二ヶ月ほど前に、中国のネット通販サイト「Wish.com」を眺めていたらAirPodsにそっくりなBluetoothイヤホンがたったの千円で販売されていたので少し気になって購入しました。
注文してから一ヶ月ほど経ち、ようやく届いたところで早速数週間ほど使ってみたのでその使い心地をレビューしていきます。
この記事を1文で要約すると
- 1,000円の中華AirPodsは音質が意外とよく、コスパ最強だった。
1,000円AirPods「i7S」の基本仕様
それではまず基本的な仕様を紹介していきます。ここでは、比較用に本物のApple製AirPods、第二世代の仕様も投入します。
比較項目 | 偽AirPods i7S | Apple AirPods 第二世代 |
---|---|---|
色 | 白 | 白 |
ケース充電方式 | USB Micro-B | Lightningケーブル,Qiワイヤレス充電 |
本体長さ | 47 mm | 40.5 mm |
本体幅 | 19 mm | 16.5 mm |
重量 | 10g | 4g |
センサ | 物理ボタン1つ | 加速度センサ,光センサ,マイク |
Bluetooth規格 | 4.2 | 5.0 |
本体電池持ち(音楽再生) | 2時間 | 5時間 |
ケース電池持ち | 5時間 | 24時間以上 |
本体価格 | 898円+送料 | 22,800円 |
以上のような感じです。それでは実際に使ってみたのをふまえて、以上の仕様を解説していきます。
実際に使ってみた
それでは私が一ヶ月ほど愛用してみてどうだったのかをレビューしていきます。
1.見た目

商品が到着した時の様子からお伝えしたいと思います。
注文してから一ヶ月ほど経ち、忘れかけていたころにポスト投函されました。中国から届く商品にありがちな、チャイナポストの銀色のビニール包装ではなく、黄色い紙のようなもので包装されていました。本体に全く不具合はありませんでしたが、やはり中国だけあって梱包は簡易的ですね。

そして中には白いケースとUSB Micro-B(少し前のAndroid携帯にありがちなやつ)のケーブルが入っていました。
色があせているなどの不具合もなく、非常にツルツルしていて見た目はよかったです。ただ、第一印象としては「でかいなぁ…」って感じですね。


そしてケースの中に入っていたのは案の定一回り大きいAirPodsでした。
手で持ってみても、実際に装着してもその大きさは体感できます。耳に挿入する部分も一回り大きいので、耳の穴が少し小さい人にはうまくフィットしないかもしれません。ただ、そこまで重たいわけではないので重さのせいで落ちそうになったことはありません。ちなみに私の耳には結構フィットしています。
開放型なので外の音も普通に聞こえますが、私的にはそれくらいの方が圧迫感がなくて良いです。
ペアリングしてみた
実際に私が持っているiPhone 7とペアリングをしてみました。
まず最初に驚いたのは以外にも、iPhoneからはAirPodsだと認識されていることです。
これみたときはさすがに笑ってしまいましたね。これ本物なんじゃ?と一瞬だけ期待してしまった自分がいます。
しかし接続をタップしてみるもうまくつなぐことができず、結局Bluetooth設定からペアリングしました。

そしてBluetooth設定画面では正直に左右二つ分の項目が出てきました。どっちを選べばいいのかわかりませんでしたが、どっちも試してみた結果片方しかペアリングすることができませんでした。しかし片方しただけで両方聞けるようになるので問題ありません。

一度ペアリング設定をしたら、本体をケースから取り出した瞬間に自動でペアリングされるようになりました。これはとても便利だと思います。

バッテリー残量を表示するウィジェットを追加すれば10%単位ではありますがしっかりと確認することができます。
ちなみにAndroidスマートフォンでも試しましたが、普通にペアリングすることができます。
実際に聴いてみた
実際にこのAirPodsで音楽を聴いてみました。
ペアリングが完了したらあとは端末で音を流せばしっかりとイヤホンから聞けます。
そこでいくつか残念な点がありました。
残念な点
左右で音量が違う
自分が購入したものが不良品だったのかもしれませんが、左右で音の大きさが明らかに違いました。左がやたら大きく、最初は右がペアリングできていないのかと思ってしまいました。ペアリングはしっかりできてて音も鳴っていましたが、それが小さすぎました。
結局iPhone側のサウンド設定で無理やり左右の音量バランスを変えることによって解決しましたが、イヤホンとしては致命的すぎる不具合ではないかと。
電池持ちが悪い
この手のイヤホンを購入したことがないのでわからないですが、明らかに電池持ちは悪い方だと思います。前にあらゆるワイヤレスイヤホンをまとめた記事を作りましたが、こちらの記事で紹介したほとんどのイヤホンは5時間くらいの音楽再生が保証されてた気がします。
AirPodsに似ているワイヤレスイヤホンが多すぎるから9製品まとめてみた【Pixel Buds , Surface Earbuds , etc…】
しかしこのイヤホンはもって2時間といったところです。使いようによっては2時間も持たないんじゃないかと思います。そして電池持ちが悪いのはイヤホン本体だけではありません。
専用のケースで充電することができるのですが、だいたい2回分くらいしか充電できませんでした。そのくせケースをフル充電するのに1時間以上かかるんですけどね。
ただ、私にとっては2時間で十分だと思います。恥ずかしいので外では使いませんし、(学校でネタになりましたが) 2時間連続で音楽を聴くこともほとんどないので。
障害物に弱い
ほとんどのBluetoothイヤホンにいえることかもしれませんが、このイヤホンは特に障害物に弱い感じがします。
障害物がないと20mくらいまで問題なく音楽を聴くことができるのですがドア等を挟むとすぐに音楽がきけなくなってしまいます。
特に問題なのは手でイヤホンを覆っただけで接続が切れることですね。覆わなくても本体を強く押しただけでプツプツと接続が切れることがあります。
しかしながら家の中でトイレに行ったりするだけで接続が切れるわけではありませんので私にとってはあまり問題ないかと思います。手で覆うこともありませんしね。
マイクがない
これは音楽の再生には関係ありませんが、本体にはマイクがついていませんでした。てっきりマイクくらいついているものだと思っていたのですが甘かったようです。ただ、別に日常生活でマイクを使うことなんてありませんしSiriを呼びたくなることもほとんどないので不便はしていません。
それに、この価格のイヤホンはマイクがついていたとしてもひどい音質に違いないです。
警告がうるさい
ペアリングが成功したとき、それからペアリングが解除されたとき、電池残量が少ない時などに英語でメッセージが流れるのですが、その音量がうるさいです。
外で使っていたらあれくらいの音量は必要なのかもしれませんが、電池残量が少なく鳴ったときは急にあの大音量で警告が流れるのでびっくりします。
ちょっと怖いレベルですね。ただ、iPhoneからイヤホンの電池残量を確認しておけばこのメッセージを聞かずに済むかもしれません。
私が一ヶ月ほど使ってみて感じた残念ポイントはこれくらいです。
続いては嬉しいポイントです。
嬉しいポイント
意外と音質が良い
そりゃ本物のAirPodsに比べるとだいぶ劣ります。しかしこのイヤホン、そこそこ音質が良いと思います。私の耳が安いのかもしれませんが、普通に音楽を聴くぶんにはノリノリになれるくらいの音質はあります。音量も結構大きくできますし、意外と低音も聞こえます。かなり音質の良いイヤホンだとノリノリを超えてゾクゾクしてきますが、このくらいの音質の方がかえって作業に集中できる感じがしますね。なので勉強中のBGMを聴くのに使っています。適度に音楽が楽しめて良いです。
安い
結局この一言につきます。安くなかったらただの使えないイヤホンになりますが、安さがあるおかげであらゆる性能で妥協ができます…笑
1,000円にしては音質が良いですし、そもそも1,000円でBluetoothイヤホンが購入できること自体すごいです。2万円もするAirPodsを使うときはなんとなく緊張感が走りますが、このイヤホンは1,000円ですのでどこか気楽に使える感じがします。
やはり安いっていうのも一つの性能ですね。
ボタンが便利
イヤホン本体には左右それぞれ1つの物理ボタンがついているのですが、このボタンが結構便利です。タップじゃないので変に当たり判定を気にすることがありませんし、押し込みが結構軽くできるので耳が痛くなるということもありません。
音楽再生中は音楽の停止・再生のボタンとして使うことができます。結構便利です。
おすすめの購入方法
私は中国の通販サイトで購入しましたが、どうやら安全にAmazonで購入することができるようです。
https://amazon.co.jp/dp/B07C4WKRSY
(アフェリエイトリンクではありません)
こちらになります。
めちゃめちゃ評価が低いですが、私がつける評価は星4くらいですね。
そりゃ一つのワイヤレスイヤホンとして考えると評価は低くなるかもしれませんが、価格を考えるとだいぶ安いと思いますよ。
価格が価格なので、一度騙されたと思って購入してみてはどうですか。