【自動運転?】Apple Carの実態について

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Apple、といったら誰もがiPhoneやiPadなどのモバイル機器を思い浮かべることでしょう。あるいはMacなどのパソコンシリーズを思い浮かべる人も少なくないはずです。ですがもしかすると10年後には、AppleといったらiPhoneや車… が連想される日が来ているかもしれません。

この記事では、そんな「Apple Car」について、現在噂されている範囲で紹介していきます。

AppleとCar

Apple Carの開発が始まったのは最近(2020年付近)のことではありません。Appleは基本的に開発していることを秘密にしているので何とも言えない部分はありますが、レポートによると2014年頃から1000人以上の従業員が電気自動車の開発に取り組み始めたとのことです。

Appleはソフトウェア開発からハードウェアの開発まで、様々な部門を一つの会社で担っていますが、一時期このApple Carについては、ハードウェア的な面(車の設計等)というよりは自動運転を行うためのソフトウェアの開発のみをしているのではないかと噂されていたこともありました。 しかしながら大手自動車メーカーのエンジニアがAppleによって雇用されたことから、同社は車のボディなどの設計からソフトウェア面まですべてオリジナルで開発しようとしているのだろうと噂されているところです。

これらはあくまでも噂に過ぎないわけですが、やはり車ともなるとあらゆる検証を行うのに公道を利用することは不可避です。実際にこれまでに何度か、明らかにAppleが何か検証を行っているようなセンサーが大量に搭載された車が発見されたりしています。

 

Apple Car開発用の車両?

マップなどを作成するのにこのような不思議な車が使われることはしばしばありますが、車両にかなり多く搭載されたLiDARスキャナー(3Dスキャン)などはどうもマップの作成に貢献しているようには思えず、どちらかというと自動運転方面であると考察されます。

 

 

Apple Carの特徴

Apple Carは単にAppleが開発しているだけであって、中身は普通の車となんら変わりはない、わけがありませんね。もちろんAppleが開発しているからにはそれだけ特別な装置や機能が備わっているに違いありません。

それでは現在のところ噂されているApple Carの特徴について説明していきます。

 

自動運転システム

まず一番に考えられているのは自動運転システムです。ただ、自動運転という言葉はどれだけ重いものでしょうか。そもそも世界的に進出しているAppleにとって、国によってルールや形、利用者などが多様すぎる「道路」を相手にするのは非常に厳しいことです。まずはアメリカで実現されるのでしょうが、アメリカと日本の道路は似て非なる物ですので、ソフトウェアどころか、車両の物理的な構造まで再設計する必要があるかもしれません。

また、交通事故等における自動運転車両の責任問題も、国によってとらえ方が異なるでしょう。もはや倫理的な部分まで触れる必要がある、非常に難しいシステムではあります。

しかしながら、そういった問題から少々離れて、「自動運転」というシステムにだけ目を向ければ、今のAppleには十分に実現できる技術力があるかもしれません。それを支えているのは何といっても進化したソフトウェアやそれを稼働させる処理装置です。

というか、Appleが車を作る→人工知能など、多くのコンピュータ処理をさせるに違いない→自動運転というように自然とビジョンが膨らんでいきますね。

 

LiDARスキャナ

自動運転技術を取り入れるにはかなり細かい部分まで、道に関する情報を取得する必要があるので道路マップを使うことはもちろんのこと、目の前に広がっている空間まで把握する必要がありますので様々なスキャンを搭載しなければなりません。

傾きを検知するセンサー、加速度センサー、位置情報センサー、温度センサー、そして色を検知する通常のカメラレンズに加えて暗所でも機能する赤外線カメラ、更には最近話題の「LiDARスキャナ」が搭載されるだろうとのこと。

LiDARスキャナは2020年に登場したiPhone 12 Proシリーズに搭載された3Dセンサーになります。レビュー記事は以下をご覧ください。

【iPhone 12 Pro】LiDARスキャナーで家を3Dスキャンしてみた【3D Scanner App】

思えば、このLiDARスキャナーも、加速度センサーなども、おおかたこの頃のスマートフォンに搭載されているセンサーになります。そのため、何となく空間を把握するというプロセスについてはAppleが得意そうですね。

そしてこのLiDARスキャナーでは上の記事で紹介しているように目の前に広がっている空間の凹凸まで検知することができますので、路面の凹凸や側溝、ガードレールや壁などの障害物などを隅々まで把握することができるようになるでしょう。 もちろん車両に搭載されるとなるとiPhone 12 Proに採用されたものよりももっと大規模なものになると思いますが、外観には影響が出ない程度のものになるだろうとのことです。

 

 

VR・AR機能

正直自動運転車両だからといって中でVR(仮想現実)などを楽しむのは場違い、というか調子乗りすぎだろうとは思いますが、ある噂ではApple Car内でのVRの利用について指摘されています。

どういうことだろうかと思って「自動運転車 VR」のように検索して色々調べてみたところ、AR機能を使ってリアルタイムで外の見どころなどを案内してくれるサービスなどが既にあるみたいです。

それか、完全に窓という窓を撤廃して外についているカメラから取得した映像をVRの中で再生し、あたかも窓を見ているかのような気分にさせるような機能を取り入れることができるのでしょうか。 それは一見無意味な感じがしますが、物理的な窓を設置しなくても良いことや、電子的に視野を制御したり視界の中にスピードメーターなどの情報を一緒に映すことができる(AR的用法)ことなどを考えると割と便利なのかもしれません。

正直対向車の中でVRグラスを付けている人が居ると思うとゾッとしますけどね。

 

モバイル機器フレンドリー

Appleが作った車ですから、当たり前のようにiPhoneやiPadなどと連携させることができるでしょう。Siriを同期したりiPhoneのナビ機能を使うことができたり、電話を車で受け取れるようになったり… 数々の機能が車で行えるようになると思いますし、充電関係もきっと充実するに違いありません。

また、iPadなどのApple製品に限らず、Androidスマートフォンなども含めたモバイル機器全般が非常に使いやすくなるのではないかと期待されています。

それか逆に、Apple Carの中にiOSなどが搭載されて、車単体で様々なアプリが使えたりiCloudに同期することができるようになったりするかもしれませんね。

少なからずApple Car内に強力なARMベースの処理装置が搭載されるだろうと考えられていますので、大いにあり得る話です。

 

電気自動車

ソフトウェア面をどんなに整備しても、物理的にしっかりしていないと車としての運用はしっかり行うことができません。自動運転ということで何となく想像はつきますが、この車両は完全に電気自動車になると予想されています。

電気自動車といったら重要なのはバッテリーです。最近の電気自動車のバッテリーはかなり改善されてきていますが、Appleは一歩上を行くような新しい技術を用いた高性能バッテリーを開発しているとのことです。

 

 

登場時期

そしてこのApple Carが登場すると考えられているのは現在のところ、2025年から2027年の間です。少なくともあと5年程度はかかりそうだということですね。最初に噂され始めたのは2014年頃ですので、ちょうど開発に10年程度時間をかけることになるのかもしれません。

でも2014年に比べると処理装置などが確実に進化していますので、Appleが最初に思い描いていた物よりもはるかに優秀な車両が誕生することになるでしょう。楽しみですね。

 

参考記事:https://www.macrumors.com/roundup/apple-car/


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