先日、当サイトではNvidia社の新しいGPU「RTX 3000シリーズ」のアーキテクチャ「AMPERE」の特徴を解説する記事を投稿しました。
この記事ではそれぞれのモデルの細かい特徴について言及しませんでしたが、この度RTX 3080 / RTX 3070の最新情報が入りましたので紹介します。
2020年9月2日現在、ついにAmpereアーキテクチャのGPUが発表されました。
【AMPERE】RTX 3000シリーズをモデル別に徹底解説【ついに登場】
↑こちらの記事をご覧ください
以下、噂情報を紹介した記事になります。
この記事を2文で説明すると
- RTX 3080には前世代に比べてより大容量のVRAMが搭載される可能性が高い
- RTX 3070はRTX 2080よりも優秀になると期待される
RTX 3080の特徴
NvidiaのGTXシリーズにおいては、十番台が8であるモデルは「ハイエンド」の位置づけとなります。
過去にはGTX 1080やRTX 2080がハイエンドの座を獲得していましたが、RTX 3000シリーズについても「RTX 3080」がハイエンドの座を獲得する予定です。
より高いモデルとして「RTX 3080 ti」も登場すると考えられていますが、ここでは一旦RTX 3080の情報です。
前世代の「RTX 2080」、それからGTX 1080と比べていきましょう。
比較項目 | RTX 3080 | RTX 2080 | GTX 1080 |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Ampere 7nm or 10nm? | Turing 12nm | Pascal 16nm |
コア数 | 3,840 | 2,944 | 2,560 |
メモリーインターフェイス | 320 bit | 256 bit | 256 bit |
VRAM容量 | 10GB | 8GB | 8GB |
VRAM種類 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR5X |
以上のようになっています。
以前の記事で説明したようにアーキテクチャのプロセスルールは7nmまで細められ、より電力効率が改善されると言われています。一方でSamsungの10nmプロセスが採用されるという噂もあります。
そしてプロセスの微細化による恩恵を受けたのか、コア数は1000程度増え、4000コア近くになっているのがわかります。
メモリーバスは320 bitまで増え、より高速な通信を行えるようになっています。
そしてVRAMの容量は増えて、10GBとなっています。
RTX 3070の特徴
70番台GPUも一応「ハイエンド」という位置づけですが、どちらかというとミドルレンジに近い位置づけとなっています。
そのため、完全にハイエンドである80番台シリーズに比べてコストパフォーマンスが高い傾向にあり、意外と好かれています。
ここでは、前世代のRTX 2070、それからGTX 1070と比較してみましょう。
比較項目 | RTX 3070 | RTX 2070 | GTX 1070 |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Ampere 7nm or 10nm? | Turing 12nm | Pascal 16nm |
コア数 | 3,072 | 2,304 | 1,920 |
メモリーインターフェイス | 256 bit | 256 bit | 256 bit |
VRAM容量 | 8GB | 8GB | 8GB |
VRAM種類 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR5 |
以上のようになっています。
RTX 3080と同様に、前世代と比べてコア数が大幅に増えています。準ハイエンドでありながら3,000コア以上保有しているので、RTX 2080顔負けの性能を発揮するかもしれません。
VRAMについては変化はないようです。1070からずっと8GBを保っています。
性能はどうなるのか
発売が開始されてなければ、Nvidiaから正式に発表されたわけでもないので具体的な性能はまだ不明です。ですが、様々な噂情報をまとめてみると、RTX 3000シリーズにはかなりの高性能を期待しても良さそうです。
7nmプロセスに移り変わるとのことで、GTX(RTX)系列GPUに新たな時代を到来させることになります。この進化はGTX 900からGTX 1000シリーズへの革命的な進化と似たようなものになるかもしれません。
そしてRTX 3080 tiはAMDの次世代ウルトラハイエンドGPUよりも高性能になり、RTX 3070はRTX 2080の性能を余裕で上回るのではないかと期待されます。