16インチMacBook Pro 2021年モデルの情報【Apple独自チップ採用】

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2020年の後半頃にAppleから、今後Intelの処理装置ではなくApple独自のARMベースの処理装置をMacシリーズパソコンに採用していく方針であることが発表され、実際に2020年秋ごろにApple M1という名の独自チップを採用したMacBook Air、Mac mini、それから13インチMacBook Proが発表されました。

MacBook Proの16インチモデルについても現行モデルは2019年のものになりますので同時期に更新されても良かったわけですが、現状更新されておらず、まだ最新モデルはIntelの処理装置を利用しています。 そして次のモデルについては2021年に登場するという説が有力となっています。

この記事では現在噂されている16インチMacBook Pro 2021年モデルの情報を紹介していきます。

更新されなかった16インチモデル

こないだApple独自チップを採用したMacBook Airなどが発表されたときに16インチのMacBook Proも同時に登場してもよかったのですが、結局登場しませんでした。 どころか、これらのApple独自チップMac(ARM Mac)が登場する前に、最後のIntel CPUモデルとして16インチMacBook Proの2020年モデルについてだいぶ前から噂されていました。

MacBook Pro 16インチ 2020年モデルの情報【もはやゲーミングPC】

こちらについてはIntelが第10世代のハイエンドモバイル向けCPU(Comet Lake-H)を発表したことでハードウェア構成の有力な候補があがっていたわけですが、結局第10世代のハイエンドモバイル向けチップを搭載する16インチMacBook Proは登場していません。 というかもはや最近登場したApple独自チップ(Apple M1)採用のMacBook Airのパフォーマンスが現行品の16インチMacBook Proの最高構成時の性能を超えてしまったこともあって、もはや今後Intelのチップを採用する意味はないでしょう。

言い方を変えると、次の16インチMacBook Proは確実にApple独自チップを採用するでしょう。 もちろん、16インチMacBook ProはMacシリーズの中でも最もAppleが力を入れている製品の一つですので、次のモデルが登場しないということはありえません。

 

 

16インチMacBook Pro 2021年モデルの特徴

それでは早速、2021年モデルの特徴について、現在噂されているものを紹介していきます。

 

1.Apple M1X / M2チップを採用

ついに登場したApple独自チップ採用のMacBook Airおよび13インチMacBook Pro、Mac miniのデザインがIntel時代の時とほとんど変わらなかったことを考慮すると、きっと16インチMacBook Proでも変化はないのでしょう。 そうとなると、主に改造されるのは中身です。 パソコンの中身の中で最も重要なものといえばやはり処理装置でしょう。 というか「Apple独自チップ採用」という呼び方をしている以上、チップ(処理装置)が最重要なのは自明ですね。

そして2021年モデルに採用されると言われているのは13インチMacBook Proと同じくApple Mシリーズチップです。しかしながら13インチモデルと同じようにApple M1チップが採用されるわけがないので、Apple M1シリーズをベースに、コア数や動作周波数などを更に高めた「Apple M1X(仮称)」か、あるいは次の世代に移って「Apple M2(仮称)」チップが採用されるのではないかと言われています。

Apple M2チップについては現在、2021年に登場するであろうApple独自チップを採用しているデスクトップMacパソコンシリーズ(iMac等)にも採用されると言われています。

【MacProレベル?】Apple M2チップの情報【ARM】

基本的には名前が違うだけで、Apple M1XもApple M2も噂上ではそこまで仕様に差はないようです。あくまでも噂上の話ですがね。

ただイメージとしては、Apple M1XはApple M1と同じ世代ではあるもののハイエンドデバイス用にレベルアップされている感じで、Apple M2はそもそも次の世代のデバイスに採用されそうな感じです。 そのため、個人的にはApple M2は次の13インチMacBook Pro等に採用される気がするので、16インチモデルに採用されるのはApple M1Xなど、M1をベースにしたものだと思います。

Apple M1は8コアCPU、8コアGPUとなっていてパソコン向けにしてはスケールが抑えめになっていますので、16インチモデル用のApple M1Xチップでは、現在の噂では12コア(高性能:8 + 省電力:4)になる可能性が指摘されています。また、動作周波数も高くなるだろうと言われています。

そうなると従来の16インチモデルより性能が高いのはもちろんのこと、おそらく最新のiMacおよびiMac Proの性能をも普通に超えてくると思います。

しかも消費電力もおさえられるのではないでしょうか。

【Intel涙目】最新MacBookに採用されたApple M1チップの性能を徹底調査

 

2.更に進化したGPU

かなり漠然とした見出しですが、16インチモデルには、13インチモデル(MacBook Pro)のもの以上に優秀であるGPUが搭載されるかと思います。というのも、従来の16インチモデルについても13インチモデルとは異なり、AMDのRadeonグラフィックスがCPUのパッケージとはまた別の場所にdGPUとして取り付けられていて、非常にグラフィックが凝ったものになっています。

そのおかげで従来の16インチモデルではオプションによっては普通にゲーミングノートパソコンレベルのグラフィック性能を実現したりしています。おそらく今後も16インチモデルについてはグラフィック性能にこだわりを持ち続けると考えられますので、Apple独自チップについても更なるGPU性能が求められます。

と、ハードルを上げましたが、実際のところ既にApple M1チップの内蔵GPUの時点で、一時期大活躍していたNvidiaのローエンドGPU「GeForce GTX 1050 Ti」の性能を超えていましたので、GPUのコア数をCPUのコア数と共に増やしてクロック数も調整すれば余裕で従来の16インチモデルのグラフィック性能を超えることができるでしょう。

ただ、GPUについてはやはりCPUと一緒にパッケージングするよりもdGPUとして外付け形式で設置した方がスペースを確保することができ、より高性能にすることができます。いくらApple M1X(仮称)チップの内蔵GPUが高性能だからといっても、次世代のAMD Radeon GPU(外付け)に勝るとは限りません。スペースの事を考えると内蔵GPUの方が圧倒的に優秀ですが、従来モデルはdGPUを設置してもあの薄さを保てているので正直張り切って内蔵GPUに移行する必要性も感じません。 そこで、GPUについては従来通りAMDのものが採用されるのではないかとも噂されている現状です。

ARM Macに搭載されるグラボが最強すぎると話題に【Radeon Navi 30】

実際に最新のmacOSからそれっぽいコードが見つかったとかいって話題になっていた時期もありましたね。↑

いずれにせよ、従来の16インチモデルよりは圧倒的にハイパフォーマンスになるでしょう。

 

 

3.Thunderbolt 3 / USB4サポート

従来の16インチモデルではUSB Type-Cポートを通して、Thunderbolt 3通信やUSB 3.2 Gen2通信などがサポートされています。 そして2021年モデルでは13インチモデルのように、USB Type-CポートでUSB4通信が行えるようになるでしょう。とかなんとか言っちゃってますが、そもそもUSB4はThunderbolt 3の言いかえだったりして全く同じ通信なのでサポートされるのは当たり前です。

下の記事でUSB4があたかも別規格であるかのように解説した覚えがありますが、いつの間にThunderbolt 3と一体化したんですね。

絶対に知っておくべき、USB 4のすべて

Thunderbolt 4がサポートされたわけではありませんが、何となく名前が統一されてわかりやすくなってきました。

ちなみにUSB4ではThunderbolt通信として最大で40Gbps通信ができるものの、USB通信としてはUSB 3.2 Gen2通信までとなっています。

 

 

登場時期

この記事のタイトル通りですが、この新しい16インチモデルが登場するのは2021年のになるだろうと言われています。そしておそらく2021年の前半に登場することでしょう。

となると、Appleが最も力を入れているはずなのに2020年モデルが全く存在しなかったシリーズということになりますね。今ざっと確認してみましたが、2010年頃から2019年に至るまで、16インチ(15インチ)MacBook Proが更新されなかった年は一つもありませんでした。 今年は例の新型ウイルスの流行などもあったうえに、Apple独自チップへの移行に移り始めたということでいろいろ忙しかったのでしょうか。 とりあえず来年が楽しみですね。







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