ついに先日Intelから第11世代Rocket Lake CPUシリーズが発表され、発売されました。第11世代では新たに500番台のチップセットが加わり、新しいマザーボードも次々と発売されている模様です。 そして次の世代は第12世代で「Alder Lake」となるわけですが、こちらについても新たなチップセットシリーズ「600番台」が登場する予定です。
この記事ではそんなIntel 600番台チップセットについて現在のところなされている噂情報を紹介したいと思います。
Alder Lakeシリーズとは?
Intel 600番台チップセットについて語る前に、Intel第12世代CPUシリーズについて一度触れておきましょう。このブログでも以前から取り上げていますが、第12世代CPUシリーズは「Alder Lake」というアーキテクチャが採用されるといわれています。
Intel 第12世代デスクトップ向けCPUの情報【Alder Lake-S】
まだ第11世代のRocket Lakeシリーズが登場したばかりですが、もうすでにAlder Lakeの噂情報も多々出回っているところですね。Alder Lakeの特徴については以下のリーク画像をご覧ください。

詳しくは先ほど紹介した記事で紹介しているのでここではざっくり説明していきます。 まず理論上では20%程度シングルコア性能が上昇するようです。20%って結構高いですよね。 そしてマルチコア性能に関して言えば二倍になるとのこと。これが本当だとしたら最近登場したばかりの第11世代CPUを購入するのもなんだか馬鹿らしくなってきますね(BableTech管理人は第11世代のCore i7-11700を購入してしまいました)
かなり表現がざっくりとしていますが、SoCパワーが改善されるとのこと。SoCという表現がなんだかスマートフォン用処理装置って感じですが、実際にAlder LakeではQualcommのSnapdragon(スマートフォン用処理装置)のようなコアの構成を採用するだろうといわれている状況です。
そしてさらに注目したいのは対応メモリと対応PCI-Expressバージョンです。メモリはDDR5メモリをサポートすると書いてあって、PCI-Expressについてはgen5をサポートするとのこと。 第11世代CPUでPCI-e 4.0をサポートしたばかりなのでさすがに早すぎるのではないかという感じもしますね。 一方でDDR4メモリはだいぶ前からサポートされていますので、そろそろDDR5メモリに移行することが期待されていますね。
Intel 600番台チップセットの特徴
第12世代Alder Lakeについてざっくり説明したところで続いて、600番台チップセットの特徴について説明していきます。なお、こちらもリーク画像をもとにしていますが、あくまでも噂情報であることに注意してください。

この画像のデザイン的にIntelからリークしたものではないかといわれていて、なんだか信ぴょう性が高いですね。メインメモリは2チャンネルで、DDR4メモリについては3200MHzまでで、DDR5メモリについては4800MHzまでサポートすると書いています。なお、DDR4メモリとDDR5メモリは形状が異なるためマザーボードではどちらか一種類しかのせることはできないでしょう。最初はDDR4メモリ対応のマザーボードも発売されるのかもしれませんが、のちにDDR5メモリが主流になるでしょう。
そしてx16接続のPCI-Express 5.0をサポートしていて、PCI-Express 4.0もサポートしています。PCI-Express 5.0は以下の記事で詳しく説明していますが、PCI-Express 4.0に比べて同じレーン数で二倍の転送速度を誇るようです。
PCI Express 5.0とは一体何者なのか?【徹底解説】
もうすでにPCI-Express 6.0もうわさされていたりするんですけどね。
そして20Gbpsの転送速度をサポートしているUSB通信もサポートされると書いています。Wi-Fi 6EやThunderbolt 4/USB4、SATA3などの通信については第11世代Rocket Lakeの時点でサポートされていますね。
なお、図を見ればわかるのですがPCI-Express 5.0/DDR5のサポートはチップセット側というよりはCPU側がカギとなっているようです。
Intel 600番台チップセットのラインナップ
特徴について触れたところで、続いてはラインナップについて語っていきます。 語っていきたいところですが、現在のところまだラインナップについてはあまり触れられていないので予想することにしましょう。 これまでの傾向からだいたい予想がつきますが、CPUのオーバークロックがサポートされるなどしてあらゆる機能が盛り込まれている「Z690」と、その下にある「H670」、そして標準的な「B660」と廉価版となる「H610」の4種類がとりあえずは登場すると思います。
500番台チップセットについては以下の記事をご覧ください。
【第11世代向け】Intel 500番台チップセットをまとめてみた【Z590等】
参考記事:https://www.windowscentral.com/intel-12th-gen-chip-details-leak-online