界もだいぶ話が進んでいるようですね。Intelの第11世代モバイル向けCPUはすでに登場しまして、お次は第12世代CPUである「Alder Lake」となっています。

Alder Lake CPUについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

Intel 第12世代デスクトップ向けCPUの情報【Alder Lake-S】

なおこちらはデスクトップ向けCPUについて紹介しているものです。この度、モバイル向けの第12世代CPUの性能について情報が漏れましたのでそちらを紹介していきたいと思います。

 

 

この記事を1文で説明すると

  • Intel 第12世代 Alder Lake CPU二種類のコアを持ち合わせて、Windows 11などの環境下でそれらがフル活用されたら現在のAMD Ryzen 7モバイル向けCPUよりも高い性能を発揮することが期待されている

Alder Lakeアーキテクチャについておさらい

まだIntelから詳しく発表されてもいないのになにがわかるのだという話ですが、現在Alder Lakeアーキテクチャについて噂されている特徴についておさらいしていきます。

 

製造プロセスは10nm ++

第11世代となっていたTiger Lakeシリーズが10nm +アーキテクチャとなっていましたが、Alder Lakeについてはデスクトップ向けについても10nm +++プロセスが採用されるといわれています。つまりIntelの第3世代目となる10nmプロセスということになりますね。 10nmプロセスと聞くと数年前までは最先端のプロセスといったイメージでしたが、現在ではもうAMDがRyzen CPUにてさらに細かいプロセスのアーキテクチャを開発していますのでもはや時代遅れといえるかもしれません。

 

コアの使い分け

従来のIntel CPUのほとんどはすべての同じ種類のコアとなっていましたが、Alder Lakeについては省電力コアとハイパフォーマンスコアの二種類が搭載されるかもしれないといわれています。スマートフォンの処理装置などではすでにこのような組み合わせのコアが採用されていたりします。

あまり重たくない処理の時は省電力・低性能なコアを利用し、重たい処理の時はそこそこ電力を消費するがハイパフォーマンスなコアを優先して使うようにします。そうすることで電力効率を上げることができます。デスクトップ向けでもそうですが、特にモバイル向けのCPUについてはこのような特徴は重宝されるかと思います。

具体的には、Alder Lakeについては省電力コアとしてATOM CPU系列となる「Gracemont」アーキテクチャと、ハイパフォーマンスコアについてはIce Lake系列となる「Colden Cove」アーキテクチャが採用されていく見込みです。

 

 

 

Alder Lakeモバイル向けCPUの性能

さてと、この辺でこの度リークした、Alder Lakeのモバイル向けCPUについて紹介していきます。なお、おそらくいくつかラインナップがあるうちの1種類がリークした形になりますのでご注意ください。ただし、この1つは最も性能の高いモデルだと考えられます。

 

14コア20スレッド

とりあえず以下の画像をご覧ください。

 

Geekbench v5のスクリーンショット

この画像は毎度おなじみのGeekbench  v5のスクリーンショットになります。Intel 0000と書いてあるのでまだ名前が決まっていないCPUでしょう。そして14コア20スレッドとなっていて、全コアがハイパースレッディングテクノロジーに対応しているわけではないことがわかります。となると、一部のコアは対応していて一部のコアは対応していない、つまり省電力コアとハイパフォーマンスコアが組み合わされていると考えることができます。

計算してみると、ハイパフォーマンスコアが6コア、そして省電力コアが8コアとなります。

 

性能比較

上の画像の上の方にベンチマーク測定結果がのっています。こちらを他のCPUを比較してみましょう。

 

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こちら比較しているのはAMDのRyzen 7-5800Hになります。こちらはモバイル向けのハイエンドモデルとなっています。すでに登場しています。比較してみるとシングルコアパフォーマンス、マルチコアパフォーマンスいずれもRyzenの方が上回っていて、Alder Lakeの方が性能が低めにでています。なお、Alder Lake世代ではWindows 11が想定されていて、Windows 11環境下だとAlder Lakeがフル活用されていくという説があるので何とも言えない部分があります。特に、コアの種類が二つ以上になるのだとしたらそれを使いこなせるOSが必要になってくるのでWindows 10だと不十分でしょう。 そう考えると、Alder Lakeが登場してWindows 11環境下に採用されたときには現在のRyzen 7 CPUよりは高性能になるかもしれません。 期待が高まりますね。

 

登場時期

このCPUシリーズは2021年の後半から2022年の前半にかけて登場するだろうといわれています。


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