2019年、Microsoftは新しいノートパソコンとして「Surface Laptop 3」を発売しました。同時期にSurface Pro 7も発売されましたが、Laptop 3にはProシリーズにはない「AMD Ryzen CPU」が搭載されたことで注目を浴びました。
ですが結局その性能はいまいち… 多くの人がIntel CPU搭載モデルを購入するようになりました。 しかし2020年のSurface Laptopは一味違うようです。
この記事では、現在噂されているMicrosoft Surface Laptop 4の情報を紹介していきます。
この記事を1文で説明すると
- 2020年に登場するMicrosoft Surface Laptop 4ではIntel 第11世代「Tiger Lake CPU」とAMD 第3世代Ryzen Mobile APUの二大オプションが登場すると考えられる
Surface Laptop 4の特徴
それでは早速、噂されている特徴について紹介していきます。
デザイン
まず最初はデザインについてですが、基本的な見た目は変わらないと言われています。ですが本体サイズをそのままに、ディスプレイを若干大きくする「ベゼルレス化」に取り組んでいるかもしれないと言われています。これは2019年のAppleのMacBook Pro 15インチモデル → 16インチモデルでも行われたものになります。 そうなるとモデル名が若干変わってくるかもしれません。
CPU(プロセッサ)
2019年に発売されたSurface Laptop 3においては、Intel製の「第10世代Ice Lake CPU」か、AMD製の「第2世代 Ryzen Mobile APU」かの二択がありました。
すなわち、IntelかAMDかといったところです。そしてSurface Laptop 4についても二つのオプションが登場するとのことです。以下の表を参考にしてください。
オプション | 最高構成CPU | |
---|---|---|
Surface Laptop 3 | Intel Core i (Ice Lake) AMD Ryzen (Zen+) | Core i7-1065G7 Ryzen7-3780U |
Surface Laptop 4 | Intel Core i (Tiger Lake) AMD Ryzen (Zen2) | Core i7-1165G7? Ryzen7-4780U? |
このようになっています。
13.5インチモデル
2019年モデル通り、Intel製プロセッサが選択できるのは13.5インチモデルになるでしょう。第11世代モバイル向けCore iシリーズ「Tiger Lake-U」が搭載され、Core i5とCore i7の二大オプションになると考えられます。 プロセスは若干成熟した10nm(10nm +)アーキテクチャとなり、Ice Lakeからの性能上昇としては20%程度だと期待されています。
最高構成時のCPU型番はよくわかりませんが、Ice Lake CPUと同じ命名法でいくと「Core i7-1165G7」のようになるのではないかと推測されます。ただ、Tiger Lake CPUにおいては内蔵グラフィックスが特殊になるので「G7」の部分が変更される可能性が高いです。
15インチモデル
そしてAMD製 Ryzen APUが選択できるのは15インチモデルになるでしょう。Laptop 3ではAMD第2世代 Ryzen Mobile APUが搭載されました。
このAPU(CPUに内蔵グラフィックス等が統合されたもの) はZen+アーキテクチャがベースとなっていて、第2世代とは言いつつも型番が3000番台となっていて少しややこしいですね。
Zen+アーキテクチャは12nmプロセスで設計されましたので、そこまで良い電力効率を発揮することはできませんでした。
ですが2020年に登場するSurface Laptop 4については7nmプロセスの「Zen2」アーキテクチャを採用した第3世代 Ryzen Mobile APUが採用されると考えられます。そのため、非常に電力効率が高くなることでしょう。おそらくIntel製 CPUよりも優秀になるのではないかと期待されています。 型番としては既存する「Ryzen5-4500U」や「Ryzen7-4700U」をベースにした「Ryzen5-4580U」や「Ryzen7-4780U」となるのではないでしょうか。
第3世代からRyzen9シリーズも登場しましたが、おそらくRyzen9シリーズはオプションに追加されないでしょう。
GPU(グラフィックス)
グラフィック処理については例年通り、すべてCPU内蔵グラフィックスが利用されるでしょう。そのため、Intel製 CPUモデルはIntelの内蔵グラフィックスを、AMD製 CPUモデルはAMDの内蔵グラフィックスを、それぞれ利用することになりそうです。
最高構成時GPU | |
---|---|
Surface Laptop 3 | Intel Iris Plus Graphics G7 (gen11) AMD Radeon Vega 11 |
Surface Laptop 4 | Intel Xe Graphics GT2? (gen12) AMD Radeon Vega 8? |
AMD製のものについては同じようにVegaアーキテクチャベースのものになりますが、1CU当たりの性能が大幅に改善されていますのでCU数が減少していても性能が向上します。
そしてIntel製のものについては第11世代グラフィックスから第12世代グラフィックス「Xe」に進化するでしょう。
いずれもほぼ同等のグラフィック性能を誇ることになりそうです。もしかすると最新のゲームもそこそこ快適にプレイできるようになるかもしれませんね。
ちなみに以下のようなリーク情報を紹介するツイートがありました。
ストレージ
SSDはSurface Laptop 3と同じものが使われると考えられています。Zen2アーキテクチャからPCI-e 4.0をサポートし始めましたが、あれはデスクトップ向けラインナップだけで、モバイル向けについてはPCI-e 3.0のままです。そのため同じPCI-e 3.0接続SSDでも十分でしょう。
また、2020年に登場したMacBook Airや一部のMacBook Proがそうであったように、Surface Laptop 4ではストレージの最小構成が128GBから256GBに底上げされると考えられています。
底上げされて値段も上がりましただと進化しているとは言えませんので、おそらくMacBook Airなどと同じように価格はそのまま、ストレージを底上げというスタイルになるのでしょう。
発売日・価格
発売日はまだわかりませんが、おそらく例年通り秋ごろになる見込みです。ただ、新型コロナウイルスの影響を受けて多少延期される可能性は否めないです。
Surface Laptop 3で初めてAMD製のオプションが登場しましたが、あまり性能が高くないということで多くの人を失望させました。 しかしZen2アーキテクチャが採用されるSurface Laptop 4では生まれ変わった性能を発揮してくれるに違いありません。この性能だったらAppleのMacBook Air等を打倒できるでしょう。
価格についてはあまり変わらず、10万円台前半から購入できるようになりそうです。