Extreme EditionといったらIntelのXシリーズCPUが思い出されます。しかしそんなExtreme EditionのCPUがAMDのRyzenプロセッサにて発見されました。この記事ではそのExtreme Edition Ryzenがどのような仕様なのか説明していきます。
なお、発見されたのはベンチマーク上の話であり、公式で発表されたわけではありませんのでご注意ください。
この記事を2文で説明すると
- 第三世代モバイル向けRyzen APUに「Ryzen 7 Extreme Edition」が登場するかもしれない
- Ryzen 7-4800Uよりも若干動作周波数が高く、2020年に登場するSurface Laptop 4に搭載される可能性も考えられている
Ryzen 7 Extreme Editionとは?
そもそも今のところRyzenシリーズのExtreme Editionはありません。IntelのExtreme Editionといったらハイエンドデスクトップ向けに当たりますが、Ryzenにおけるハイエンドデスクトップ(HEDT)は「Ryzen Threadripper」です。
しかも今回Extreme Editionの名がついていたプロセッサはモバイル向けRyzen 7 APUです。
どのような仕様なのか確認していきましょう。
ベンチマーク結果

これは3D Markの結果になりますが、具体的な型番は記載されておらず「Extreme Edition」とだけ書いてあります。8コア16スレッドとなっていて、これがRyzen 4000 APUだとするとRyzen 7-4800Uがベースになっていると考えられます。
仕様
仕様の比較を行うと以下の通りです。
Ryzen 7-4800U | Ryzen 7 Extreme Edition | Ryzen 9-4900U | |
---|---|---|---|
コア/スレッド | 8/16 | 8/16 | 8/16 |
ベースクロック | 1.8 GHz | 1.8 GHz | 1.8 GHz |
ターボクロック | 4.2 GHz | 4.3 GHz | 4.3 GHz |
Ryzen 9-4900Uについてはあくまでもベンチマーク内でみられた仕様になりますが、このRyzen 7 Extreme EditionがRyzen 9-4900Uの仕様と全く同じであることがわかります。
そしてベースとなっているRyzen 7-4800Uよりもターボクロックが100 MHzだけ上昇しています。ただ、ベースクロックは特に変わらないようです。
搭載されるパソコン
不思議なモバイル向けAPUではありますが、不思議なモバイル向けAPUといったら2019年にSurface Laptop 3用に「Ryzen 7-3780U Surface Edition」というプロセッサが登場したことが思い出されます。
そのため、このRyzen 7 Extreme Editionも何らかの形で2020年に発表されるであろうSurface Laptop 4に搭載されるのではないかと言われています。Surface Laptop 4の情報については以下の記事をご覧ください。
Surface Laptop 4の情報【MacBook打倒?】
ただしSurface EditionからExtreme Editionに名前が変わっていますので、Surfaceだけに限定せず、あらゆるノートパソコンに搭載される可能性も高いです。
しかしRyzen 7-4800Uとあまり仕様は変わらないためその立ち位置は非常に微妙なものになるでしょう。というかRyzen 9-4900Uのベンチマークが本当なのだとしたら、Ryzen 9とRyzen 7の差があまりないことになってしまいます。