Appleのパソコンシリーズ「Mac」には様々なモデルが存在しますが、その中でも最上位モデルにあたるのが「Mac Pro」です。Mac ProはMacBookシリーズのように次々と新しいモデルが登場するわけではないですが、今年2022年度に新モデルが登場するかもしれないといわれています。
今回はそんな「Mac Pro 2022年モデル」についての噂情報を紹介していきたいと思います。
Mac Pro 2022年モデルのデザイン
パソコンの仕様・性能も大事ですが、デザインも大事です。特に、Appleの最上位のパソコンということでかなり高度なデザインが求められるでしょう。 万人受けするデザインかどうかは置いておいて、今までのMac Proのデザインは非常に凝ったものとなっていましたね。

2013年モデルは「ゴミ箱」なんて言われたりしましたね。近未来感あふれるデザインかつ、割と小型なデザインとなっていて、個人的には非常に好きなデザインでしたね。 そして2019年モデルについては「おろし金」と呼ばれていました。前面の網目の部分が大根のおろし金に似ているとのことで、実際に大根をおろしていた人もいましたね、笑
そして2019年モデルについては非常に大きな筐体となっていて、その分高性能なサーバー向けのCPUと、高性能なグラフィックボードを搭載することができました。オプションも非常に豊富でしたね。ただ、大きくて重いのが難点といったところです。しかしウルトラハイエンド級デスクトップパソコンであることを考えると、このくらいのサイズの方がそれっぽくて良いかなと、個人的には思っていたりします。
ちなみに2019年モデルの詳細については以下の記事をご覧ください。
Mac Pro 2019年モデルのオプションと性能について徹底解説【最速報】
この記事を作成したのはこのサイトを建てて間もないころですね。他のサイトに勝つためにはどうすれば良いかを考えて、Mac Proが発表されてからとにかく早く記事を作った覚えがあります。そこそこ伸びた覚えがあります。苦労して作った記事になりますので是非ご覧ください、笑
そして本題にうつりますが、2022年モデル(仮)のデザインについてはまだあまり噂されていない状況になります。ですがきっとまた凝ったデザインになることは変わりないでしょう。ただ、Appleから「今後のMacパソコンにはIntel製のものではなくてAppleの独自チップを処理装置として搭載していく」という発表があったため、こちらにもARMアーキテクチャを採用したAppleの独自チップが採用されることになります。 となると、2019年モデルのように巨大なdGPU(AMD製)を搭載することもないうえに、おそらくCPUの大きさも小さくなり、メモリなどの大きさもだいぶ小さくなることが予想されますので、本体が小さくなることが期待されます。これはもはやMac Proにおいては良いことなのかはよくわかりませんが、近未来感があってそれはそれで良いですね。
据え置き型パソコンということで2019年モデルのようなタワー型になる気はしますが、高さは低くなり、幅も小さくなって全体的にこじんまりとしたデザインになることが予想されます。
かなり適当な表現になりますが、現行のMac mini 4台分くらいの大きさまで小型化されるのではないでしょうか。
Mac Pro 2022年モデルの仕様
デザインについて話したところで、続いて仕様を紹介していきます。とその前に、Mac Pro 2013年モデルからの仕様表を作成し、比較していきましょう。なお、噂情報や個人的な予想を含みます。
2022年モデル | 2019年モデル | 2013年モデル | |
---|---|---|---|
処理装置(最小構成) | Apple M1 Max x 2? , 20コア | Intel Xeon W-3223 , 8コア | Intel Xeon E5-1620 v2 , 4コア |
処理装置(最大構成) | Apple M1 Max x 4? , 40コア | Intel Xeon W-3275M , 28コア | Intel Xeon E5-2697 v2 , 12コア |
メインメモリ(最小構成) | 32 GB LPDDR5-6400? | 32 GB DDR4-2666~2933 | 12 GB DDR3 ECC |
メインメモリ(最大構成) | 256 GB LPDDR5-6400? | 1.5 TB DDR4-2933 | 64 GB DDR3 ECC |
ストレージ(最小構成) | 256 GB SSD? | 256 GB SSD | 256 GB SSD |
ストレージ(最大構成) | 8 TB SSD? | 8 TB SSD | 1 TB SSD |
グラフィックス(最小構成) | 64コア GPU? | AMD Radeon Pro 580X , 8GB GDDR5 VRAM | AMD FirePro D300 x 2 , 2GB x 2 GDDR5 VRAM |
グラフィックス(最大構成) | 128コア GPU? | AMD Radeon Pro W6800X Duo , 64GB GDDR6 VRAM | AMD FirePro D700 x 2 , 6GB x 2 GDDR5 VRAM |
以上のようになっています。全部確定していないのではてなマークをつけていますが、Apple独自チップ採用モデルということでガラッと変わっていますね。
処理装置については、最小構成ではApple M1 Maxチップ(現行)が2枚、あるいは2枚分搭載されるのではないかと考えられています。1枚だと今後登場する予定のMac miniと同じになってしまうため、おそらく2枚からスタートでしょう。もしくは、M1 Maxではない新たなApple独自チップかもしれません。
そして最大構成では、40コア、つまりM1 Maxチップ4台分が搭載されるのではないかといわれています。
リーカーであるDylanさんの意見ではこのように「コア数が多くなったM1 Maxチップが搭載される」と言われています。そしてwccftechの記事で、最大40コアであることが言及されています。
おそらく一つの大きなM1 Maxチップが搭載されるのではなく、複数のM1 Maxチップが搭載されるのでしょう。そしてロジックボードには複数のダイができるというわけですね。ただ、M1 Maxが4台搭載されたところで対して大きくありませんので、相当コンパクトにすみます。
そしてメインメモリの構成としては、32GBからスタートし、最大で256 GB程度になるのではないかと予想します。2019年モデルでは1.5TBという訳の分からないオプションがありましたが、さすがにM1 MaxチップのMac Proではそこまで大容量なメインメモリを積むことはできないでしょう。M1 Maxチップは一応、64GBまでのメモリをサポートするとのことで、4台分集まれば256GB処理できるようになるのではないかという安易な考えですね。
そしてストレージについては2019年モデルと同じ256 GB~8 TBのSSDになると考えられます。
グラフィックスとしては、最小構成で64コアのものを搭載することが予想されます。つまり現行のMacBook Pro 16インチモデルの最上位モデルのおよそ2倍くらいのグラフィック性能を発揮するということですね。
そして最上位モデルについては、128コアになるといわれています。つまりMacBook Pro 16インチの4倍くらいのグラフィック性能が実現されるかもしれないです。少なくともゲームをプレイするなら十分くらいの性能はありそうですね。
ただ、CPUについてはIntel製のものを採用していかないことが表明されましたが、GPUについてはもしかするとAMD製のものを依然として使い続ける可能性も無きにしも非ずです。M1 MaxチップはSoCであり、GPUも一体化しているのでdGPUがつくことは考えにくいですが、2019年モデルと同等のグラフィック性能を実現するためにはやはりAMDの最新のdGPUを搭載する必要があります。
そうなると本体は大きくなり、消費電力も大きくなるのでせっかくApple独自チップを利用しているのが台無しになってしまう感がありますが、一応可能性はゼロではないですね。
2019年モデルについては登場してから数年経っているわけですが、実はグラフィックスのオプションが増えていて、最新のGPUが使えるようになっていたりします。これはつまり、グラフィック性能を重視したいなら2022年モデルではなくて2019年モデルを選択し、オプションをつけてくれということかもしれませんね。
Mac Pro 2022年モデルの拡張性
MacBookなどのノートパソコンや最新のiMacなどは非常にコンパクトだし薄いため拡張性がないのは自明ですが、Mac Proは最上位のパソコンモデルということで拡張性が高そう、というか高くあるべきですね。実際に2019年モデルでは拡張性がかなり意識されていました。そのため通常のタワー型デスクトップパソコンに近い構造を持ち、グラフィックボードやCPUなどのオプションもかなり多様でした。ストレージやPCI-eカードなどを自分で取り付けることもでき、過去最大級の拡張性を実現することができていました。
しかしながら、Apple独自チップが採用されるとなると、通常のタワー型デスクトップパソコンと同じ構造を持つことができるわけがありませんね。内部構造はだいぶ変化し、2019年モデルのようにストレージ・CPU・グラフィックスカードなどのパーツが取り付けられている構造というよりは、それらがすべてロジックボードに埋め込まれているというノートパソコンのような構造を持つことになるでしょう。
処理装置だけでなく、メインメモリやストレージまでもロジックボードに埋め込まれると考えられるので、ユーザーが自分で拡張するようなことは一切できない可能性が高いです。 ただ、その分購入時のオプションはある程度確保されることになるでしょう。そのため、とりあえず購入時は低いオプションにしてみて、後で拡張して性能をあげようという考えは通用せず、最初から長く使うことを見据えてオプションを選択しなければならないということになります。
Mac Pro 2022年モデルのモビリティ
モビリティというのは「動きやすさ」という意味で、つまり持ち運んで使うことができるか、という議論です。MacBookなどが持ち運びを想定して設計されているのは当然のことですが、Mac Proについては据え置き型パソコンということで基本的に動かさないで固定して使います。 しかしながら2022年モデルについてはコンパクトになることが予想されますので、もしかするとちょっと大きなノートパソコン、くらいの感じで持ち運ぶことができるかもしれません。 もちろんディスプレイもキーボードもついていないのでそれは別にそろえる必要がありますが、ここまで高性能なパソコンを持ち運ぶことができると便利ですよね。
Mac Pro 2022年モデルの発売時期
発表されるのは2022年の第4四半期(10月から12月頃)だといわれています。もしかすると2023年になるかもしれないですね。これ以降に登場するとなると、ほぼ確実にM1 Maxチップは採用されないでしょう。ただ、2022年台に登場するとなると、確かにM1 Maxチップが採用される可能性はあります。(正直な話、私はM1 MaxチップではなくてMac Pro用の特別なAppleの独自チップが搭載される可能性の方が高いとみています。iMacなどに比べて、Mac Proには大きなメインメモリ容量、レベルの違うグラフィック性能などが求められるので、処理装置は一から設計しなおす必要があるのではないかと、、、)
参考記事:https://wccftech.com/mac-pro-apple-silicon-specs/