みなさんこんにちは、7月にはAMDから新「Zen2アーキテクチャ」搭載の第三世代Ryzenシリーズが発売されましたが、まだモバイル向けは発売されていません。Ryzen5 4500Uのようなモバイル向けRyzenは発売されるのか。また、発売されるとしたらどのような性能になるのか、予想していきます。
※2020年1月追記:実際にAMDから第三世代モバイル向けプロセッサが発表されましたのでまとめました。こちらの記事をご覧ください。
目次
モバイル向けRyzenのネーミングについて
まずはモバイル向けRyzenの「ネーミング」について少し解説していきます。
というのも、まだデスクトップ向け第四世代Ryzenも発売されていないのにモバイル向けRyzen5 4500Uを予想するのはおかしいと感じる方もいるはずです。
実はモバイル向けRyzenは世代に対して千番台の数が1上がっています。
つまり、第一世代Ryzenx 1000(デスクトップ)のモバイル向けはRyzenx 2000となります。
例えば第一世代モバイル向けRyzen5 2500Uは第一世代の「Zenアーキテクチャ」を使用しています。
千番台だけ見ると2世代っぽいのでややこしいですね。
モバイル向けRyzenの歴史
続いてはモバイル向けRyzenの歴史について紹介します。それぞれの世代のモバイル向けRyzen5を振り返ってみます。
項目 | Ryzen5 2500U | Ryzen5 3500U |
---|---|---|
アーキテクチャ | Zen 14nm | Zen+ 12nm |
コア/スレッド | 4/8 | 4/8 |
ベースクロック | 2.0GHz | 2.1GHz |
ブーストクロック | 3.6GHz | 3.7GHz |
L3キャッシュ | 4MB | 4MB |
GPU | Vega8/1100MHz | Vega8/1200MHz |
TDP | 15W | 15W |
デスクトップ向け からの発売時期差 | 約11か月 | 約9か月 |
このようになっています。アーキテクチャはそれぞれの世代のものを使用し、コアスレッド数は変わりません。これについては第三世代モバイルでも変わらないと思われます。
そしてクロック数については0.1GHzだけ上昇しましたが、たぶん第三世代では2.1/3.7のままだと考えられます。
そしてキャッシュサイズですが、コア数が変わらないこともあって、こちらも変更なしだと思われます。もしかしたら8MBキャッシュとかになるかもしれませんね。 そしてGPUはクロック数は多少上昇しているものの、コア数は8個のままとなっています。
ただし、第三世代Ryzenのデスクトップ向けモデルの内臓グラフィック搭載モデル「Ryzen5 3400G」はRyzen5 2400Gと同じGPUコア数ですが、多少強化されているとのことなので、GPUに関しては第三世代モバイル向けでも強化されると思います。
ただし、性能としてはGT 1030に一歩届かないくらいとなりますので、あくまでもライトゲーミング向けとなりますね。
Ryzen5 4500U 予想
それでは以上の情報を踏まえて、第三世代モバイル向けの一つ「Ryzen5 4500U」を予想してみます。
項目 | Ryzen5 4500U |
---|---|
アーキテクチャ | Zen2 7nm |
コア/スレッド | 4/8 |
ベースクロック | 2.1GHz |
ブーストクロック | 3.7GHz |
L3キャッシュ | 4MB |
GPU | Vega8/1250MHz |
TDP | 15W |
発売 | 2020年6月 |
あまり変わっていない感じですが、このようになると予想します。
この手の予想はあまりしたことが無いので実は自信がないのですが、まず発売日については、来年の6月ごろになると予想されます。
これまでの傾向から、というのもあるのですがそもそもある程度噂になっている部分もあります。私としては、モバイル向けの導入は多少早くなると思うんですよね。Intelが第10世代CPUをモバイル向けに出荷し始めているので。
関連記事:Intel第10世代CPUが出荷開始?
アーキテクチャは第三世代Zenの「Zen2」で、そのプロセスは7nmとなります。
コア数スレッド数は変わらず、クロック数も変更なしです。
キャッシュも変わらずに、GPUのコア数も変わらないと思われます。
しかし、クロック数は少し引き上げられると予想します。表では50MHzしか引き上げていませんが、それでも多少の性能向上は期待できそうです。
TDPは変更なしです。Uシリーズという事で、15Wに抑えられています。
続いては性能予想です。
Zen2アーキテクチャへの変更はだいぶ大きいので、このような性能上昇具合だと思われます。
9400という数字は、旧ハイエンドCPU「Corei7 3770」よりも高い性能という事になるので、かなり優秀です。それでいてTDP15Wということになりますし。
今後Ryzenに関して新しい情報を入手したら随時報告しようと思いますのでよろしくお願いします。
※この記事に記載していることはあくまで私の予想です。