みなさんこんにちは、今回はNvidia社のグラフィックボードシリーズの一つである「RTXシリーズ」は本当に必要なのかというテーマでお送りしていきます。
そもそもRTXとは?
この理論を語るうえで大切になってくるのはGTXとRTXの機能的な違いについてです。
表を作ろうかとも考えましたが、両者を分ける決定的な点はたった一つです。
それは「ハードウェア単位でリアルタイム・レイ・トレーシング」を可能にするかということです。
リアルタイム・レイ・トレーシングとは、光の反射等の計算を実際に反射させるのと同じように処理することです。つまりは、計算上の反射というよりは、実際に反射させてみた結果を表示するようなイメージです。この説明はとてもむずかしいのですが、つまりは光学が得意という事です。
RTXシリーズでは、それ専用のコアを保有しているためGTXシリーズに比べてはるかにレイトレーシング機能が高いです。
また、二つの違いとして「バーチャルリンク」に対応しているかという点も挙げられます。
バーチャルリンクとは、VRデバイスとPCをつなぐ新しい規格となっており、複雑な配線を必要とせずにUSB Type-Cコネクタだけで済むというものです。
つまりはVRも想定されているシリーズという事ですね。
GTXとRTXのコストパフォーマンス
続いてはコストパフォーマンスという点について説明します。
GTXシリーズの最新アーキテクチャを搭載しているGTX 1660 tiとRTXシリーズの最新アーキテクチャを搭載しているRTX 2060を比べてみましょう。この二つを選んだのは、パフォーマンスが近いのと、同じ60番台だからです
ここでは単に「Passmark」を用いて比較します。また、価格というのは現在のAmazonでの価格になります
項目 | GTX 1660 ti | RTX 2060 |
---|---|---|
価格 | 35732 | 41191 |
性能 | 11477 | 12903 |
パフォーマンス/コスト | 0.32 | 0.31 |
2023年予想
この結果だと、VRとかリアルタイムレイトレーシングに関係ない人は素直にGTX 1660 tiを購入すればよいということになりますが、「2023年問題」というのがあります。
次の記事を見ていただければわかると思います。
この記事によりますと、Nvidiaの人は「2023年にはレイトレーシングが広く普及する」と述べています。
広く普及しているというよりは、標準機能と言った方が良さそうです。つまり、最新ゲームをプレイするとなった時に、ハードウェアレベルでリアルタイムレイトレーシングを得意としていないGTXシリーズ等は性能に大きく劣ってしまう可能性があるという事です。
また、VRゲームについてもそうですが、これからVRゲームが普及していくと思われますのでRTXシリーズが圧倒的に使いやすくなります。
私的に、RTXシリーズは今のところコストパフォーマンス最悪なんだろうと考えていましたが、先ほどPassmarkスコアで比べてみたところ実際はあまり変わらなかったので、これはRTXシリーズを買うしかないと思いました。
ゲームの最低スペックに「RTX」の文字が現れるようになった時はGTXシリーズはもう古きものになってしまうのでしょうか。