中古のプリンターを購入するときに気を付けたいこと6つ【実体験】

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コンビニ等でいちいちお金を払って印刷するのは煩わしい。そんな時家に一台プリンターが欲しいと感じますよね。でもお金をあまりかけたくないから中古品が良い、そんなときに気を付けるべきことを紹介します。この記事は私の実体験に基づいて作成しています。

この記事を1行で説明すると

  • 中古のプリンターは10年前であってもそこそこ使い物になるが、そこまで期待しない方がいい

私が購入した中古プリンターの紹介

実体験というのは、私が実際に中古プリンターを購入してみての話です。まず最初に、私が購入した中古プリンターについて少し紹介していきます。

 

EPSON カラリオ EP-704A 2011年製

 

 

仕様概要
機種名EP-704A
印刷方式/最高解像度MACH方式/5760×1440dpi(注1)
コントロールコード体系ESC/Pラスター(コマンドは非公開)、ESC/P-R
ノズル配列90ノズル
カラー450ノズル(各90ノズル×5色)
インク6色 独立型インク
インターフェイスHi-Speed USB(注2)×2(PC接続用×1〈背面〉、外部記憶機器接続およびPictBridge用×1〈前面〉)、IrDA(Ver.1.3 準拠、IrSimple™対応)
用紙単票紙(ASF)サイズカード、L判、2L判、KG、ハイビジョン、六切、A6縦~A4縦
厚さ普通紙/0.08~0.11mm、当社純正プリンター用紙/最大0.30mm
封筒(注3)洋形封筒1号~4号(注4)、長形封筒3号/4号(注4)(注5)
ハガキ(注6)郵便ハガキ(注7)、郵便ハガキ(インクジェット紙)(注7)、郵便ハガキ(光沢インクジェット紙)(注7)、郵便往復ハガキ(注4)(注7)、純正ハガキ
(注)必要マージンにご注意ください
必要マージン(注8)四辺フチなし全面印刷
可能用紙サイズ
カード/L判/2L判/KG/ハガキ/ハイビジョン/六切/A4:上下左右0mm(注9)
その他用紙サイズのマージン上下左右3mm以上、封筒:上下3mm 左右5mm
給紙容量(ASF)(注10)A4:最大100枚(75g/m2)、ハガキ:最大50枚
Blu-ray™/CD/DVD印刷トレイフロントローディング方式(手差し)
消費電力約14W(スタンドアロンコピー時)
電源電圧AC100V±10%
外形寸法(本体のみ:W×D×H)収納時451×386×195(mm)
質量(注11)約8.5kg
本体
同梱品
セットアップ用
カートリッジ(各1個)(注12)
ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ
マニュアル/ソフト取扱説明書、ソフトウェアCD-ROM
その他Blu-ray™/DVD/CDトレイ、Blu-ray™/8cmDVD/CD用アタッチメント、電源ケーブル、保証書
印刷速度(標準)約1分29秒(A4・写真用紙〈光沢〉)
無償修理期間1年間(持ち込み修理)

公式ホームページより

入手先フリマアプリ・メルカリ
価格2,900円(送料無料)
付属品本体・USBケーブル・電源ケーブル(DVD印刷用トレー無し・ドライバCDなし・取り扱い説明書無し)

 

以上のようになっています。あまりに項目が多すぎてかなり読むのが難しいと位感じる方もいるとは思いますが、最低限以下の項目だけはわかるようにするべきです。

 

  • 最高解像度→5760 x 1440 dpi (最小5760分の1インチのドット間隔印刷)
  • インク→6色 独立型 ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ
  • インターフェイス→USB x 2(パソコン接続x1 , メディア接続x1)
  • 用紙→最大A4サイズ

 

あとは、年式も知っておくべきでしょう。と言いつつ、自分としては初めてのこのプリンターが2011年のものであると知ってかなり驚いています。2011年製とは思えないくらいしっかり動きますからね。

 

特徴としては、あまりない「6色」のインクと、DVDディスクへの印刷、SD , コンパクトフラッシュ , USB , 赤外線など幅広いメディアへの対応でしょうか。操作はタッチパネルとなっています。

本体前面 色鮮やかなタッチパネルが目立つ

タッチパネルということで、センサが故障してしまったら操作ができなくなると思いますが、私が使っているものはまだまだ健在です。

 

ボディ全体は黒を基調とした配色となっており、つやのあるブラック部分は今でも傷つくことなく輝いています。ファースト・オーナーさんの取り扱いが素晴らしかったのでしょう。

 

ちなみに入手先はフリマアプリでおなじみの「メルカリ」です。

 

 

中古プリンターを購入する時に気を付けたいこと6つ

以下に、中古のプリンターを購入する時に気を付けたいこと・意識するべきことを紹介します。ですが、中古に限らずプリンター全般にいえることも混じっています。

 

1.インク問題

実は私がこのプリンターを購入以前に一度もプリンターを購入したことがありませんでした。なのでプリンターについてよくわかっておらず、特にインク関係が不安でした。

結論を言えば、インク問題についてはそこまで心配することはありませんが、最低限気を付けるべきポイントがあります。

 

  • 色の種類は?
  • 現在でも純正品・互換品が販売されている?
  • インクが付属していて、それはまだ使い物になる?

 

この3項目はおさえておきましょう。

色の種類についてですが、プリンターによって結構変わってきます。黒しか対応していないものだったり4色だったり6色だったり… もちろんメーカーによって色の呼び方に差があったりします。

自分はモノクロ印刷しかする予定ないから黒だけ買っておけばいいやと思う方、要注意です。常識なのかもしれませんが、プリンターというのは基本的に全色のインクがないと印刷ができません

どうやら、モノクロ印刷でも多少黒以外の色を使うことはあるようです。

 

また、そのプリンターに取り付けることができるインクが現在も販売されているのかは必ず確認しておくべきです。

私のプリンターは2011年製のものなのにインクが現在でも普通に販売されています。他の新しい製品でも同じものが採用されているためですね。ですが中にはもうインク自体入手が困難なプリンターもあるかもしれません

製品名 + インクで検索して、しっかりとインクの型番等を調べた後に、それが販売されているのか確認しましょう。

 

落とし穴

ちなみに落とし穴なのですが、純正インクはめちゃくちゃ高いです。

本体は2,900円で購入しましたが、純正のインクは5,665円で販売されています

律儀に純正品を購入しているとさすがにお金がかかりすぎます。私は互換品を購入しました。しかし互換品では稀に認識しなかったり色がおかしかったりするそうなので多少リスクを伴います。

 

こちらですね。純正じゃなくなったとたんにこの安さです。インク自体の製造にお金がかかっているのではなく、インクの販売によって儲けようとしているのでしょう。

 

また、中古品としてプリンターを購入する時に使用済みであっても、使えるインクが同梱してあれば無難です。ですが、基本的には自分で用意することを了承しておきましょう。

 

2.そもそも動作するか?

これは中古品全般に言えることですが、そもそもしっかり動作するのかは事前に確認しておくべきです。プリンターなんて言うのは、少し不具合があると変な印刷になったりしてしまうので、ちゃんと【動作確認済み】と記載されているものを選びましょう。安物買いの銭失いは避けたいところです。

チェックポイントとしては

 

  • 各種カラーが均等にでているか
  • こすれや変なにじみ等なく、既定の紙に印刷できるか
  • タッチパネルや物理ボタンなどの操作はできるか
  • (複合機であれば)スキャン・コピー等の機能も使えるか
  • 廃インク吸収パッドはまだ使えるか
  • USB通信・Wi-Fi通信やメディア読み込みは正常にできるか

 

以上になります。

インクはしっかりしていても、ノズル部分の不具合で色むらがあったりにじんでしまっていたり、変にこすれてしまっていたりしたら使い物になりません。

親切な出品者はテストプリントを写真で載せてくれていると思うのでそちらを確認するようにしましょう。無かったらお願いしてみるのも一つの手です。

でももう梱包してしまって確認ができない、インク・用紙がないから確認できないというのは少し不安なパターンです。無難に、テストプリントがあるものを選びましょう

また、印刷はしっかりできるのにタッチパネルなどの操作部分が効かなかったら使い物になりません。テストプリント以外にも、操作関連での動作状況についても確認しておくべきです。

そしてスキャン機能があったりする複合機では、それらの機能が使えるのかも確認しておくべきです。ただし、スキャン機能が使えなくても印刷くらいはできます。

そして何気に落とし穴なのですが、廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達していると警告メッセージが出てプリンターが使えなくなります(メーカーにもよるかもしれませんが)

この修理で1万円以上かかってしまう場合が多いので、廃インク吸収パッドがまだ使えるものを選ぶべきです。

頑張れば個人で交換することも可能だそうですが、リスキーです。

 

そして、USB・Wi-Fi通信が正常に行えるかどうかもしっかりと確認しておくべきです。

 

3.付属品は?

結構重要なのが付属品問題です。

上の仕様表では一式インク・取り扱い説明書・ドライバCD・DVDプリント用トレー・各種ケーブルなどが付属していると書かれていますが、

私がメルカリで購入したとき、ドライバCDやDVD用トレー、取り扱い説明書、インクは一切付属していませんでした

ドライバCDについては、中に入っているものはすべてインターネットを通してダウンロードできる場合が多いので大丈夫でした(中にはインターネットを通してダウンロードできない場合もある)

取扱説明書は使わなくてもなんとなくわかります。

ですが、DVD用トレーが付属していなかったのは少しちょっと残念です。

DVDへの印刷などの予備機能については、付属品がないとサポートできないことが多いので、そのような機能を使いたいという人は出品者にしっかり確認をとっておくべきです。

また、先ほどもいいましたが、動作確認等に使ったインクが同梱されていれば無難だと思います。

 

4.通信方法

中古プリンターということは新品で購入する現行品のプリンターよりも古い場合が多いでしょう。

そうなってくると、通信する方法についても注意しておくべきです。

最近のプリンターはWi-Fi通信が基本となってきていますが、私の購入したプリンターにはその機能はありませんでした。なのでパソコンからのUSB接続です。

パソコンを通してローカルネットワーク上でプリンターを共有し、Wi-Fiによる印刷リクエストを行うという方法も頑張ればできますが、不安定なのと、やたら手間がかかるので期待しない方がいいです。

また、SDカードを挿したいと考えている人は、どのシリーズまで対応しているかも確認するべきです。64GB容量をサポートするSDXCなんかは、一昔前のプリンターだと対応していないものが多いでしょう。

 

5.メーカーによるサポートは?

プリンターはパソコンの周辺機器の中でもトラブルが多い方です。

しかも各種トラブルをシロートが解決するのは難しいので、何か事故ったらやはりメーカーに頼ることになりそうです。ですが中古プリンターには基本、保証なんてついていません。

上の仕様表には1年間の持ち込み修理をサポートしていると書いてあります。おそらく今修理するとなると、メーカーに有料(1万円くらいはかかると思ったほうがいい)で持ち込んで頼むか、専用の業者にお金をはらって頼むか、あるいは自分で治すかしかありません。

私はトラブルが起こったら自分で対処していますが、その辺にあまり自信がない人は中古プリンターの購入自体を避けた方が無難です。

それを考慮して、トラブルが起きなさそうなプリンターを購入するのが重要になってくるわけです。でも中古プリンターなんて数千円で手に入っちゃう場合が多いので、故障したらもう使わなくていいくらいの勢いのほうがいいかもしれませんね。(物は大切に)

 

 

次ページに続く


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最近大学でようやく本格的にコンピュータのことを学び始めました

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