10月7日にIntelは新しい「Xeon-W2200シリーズ」CPUを発表しました。
前世代は「Xeon-W2100」シリーズでしたが、今シリーズは200番台となり、ついにCascade-lakeラインナップへの導入になりました。
コア数が多い上位モデルの「Xeon-W3200」シリーズについてはもうすでに発表されていますが(新しいMac Proに搭載) より低価格で手に入る2000番台についてはまだ発表されていませんでした。 ということでこの記事では半額に設定されたXeon-W2200シリーズについて紹介していきます。
Xeon-W”も”というのは、最近発表されたCorei9-10000Xシリーズも半額に設定されたためです。
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Xeon-W 2200シリーズの仕様
まず最初に、それぞれのモデルの仕様を紹介していきたいと思います。参考までに前世代の「Xeon-W 2100」シリーズも投入します。
モデル | コア/スレッド | クロック数 | L3キャッシュ | TDP | 希望価格 |
---|---|---|---|---|---|
W-2295 | 18 / 36 | 3.0 / 4.8 | 24.75 | 165W | $1,333 |
W-2195 | 18 / 36 | 2.3 / 4.3 | 24.75 | 140W | $2,553 |
W-2275 | 14 / 28 | 3.3 / 4.8 | 19.25 | 165W | $1,112 |
W-2175 | 14 / 28 | 2.5 / 4.3 | 19.25 | 140W | $1,974 |
W-2265 | 12 / 24 | 3.5 / 4.8 | 19.25 | 165W | $944 |
W-2255 | 10 / 20 | 3.7 / 4.7 | 19.25 | 165W | $778 |
W-2155 | 10 / 20 | 3.3 / 4.5 | 13.75 | 140W | $1,440 |
W-2245 | 8 / 16 | 3.9 / 4.7 | 16.5 | 155W | $667 |
W-2145 | 8 / 16 | 3.7 / 4.5 | 11 | 140W | $1,113 |
W-2235 | 6 / 12 | 3.8 / 4.6 | 8.25 | 130W | $555 |
W-2135 | 6 / 12 | 3.7 / 4.5 | 8.25 | 140W | $835 |
W-2225 | 4 / 8 | 4.1 / 4.6 | 8.25 | 105W | $444 |
W-2125 | 4 / 8 | 4.0 / 4.5 | 8.25 | 120W | $444 |
W-2223 | 4 / 8 | 3.6 / 3.9 | 8.25 | 120W | $294 |
W-2123 | 4 / 8 | 3.6 / 3.9 | 8.25 | 120W | $244 |
まず一番最初に目に入ってくるのはきっと価格でしょう。それはもうこの記事のタイトルがそれを強調していますからね…笑
最上位モデルのXeon W-2295は前世代W-2195に比べるとほぼ半額となっています。
最上位モデルが14万円くらいで手に入ってしまうのです。
ちなみにW-2275が1,112ドルなのに対して、その上位モデルW-3275が4,449ドルなのでちょうど4分の一ということになります。
コア数は半分ですが、半分以上の性能を発揮することができると考えられるため、このXeon-W 2200シリーズは相当コストパフォーマンスが良いです。
前世代から何が変わったのか
前世代と比べて半額になったモデルもあるということはわかりましたが、価格以外で何が変わったのでしょうか。Intelが公式で発表したスライドをお見せすると、

このようになっています。
一部のモデルではインテル・ターボブースト・マックス・テクノロジー3.0がサポートされ、各コアの監視をし、効率の良いクロックアップを実現します。
そして深層学習の処理においても特化し、Wi-Fi 6に加え2.5Gbイーサネットのコントローラーを搭載します。
14nmプロセスという点では変更はありませんが、クロックアップやその他のAI処理の向上などから、全体的に10%くらいの性能上昇が期待できます。
仮に10%の上昇ができていなくても、最上位モデルで半額になったのを考慮するとコストパフォーマンス高いですよね。
明らかにAMDのRyzen Threadripperを意識した価格設定になります。
前世代や3年前と比べた時のパフォーマンスの上昇具合

やたらと性能上昇を強調するIntelさんですが、一番衝撃的なのはやはり価格ですよね。
安く提供できるというのも一つの性能上昇だと捉えられるでしょう。
Corei9-10980XEとXeon W-2275、どちらが良い?
実はどちらも同じソケットLGA 2066となっていて、同じCascade lakeシリーズになるのですが、価格がだいたい一緒ということで、どちらを選んだ方がいいのでしょうか。この記事を見ているのはおそらく企業の型ではなく、一般のパソコンユーザーだと思われるのでその立場から考えると、
圧倒的にCorei9-10980XEです。
比較性能 | Corei9-10980XE | Xeon-W-2275 |
---|---|---|
プロセス | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 18/36 | 14/28 |
クロック数 | 3.0GHz/4.6GHz | 3.3GHz/4.6GHz |
キャッシュ | 24.75MB | 19.25MB |
TDP | 165W | 165W |
PCI-e レーン数 | 48 | 48 |
価格 | 1,000ドル | 1,112ドル |
性能を比較してみましょう。
なんとも近いですね。これはGeekbenchにて実際に発表されたスコアになります。
ですがわずかにCorei9の方がマルチコア性能で勝りますし、価格が安くて、かつゲーム方面に特化しているのでおすすめです。
逆にW-2275の方はワークステーションなどに採用され、AI処理等に特化しているのでクリエイターなどにおすすめのCPUとなるでしょう。
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