第三世代Ryzen APU情報【Ryzen5-4400G等】

投稿日:2019年11月13日
更新日:

2019年の7月はじめにAMDからはZen2アーキテクチャに基づいた第三世代Ryzen (Ryzen-3000) のデスクトップ向けが発売されました。

そして第三世代Ryzenと同じアーキテクチャに基づいた、内臓グラフィックス搭載CPUの情報も少しずつわかってきているので紹介したいと思います。

Zen2アーキテクチャの内臓グラフィックス搭載CPU(APU)はRyzen-4000シリーズとなり、モバイル向けでは最上位がRyzen9-4900H(すでに正式に発表されました)となり、デスクトップ向けでは「Ryzen5-4400G」となる予定です。

 

第三世代モバイル向けRyzen APUについては以下の記事をご覧ください。

第三世代モバイル向けRyzen CPU情報【Ryzen9-4900H等】

 

 

この記事を1文でまとめると

  • 第三世代Ryzen APUでは内蔵グラフィックスの世代が一世代進化する

内臓グラフィックス搭載モデルの型番について

第三世代Ryzen APUの情報について紹介する前に、Ryzen CPUの内臓グラフィックス搭載モデルの型番について少しだけ説明します。

 

通常、Ryzen CPUは内臓グラフィックスがついていないモデルから発売されます。例えば7月に発売された第三世代Ryzen CPUはすべて内臓グラフィックス非搭載モデルです。

同時期に、Ryzen-3000シリーズのAPU(例:Ryzen5-3400G)等も発売されましたが、あれはZen+アーキテクチャ、つまりは去年の第二世代Ryzenのアーキテクチャに基づいているAPUになります。

千くらいの数が「3」なので第三世代Ryzenと同じ「Zen2アーキテクチャ(7nm)」を採用しているのかと思われがちですが、アーキテクチャは完全にRyzen-2000シリーズのものです。つまりプロセスは12nmとなっています。

 

そして、通常内臓グラフィックス非搭載モデルが発売された後一年弱くらいで内臓グラフィックス搭載モデル(APU)が発売されます。

なので、今年の7月に発売された第三世代Ryzen CPUの内臓グラフィックス搭載モデルは「Ryzen-4000」という型番を持ちつつ、来年の春頃に登場するでしょう。

先ほどもいいましたが、4000番台だからといって第四世代Ryzenというわけではありません

関連記事:第四世代Ryzenのアーキテクチャ「Zen3」の情報

 

ちなみにこれはモバイル向けRyzen CPUでも当てはまります。例えばRyzen5-3500Uは第三世代ではなく、第二世代Ryzenのアーキテクチャに基づいています。

そういうわけで、最近AMDから正式に発表された第三世代モバイル向けプロセッサには「Ryzen9-4900H」などのラインナップが存在します。

 

以下、「内臓グラフィックス搭載Ryzen」を「Ryzen APU」、「内臓グラフィックス非搭載Ryzen」を「Ryzen CPU」と称します。

 

第三世代Ryzen APUの仕様

第三世代Ryzen APUの仕様について解説するために、第二世代Ryzen APUと、第二世代Ryzen CPUの仕様の比較表も載せてみます。

また、ここではわかりやすいようにモバイル向けAPUは投入しません。

※HEDTのRyzen threadripperは除外

 

比較項目第二世代Ryzen CPU第二世代 Ryzen APU第三世代Ryzen CPU第三世代Ryzen APU
コードネームPinnacle RidgePicassoMatisseRenoir
プロセス12nm12nm7nm7nm
存在モデル3/5/73/55/7/93/5
最大コア数/スレッド数8コア/16スレッド4コア/8スレッド16コア/32スレッド4コア/8スレッド(6コア/12スレッド?)
最高内臓GPURadeon  Vega 11Radeon Vega 10?

 

軽くまとめてみると以上のようになります。

 

コア数が増えるかもしれない?

第三世代Ryzen APUではZen2アーキテクチャが使われるのでもちろんプロセスは7nmとなります。前世代の12nmと比べると相当進化しているプロセスです。これによってRyzen5-4400Gは6コア/12スレッドを保有する可能性もあります。

プロセスの縮小によりより多くのコアをダイにパッケージングできるようになった上、消費電力や発熱も抑えられるようになったためです。

また、第三世代Ryzen5 CPUは6コア/12スレッドとなっているので、Ryzen5-4400Gも6コア/12スレッドになる可能性は十分にありますしモバイル向け第三世代Ryzen APUについてはすでにAMDから正式に発表され、実際にコア数が全体的に増えていることが確認されました。

 

ただ、第三世代Ryzen APUには「Ryzen7」や「Ryzen9」のようなモデルは登場しないでしょう。(モバイル向けUシリーズ等ではすでにRyzen7が登場することが確認されています)

コストが高くなってしまったり、パッケージングにおける問題が発生してしまうかもしれないというのも、その理由ではあるかもしれませんが、おそらくRyzen7のようなハイエンドCPUに貧弱な内臓グラフィックスをつけてもあまり意味がない(需要がない)というのがありそうです。

 

 

内臓グラフィックスの強化

最近AMDから正式に発表された、第三世代Ryzen APUのモバイル向けラインナップについては、内蔵グラフィックスに進化したVegaアーキテクチャが搭載されています。それは、RX Vega 56 / 64のような最初のVegaアーキテクチャではなく、第二世代目となったVega 20(Radeon VII)アーキテクチャがベースになっています。

つまりは、Radeon VIIと同じように7nmプロセスが採用される可能性が高く、その分少ないコア数でもより効率的なパフォーマンスを発揮できると考えられます。なので、上の表ではCUの数が減って10CUとなっていますが、それでも前世代よりも高いグラフィックス性能を発揮するでしょう。

 

 

内臓グラフィックス性能はどうなるか

デスクトップ向けとはいえ、通常のRyzen CPUシリーズと区別されて内蔵グラフィックスが搭載されているくらいですから、内蔵グラフィックスの性能は重要になってきます。ただ、新しくなったVegaアーキテクチャの内蔵グラフィックスが搭載されることを考慮しても、Intelの最新内臓グラフィックスを上回ることができないか、あるいは同等の性能となると思われます。

ちなみにアナリストの情報によると、第三世代APUの内臓グラフィックスのCU(コンピュート・ユニット)の性能は第二世代に比べておよそ59%上昇しているとのことです。

 

いろんな理由が考えられますが、そもそもVegaアーキテクチャ自体が古いってのはあります。

今年の7月に「Navi」アーキテクチャに基づいた新しいグラフィックボード(RX 5700等)が発売されたことを考えると、第三世代Ryzen APUにNaviベースの内臓グラフィックスが搭載されてもいいのですが、まだVegaアーキテクチャが使われます。

ただ、おそらく再来年に登場するであろう第四世代Ryzen APU(Ryzen-5000)にはNaviアーキテクチャベースの内臓グラフィックスが搭載されるに違いありません。

でもその一方で、Intelはすでに次の世代のGPUを開発しています。第12世代となり、「Xe」と呼ばれるアーキテクチャです。こちらはかなり優秀になるとのことで、Ryzen APUの強敵となるでしょう。

 

参考記事:https://www.tomshardware.com/news/amd-renoir-ryzen-4000-apu-specs-vega-12-15

https://wccftech.com/amd-ryzen-4000-renoir-mobility-cpus-official-up-to-8-cores-16-threads-45w/







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