みなさんこんにちは、今回はストレージ部門、「外付けSSD」についてお話していきたいと思います。
目次:
外付けSSDとは? 外付けにするメリット
まず最初に、そもそも外付けSSDとはどういうものかについて説明します。また、そのメリットについても説明していきます。
1.外付けSSDとは?
外付けSSDについてですが、逆に「内臓SSD」というものも存在します。というかこちらの方が一般的です。
内臓SSDとは、一般的にはパソコンの中にある「マザーボード」というパーツに直接ケーブル等でつながっているSSD(ストレージ)のことをさします。
基本的にパソコンケース外からは見えない位置にあり、電源を切らないと付け外しすることができないため「リムーバブルディスク」ではありません。
一方外付けSSDは、パソコンの外からUSB端子接続によってつなぐものが一般的です。そのため、普通のUSBフラッシュメモリの様に扱うことができるものが多く、リムーバブルディスクとして利用することができます。
用途としては、内臓SSDは主にOS(Windows等)をインストールしてパソコンの高速化を図りますが、外付けSSDは写真や動画の保存用に使われることが多いです。 普通のUSBメモリのように扱われるのが特徴です。
2.外付けにするメリット
二種類の「内臓SSD」「外付けSSD」について軽く説明してきましたが、外付けSSDを使うメリットはあるのでしょうか。
先ほど説明した通り、外付けSSDは使いたいときにUSB等にケーブルで接続してすぐに使うことができます。 また、取り外した後は引き出しとかにしまうことができるので非常に扱いやすいです。
以上の使用用途なら今まで通り「USBメモリ」を使えばいいのではと思うかもしれませんが、SSDはその高速さを誇るとともに、大容量なものを比較的安価で購入することができるのが最大のメリットです。
外付けSSDのほとんどはスマートフォンくらいのサイズとなっています。USBメモリよりも大きいですが、その分より多くのデータを保存することができるので便利です。 また、この後紹介する「M.2接続型 外付けSSD」であればサイズ的にはUSBフラッシュメモリより一回り大きいくらいとなっていて、とてもコンパクトです。
外付けSATA接続SSDの効果
では最初に、外付けSATA接続型SSDの効果について説明します。
そもそもSATA接続型のSSDとはどういうことかという話ですが、SATAというのはコンピュータとの接続方式のことをさします。
2.5インチサイズのSSDはすべてSATA接続タイプとなっていて、同様に外付けSATA接続型SSDも中に2.5インチSSDが入っています。以下のような製品です。
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こちらの商品が非常におすすめになっています。
このパッケージの中に2.5インチサイズのSSDが装着されています。実は中でSATAという種類の端子で接続されていますが、パソコンに接続する側はUSBとなっています。
外付けSSDって外付けにしている分内臓のものよりも低速になってしまいそうですが、数値上の速度ではどうなっているのでしょうか。
上の商品ではパソコン側に「USB 3.1 gen1」という方式で接続します。このUSB 3.1 gen1はいわゆる「USB 3.0」のことをさしますが、速度としては「5Gbps」となっています。 それに比べて、内臓SSDのSATA接続では最新の「SATA 3」接続で最大速度「6Gbps」をサポートするため、少しだけ速くなっています。
測定上の速度になりますが、以下のような写真が参考になると思います。
左が内蔵SATA接続SSD 、 右が外付けのSSD(実質USB 3.0接続)
数値情報が多くてどこを見ればいいのかよくわからなくなってしまうかもしれませんが、とりあえず見るべきなのは「Read」項目の一番上と三番目の項目です。
内臓の方では、一番上が527となっており、外付けの方では一番上が319となっています。 これは、サイズの大きいファイルを移動する際に記録する速度の指標となっている数値です。 ざっとスコアが200くらい変わっていますが、正直体感上ではあまり差が無いと思います。
内蔵の方の三番目のスコアは33となっており、外付けの方は21となっています。このスコアは「機敏さ」を表しているものだと考えても良い数値で、33と21では体感では全く差が感じられません。 ただし、外付けHDDに関してはこの数値が1以下となってしまうのがほとんどであるため、SSDの高速さは十分実感できそうです。
以上のことから、SATA接続タイプのSSD(2.5インチ)であれば外付けでも内臓でもほとんど体感上差がない事がわかります。 また、HDDとの差は明らかなので、外付けSSDでもその恩恵は大いに受けることができそうです。
外付けM.2接続SSDの効果
続いては外付けのM.2 SSDについてです。
M.2 SSDというのは、M.2スロットという小さいスロットに接続する方式をとっているSSDであり、SATA接続型に比べると速度が速くなっています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
https://bablishe.com/hardware/selfmadepc/howtomake/storage/allaboutm2ssd/
そして、このM.2 SSDの外付けバージョンにはこのような商品があります。
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この商品は外付けM.2 SSDのケースだけです。なので、中身(M.2 SSD)が必要となります。
本体についてはこちらが非常におすすめです。
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実はM.2 スロット接続なのに実質SATA接続のM.2 SSDというものもあり、その場合は先ほどの「SATA接続タイプ」と全く同じ速度になるのですが、M.2 SSDに関しては「NVMe接続」というものがあります。こちらが非常に高速になっています。
数値上の速度としては内臓のM.2 SSDが「40Gbps」となっており、先ほどのSSDとは比べ物にならないくらい速くなっています。
それに比べて先ほど私が紹介した外付けM.2 SSDのケースはUSB 3.0接続なので「5Gbps」となります。外付けと内臓で相当大きな差が出ているようです。
※ただし、USB 3.1 gen2接続だったら「10Gbps」の速度が出るためまた話は変わってきます。
それでは内臓 M.2 SSDの測定上の速度を見ていきます。

先ほどとは並び順が違います。3番目と4番目に注目してください。
1609と41ですから先ほどのSATA接続タイプのSSDに比べたらだいぶ速いことがわかります。 一方外付けM.2 SSDのUSB 3.0接続タイプではUSBの速度の上限にあたってしまっているので外付けSATA接続 SSDとほぼ速度は変わりません。
機敏さについては外付け、内臓、M.2、SATA接続 なんであろうと体感上同じくらいとなっています。
まとめますが、
SATA接続タイプのSSD(2.5インチSSD)に関しては外付けでもほとんど速度を落とさずに使うことができるが、
M.2 接続タイプのSSDに関しては外付けではUSBの速度の都合上、ボトルネックになってしまう。
ただしいずれもHDDに比べるとかなりの速度と機敏性を保持しているため、特にこだわりが無ければ外付けSATA接続タイプのSSDを購入するべきである。
となります。
外付けで少しだけ遅くなってしまうかもしれませんが少なくともHDDに比べたら高速であるため是非活用してください。
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