先日、ついにAppleから新型のMac miniが発表されました。ということでこの記事ではその仕様について解説していきます。ここでは主に、2018年モデルからの進化についても触れていきます。
この記事を2文で説明すると
- Mac mini 2020年モデルは2018年モデルから1万円程度安くなっただけ
- プロセッサは2017年のものを使用
デザイン
まずはデザインについてですが、何も変更はありません。

カラーリングはスペースグレイとなっています。
仕様
続いて技術仕様についてです。
以下の表をご覧ください。
Mac mini 2020 | Mac mini 2018 | |
---|---|---|
カラー | スペースグレイ | スペースグレイ |
CPU(最低) | Corei3-8100B | Corei3-8100B |
CPU(最高) | Corei7-8700B | Corei7-8700B |
グラフィックス | Intel UHD 630 | Intel UHD 630 |
メインメモリ | 8~64GB | 8~64GB |
ストレージ | 128GB~2TB SSD | 256GB~2TB SSD |
接続 | USB Type-C x 4(Thunderbolt 3) USB Type-A x 2(USB 3) HDMI 2.0 3.5mm ヘッドフォンジャック |
USB Type-C x 4(Thunderbolt 3) USB Type-A x 2(USB 3) HDMI 2.0 3.5mm ヘッドフォンジャック |
Wi-Fi | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 5 |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
最小価格 | 82,800円(i3,256GB) | 89,800円(i3,128GB) |
CPU
以前私が投稿した記事では、2020年モデルではCPUがIntelの第9世代Coreiシリーズのものになると予想しましたが、驚くことに全くアップグレードされませんでした。
2018年モデルにて、デスクトップ向けのCPUを採用したということで2014年モデルからの進化は確かに「ミニ」ではありませんでしたが、今回の進化はミニどころか、皆無です。
しかしながら、最新のものではないにしても最小構成のCorei3-8100Bもそれなりの性能を発揮します。
グラフィックス
Mac miniはCPU内蔵グラフィックスを利用しているので、CPUが変わらなければグラフィック処理装置も変わりません。つまり、同じ「Intel UHD 630」というCPU内蔵グラフィックスが搭載されました。UHDの文字が付くだけあって、4K映像の出力くらいなら可能なGPUになっていますが、ゲームはとてもできたものではないですね。
ただ、サーバー用に使われていることもあるみたいなので、グラフィック性能についてはあまり重視されないようです。
メインメモリ
もはやCPUがアップグレードされなかったのでメインメモリを増やす必要もありませんが、メインメモリについても変わらず、64GBまでとなっています。しかしながら64GBで足りないってことはほとんどないと思われるので、メインメモリについては十分でしょう。
ストレージ
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ストレージについてはもはや退化してます。さすがに128GBは少なすぎると判断したのか、256GBが最低容量になっていますが、最大容量は2TBと、変わっていません。 8TBではないにしても4TBくらいまでのオプションなら登場すると思っていたのですが…
接続
外部接続についても変わりません。4つのThunderbolt 3(USB Type-C)端子は
Display Port , USB 3.2 Gen 2などにも対応しています。また、アダプタを接続することによってHDMI出力やThunderbolt 2入力として使うこともできます。
Wi-Fi / Bluetooth
Wi-Fiについては最新の「Wi-Fi 6」をサポートしてもいいのではないかと思っていましたが、Wi-Fi 5のままとなりました。そもそもCPUがアップグレードされていないので、最新のWi-Fiをサポートしないのも当然の事でしょう。
また、Bluetoothについても変わらず、5.0となっています。
価格
ここまで見ると、「本当に何も進化していないじゃないか」と思ってしまいますが、価格については進化しました。
Mac mini 2020 | Mac mini 2018 | |
---|---|---|
i3モデル | 82,800円(i3,256GB) | 89,800円(i3,128GB) |
i5モデル | 112,800円(i5,512GB) | 122,800円(i5,256GB) |
公平に比較するためにストレージ容量くらい揃えろよって話ですが、最低構成のストレージ構成自体がそもそも異なっています。 でも、それにもかかわらず全体的に安くなっています。Corei3モデルは7,000円ほど安くなっていますが、ストレージ容量が増えていることを考慮すると1万円程度は安くなっていると捉えることができます。
また、性能の高いモデルほど更に安くなっているのがわかります。
しかしながらプロセッサは2017年のものです。多少安くなったものの、正直いってあまり買いではないです。特に2018年モデルを持っている人は確実に購入する必要はありません。同じものが2つに増えるだけです。
ただ2017年のプロセッサを使っているからといって別に性能が低いわけではありません。しかし少なくともAppleが力を入れてアップグレードしたモデルではないと言えるでしょう。

残念ながらminiですらなかったかもしれません。