こんにちは、今回は自作パソコン界でよく語られる「AMD、Intelどちらが良い論」について話していきたいと思います。
性能を比較してみる
まずはそれぞれの最新CPUについて性能を比較していきましょう。
項目 | AMD:Ryzen9 3900X | Intel:Corei9 9900K |
---|---|---|
プロセス | 7nm | 14nm |
コア/スレッド | 12コア/24スレッド | 8コア/16スレッド |
クロック数 | 3.8GHz / 4.6GHz | 3.6GHz / 5.0GHz |
TDP | 105W | 95W |
L3キャッシュ | 64MB | 16MB |
価格 | 65236円 | 57610円 |
Passmarkスコア | 31827 | 20221 |
独自の計算方法にて作成したグラフです。

主な相違点
プロセスですが、現時点ではAMD社の7nmテクノロジーがIntelよりおよそ2倍細かくなっています。ただし、新テクノロジーCPUを発売するのがAMDの方が一歩早かっただけで実質的に現行Ryzenに対応するIntelのCPUは今年発売される10世代Coreiシリーズだと考えられます。
プロセスが細かいことによる恩恵は大きいです。
8コアでも十分なので、12コアとの性能差はあまりないと思いますが、コア数を増やしてもなお消費電力を抑えることができているのはRyzenの強みです。
また、ゲーミング性能に関係していると考えられる「L3キャッシュ」の容量についてはRyzen側が圧倒的に多くなっています。
ただ、正直キャッシュの差でそこまでの性能差は出てきません。
(もちろん用途にもよりますが)
Passmarkのスコアを見てみると圧倒的にRyzen9 3900Xの方が高くなっています。それでいて価格もあまり変わらず、消費電力もあまり変わらないためRyzenが圧倒的に優秀であることがわかります。
どちらがいいのか?
結局どちらがいいのでしょうか。この記事を書いている時点で、明らかにどちらかが良いと決められないということがわかると思います。
つまり、「どちらがいい」と断言するのはとても困難です。しかし、私はIntelが良いと思います。
用途によると言ったらそれまでですが、信頼性、安定性等を総合して考えるとIntel社のCPUの方が買いだと思います。そして、先ほどはIntelの第9世代デスクトップ向けCPUを例に出しましたが、2020年は第10世代デスクトップ向けCPU「Cometlake-S」も発売される予定です。
PCI-e 4.0をまだサポートしない、14nmプロセスのまま、などの残念な特徴を持っているとされていますが、実際に発売されてみないとわからないものはあります。
2020年に動き出すAMDの「第四世代Ryzen CPU」それからIntelの「第10世代Coreデスクトップ向けCPU」。この二つを観察してみることにしましょう。
※この記事に書いてあることはすべて私の個人的な意見です