みなさんこんにちは、今回はメーカー製パソコンを紹介していきます。
今回紹介するのはMSI社から発売される予定の「ゲーミングノートPC」なのですが、なんとデスクトップ向けのCPUを搭載しているそうです。
この記事では、そのノートパソコンについて詳しく解説していきます。
目次

デスクトップ向けCPUと、モバイル向けCPUは一体何が違うのか
IntelやAMDのCPUは大きく分けて「デスクトップ向け」と「モバイル向け」の2種類があります。
デスクトップ向けというのはその名の通り、「デスクトップパソコン」向けということで、モバイル向けというのはノートパソコンを始めとする、2in1タブレットや一体型パソコン向けということです。
2つはどう違うのか? 簡易的な表で説明していきます。
項目 | デスクトップ向け Corei9 9900K | モバイル向け Corei9 9980HK |
---|---|---|
コア/スレッド | 8/16 | 8/16 |
TDP | 95W | 45W |
L3キャッシュ | 16MB | 16MB |
Passmarkスコア | 20215 | 17467 |
最低限の項目にまとめてみました。どちらも第9世代CPUです。
表を見てみるとわかると思うのですが、実際コア数やL3キャッシュの量は変わりません。ただしこれはハイエンド型のモバイルプロセッサのみで、通常のモバイル向けCPUはデスクトップ向けよりもコア数やキャッシュのサイズが少なくなっています。
理由はかんたんで、ノートパソコンではスペースや熱の問題からそこまで電力を使うCPUを搭載することができないんですよね。
Corei9 9980HKはハイエンド型なので、コア数キャッシュサイズはデスクトップ向けと同じですが、TDP(熱容量設計)は低めになっています。
TDP=消費電力 と捉えて考えてみるとモバイル向けのほうが消費電力が低い傾向にあるということですね。これは内蔵するバッテリーやACアダプタの関係上、そうせざるを得ないからです。
そしてその分性能が低くなっていることがわかります。
そしてこの記事紹介するMSIの新ゲーミングノートPC「GT76 Titan DT」はデスクトップ向けのCPU「Corei9 9900K」を搭載するらしいです。
その詳しい仕様を見ていきましょう。
GT76 Titan DTの詳しいスペックと解説
続いては詳しい仕様について紹介していきます。
項目 | GT76 Titan DT 9SG |
---|---|
CPU | Corei9 9900K |
ディスプレイ | 4K,60Hz,IPS FHD,240Hz,IPS |
チップセット | Z390 |
グラフィックボード | RTX 2080 8GB GDDR6 |
最大メモリ | 128GB |
ACアダプター | 2 x 230W |
電池容量 | 90Whr(90Wが一時間) |
重量 | 4.2kg |
今回登場するGT76 Titan DTのうちの一つ「GT76 Titan DT 9SG」のスペックです。
チップセット、CPUはデスクトップ向けのものを使用しています。
また、グラフィックボードもRTX 2080であるため相当性能が良いです。そして特筆すべきはACアダプター。なんと230Wのものが2つ必要とのことです。
そしてバッテリー容量なのですが、90Wで一時間もつとのことです。
それって結構少なくないですかね。CPUだけでも100Wほどいくのに90Whrだけだと外に持ち運んでゲームプレイは不可能そうです。
出かけた先でゲームプレイをするのにはとても便利そうですが、重量は4.2kgなので一般的なノートパソコンの2倍くらいはあります。
正直家でずっと固定して使いたいのであれば絶対にデスクトップパソコンにするべきだと思います。ゲーミングノートパソコンは比較的コストパフォーマンスが悪い傾向にあります。 このノートパソコンも50万円を超えるみたいなのであまり’買い’ではないですね。
また、本体が相当熱くなると思われます。冷却装置に関してはしっかりしているそうですが、それにしてもデスクトップほど冷却できるわけがないので、ゲームプレイ中に手が低温やけどするレベルで熱くなると思われます。
それを考えると本体の寿命もあまり長くはならなそうです。
その反面、持ち運べるという点ではとても優れているので、出かけ先でも最新の重いゲームをサクサクプレイしたいという人にはおすすめです。
ちなみに発売は2019年8月9日です。