パソコンでゲームしたいと考えた時、必要になってくるのは「グラフィックボード」というパーツです。でも最新のものは高価… そういったときに、数年前の型落ち品を中古で購入するのも一つの手になってきます。そこで、この記事では7年前のグラフィックボードが現在ではどれくらい使い物になるのか、検証していきます。
目次
購入した「GTX 660 OEM」の紹介

ではまず最初に、この記事で扱っていくグラフィックボードについて紹介したいと思います。
最近中古のデスクトップパソコンを購入し、ゲーミング仕様に改造しようと考え、「GTX 660」というグラフィックボードをメルカリで中古で購入しました。
価格は3,000円ほどとなっていて、かなり安いです。
それではスペックを見ていきましょう。なお、比較としてGTX 660の最新上位互換「GTX 1660」のスペックも載せます。また、今回私が購入したのはOEM版のもので、少し性能が低くなっています。
比較項目 | GTX 660 (OEM) | GTX 1660 |
---|---|---|
プロセス | Kepler 28nm | Turing 12nm |
コア数 | 1152 | 1408 |
ベースクロック | 823 MHz | 1530 MHz |
ブーストクロック | 888 MHz | 1785 MHz |
メモリ | 1.5GB GDDR5 | 6GB GDDR6 |
TDP | 130W | 120W |
価格 | 3,500円(中古) | 30,000円(新品) |
今回重要な項目だけにしました。
一番上から見ていきましょう。
まず、プロセスというのは内部回路の細さのことを表していて、プロセスがより細いほどよりたくさんの回路を作ることができるので高性能になります。
また、回路が細い分省電力ですみ、発熱も比較的少ないです。
そしてGTX 660の方では28nmとなっていて、GTX 1660の方では12nmとなっています。つまり、GTX 1660の方が省電力で高性能となっているということになります。
そしてコア数についてもGTX 1660の方がそこそこ多くなっています。グラフィック処理の速さを表す、クロック数についてもGTX 1660の方がだいぶ高くなっています。
そしてグラフィック専用メモリについてはGTX 660 OEMが1.5GBなのに対し、GTX 1660はその4倍、なんと6GBも搭載しています。
また、GTX 1660ではメモリのタイプがGDDR5ではなく、GDDR6なので、より高速に動作することができます。
そしてTDPについてはGTX 1660の方が若干低くなっています。他の項目でGTX 660に圧勝してきたのに、消費する電力は少ないという優秀さです。
補助電源について、なぜか消費電力が多いのに6ピンが一本となっていて、消費電力が少ないGTX 1660に関しては8ピンが一本となっています。
それでは続いて性能の方見ていきましょう。
性能比較表を作って見ました。
GTX 1660についてはGTX 660の上位互換で、一応ミドルレンジの位置付けとなっていますが、そのパフォーマンスは素晴らしく、最新ゲームを高画質でプレイできるくらいの性能はあります。
そしてこのグラフではGTX 660がGTX 1660の半分以下の性能ということがわかります。
この時点で、最新の重たいゲームをサクサク動かしたいと思っている人にとってはGTX 660は良い選択肢とは言えないです。でも、軽いゲームならかなりサクサク動作させることができます。
ここで、二種類のベンチマークソフトを使って性能を確かめて見ました。
1、FF14ベンチの結果
一つ目はFF14(Final Fantasy 14)のベンチマークソフトです。そこそこ前のゲームとなっていて、比較的軽いです。このベンチマークで「快適」判定が出れば、最新のゲームでも設定を落とせば快適に遊べるといった感じです。
ちなみにこのベンチマークソフトの本来の用途としては、FF14(ゲーム)をプレイしようと考えている人が、自分のパソコンで快適に遊べるかどうかを確かめるためのテストを行うといった感じです。
そして、環境としては以下のようになっています。
- CPU:Intel Xeon W3565 4C/8T
- RAM:DDR3 8GB
- OS:Windows10
- モニター:1920 x 1080 IPS液晶
それでは結果の方載せます。

設定としては、1920 x 1080解像度の標準品質です。
なので、このゲームをプレイする時のもっとも標準的な状況になります。
スコアは8674点です。評価としては「非常に快適」となっていて、平均60fps以上は出ることになります。
ただしこのベンチマークソフトは軽すぎて他のグラフィックボードとの差があまり出ないんですよね。
そこでもう一つのベンチマークソフトが役に立ってきます。
2、FF15ベンチの結果
二つ目は、FF15(Final Fantasy 15)のベンチマークソフトです。先ほどのFF14よりも新しいバージョンで、より重たくなっているのでそこそこ性能が高いグラフィックボードでないと「快適」判定は出ません。
このベンチマークで「快適」判定が出たら、最新の思いゲームでも設定を落とさずにそこそこ楽しめるといった具合の性能になります。
なので、このソフトでは性能があまりよくないととことんスコアも低くなってしまいます。
それでは環境と結果を見ていきましょう。

こちらになります。
設定としては、1920 x 1080 標準品質となっているので先ほどのFF14ベンチマークの時と同じになります。
そしてスコアは2225で、評価としては「重い」です。
重いの他にも、「普通」という評価もあるので、重いが出たら全然快適にプレイできないという認識でいいと思います。
つまり、このGTX 660でこの設定でFF15を遊ぶのは難しいということになります。
ただし、設定を下げればそこそこ快適に遊べるようです。

設定を「軽量品質」に下げると、なんとか「普通」評価になりました。
結論
続いては結論になります。
7年前のグラフィックボード「GTX 660」が今でも使い物になるのか問題ですが、
最新ゲームでも設定を結構下げれば普通に遊べる。
という検証結果が出ました。
GTX 660はメルカリ等で中古品として3500円程度で販売されていることが多いのでとても安いですが、最新ゲームを快適にプレイしようとしたらやはり最新のグライフィックボードが必須となってきます。
先ほどもちらっと出てきた「GTX 1660」という最新のグラフィックボード。こちらは今一番オススメのものになります。
最新ゲームでも結構快適に遊べちゃうんですよね。
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