みなさんこんにちは、今回は「SSDは必須なのか?」というテーマでお話していきます。
そもそもSSDとは?
まず最初にお話ししていくのは「そもそもSSDとは何か?」についてです。
このブログでは何度か説明してきましたが、SSDとは「SolidStateDrive」の略で、個体のブロックがいくつか並んでいます。
この辺は理解するのが少し難しいですが、HDDとの決定的な違いは「ディスクが在るのか無いのか」です。
HDDでは内部でディスクが物理的に回っているため、周りから聞いててもそのような音が聞こえます。
SSDでは内部にディスクはないため、回転音のようなものは外から聞こえません。
イメージで言うと、SSDではディスクを回すという動作が無くて済むため、HDDに比べて機敏ということです。SSDの方がHDDより高速というのは巷でよく言われている話ですね
SSDの機械的な仕組みについてはこちらをご覧ください。
数値でのHDDとの差
続いては、実際に数値上(スコア)ではどのような差があるのかについて説明していきます。
ここは、有名な「CrystalDiskMark」を用いた結果をお見せしていきます。
まずは2.5インチのHDDのスコアから見ていきましょう(私のパソコンでのスコアになります)

いわゆる「機敏さ」が一番関係してくるのは上から四番目のスコアになります。
Readの方を重視しましょう。スコアは0.332となっており、決して高くはありません。ですがHDDでは一般的な数値となります。
この数値が高いと、Windowsの起動が速くなったり、設定画面を開くのが速く感じたり、とりあえずOSの操作をするときに速く感じるようになります。
ちなみにゲーム性能とかWebのブラウジングにおいてはあまり性能差を感じません。
一番上のスコアはどちらかというと容量の大きいファイルを動かす時の速度です。
例えばバックアップを取るとき、サイズの大きい動画ファイルをコピーするとき等に関係してくる数値ですが、普通にパソコンを使っているだけだと動画投稿者等ではなければあまり関係ないかなとは思います。
続いては2.5インチSSD(先ほどのHDDと同じサイズで、同じ接続ができるもの)のスコアです。

機敏さが関係してくる四番目のスコアは先ほどと比べてだいぶ上がっています。数値としてはあまり高くないように見えますが、先ほどよりも60倍くらい高くなっているため十分すぎるくらいの性能があります。
そのため、SSDではOSの起動がHDDの半分くらいでできます。
また、OS(Windows)が起動したあと、HDDを使っているとまともに使えるようになるまで少し時間がかかりますが、
SSDだとすぐにサクサク動作するようになります。
これがSSDの最も素晴らしい点です。
容量の大きいファイルを移動する速度を示している一番上のスコアでは先ほどと比べて明らかに高くなっています。たしかに、サイズの大きい動画ファイルを移動するときとか、バックアップを取るときは高速に感じますが、これに関しては普段からあまり体感できません。
体感上でのHDDとの差
続いては体感上での差になります。もちろん私の体感上ですが、たぶんほとんどの人が感じていることだと思います。
1.速度に関して
Windowsの起動や、その後のサクサクさに関しては言うまでもなくSSDの方が速く感じます。数値上の結果と同じですね。
ただ一つ思うのは、OSがそこまで高速で起動したところで便利かと言われたら、そこまでではないですね。数秒の世界ですから、私なら待てます。
OSの動作はサクサクですが、それ以外の速度関係の話だとHDDとあまり差が無い気がします。
2.ゲームプレイとか
私今はあまりパソコンゲームをプレイしていませんが、一時期してたことがあって、その時はSSDでもHDDでも全く速度差は感じませんでした。もちろんゲームにもよると思いますが、SSDじゃないから負けやすいゲームとか、そういうのほとんどないと思います。
ちなみに私はSSD、(一緒にプレイしている)友達はHDDというときでも、友達の方が速くロードが終わったことの方が多いです。たぶんインターネット回線速度が一番関係してくると思います。
3.音
デスクトップパソコンではあまり気になりませんが、HDDって独特の「ジジー」という音が鳴っています。あとディスクが回る音ですね。もちろんSSDは無音なので、そういった音は全く聞こえません。
ドライブの音が響く、「ノートパソコン」では音に関しては意外と差がつく気がします。
まぁノートパソコンのHDDの音なんて気にしている人ほとんどいないとは思いますが。
4.重さ
基本的にHDDに比べてSSDの方が重量も軽いです。デスクトップパソコン用「3.5インチHDD」はとても重いため、それを搭載したときとSSDとではそこそこの重量差がありますが、まぁデスクトップパソコンで重量ってあまり気にしませんよね。
ノートパソコン用2.5インチHDDは結構軽いため、SSDとの差もあまりないです。というか、重量に関してはM.2スロットを用いる「M.2 SSD」が最も優秀です(速度もですが)
https://web.archive.org/web/20230130082416if_/https://bablishe.com/hardware/selfmadepc/howtomake/storage/allaboutm2ssd/embed/#?secret=Z6pqegZDUM
5.消費電力
消費電力とかってあまり気にする人いないかもしれませんが、3.5インチHDDに比べて2.5インチの方が電力が低いのは明らかです。
ただ、2.5インチHDDと2.5インチSSDの電力差はあまりないです。
6.発熱
直接触れているわけではないのであまり気にする必要はありませんが、発熱に関してはどっちもどっちです。SSDって意外とHDDに比べて発熱する傾向にあるんですよね。
でも発熱しても40度ちょっととかなのであまり問題ないです。
7.価格
価格に関してはもはや体感上のものではありませんね。価格についてはSSDの方が容量に対して高いです。ただ最近かなり安くなってきているので買い時ではあります。
8.寿命
そんな長くは使ってないのでわかりませんが、今のところはどちらも健全です。
SSDは寿命が短いとか言われていますが、実際はそんなことないです。ただ、あまりに頻繁に大量の書き込みを行っていると寿命が短くなるのは確かです。でもそれはHDDでもいえることなので、結局差はないです。
ちなみに現在は多くのデータサーバー(Xserver等)がSSDを導入しています。寿命がそこまで短いものをサーバーに導入したりしませんよね。
SSDは必要?
SSD搭載が当たり前になってきている時代ではありますが、「必須」ではないと思います。
もちろんSSDにするデメリットって価格くらいしかありませんから、お金に余裕があればSSDにした方が良いとは思います。
ただ、正直その恩恵を実感できるのは起動時くらいかもしれません。SSDを始めて使った時、起動の速さにびっくりしてノートパソコンが生き返ったように感じましたが、冷静に比べてみると実際のところあまり変わらないってのが事実です。