現代はやはり昔に比べると仕事等におけるパソコンでの作業が増えていると思います。そんな中、作業効率を高めるカギとなるのはなんといっても「タイピング速度」です。 タイピング速度が向上すると、仕事のスピードが速くなるだけでなく頭に浮かんだことをすぐに入力することができるためまとまった文章を入力することができるようになります。
ですが大人になってからタイピングの練習を始めると上達までに長い道のりを要することが多く、苦労してしまうケースが多くみられます。
そこでこの記事では子供の時からタイピングを上達させる方法を紹介していきます。
子供のタイピング練習の始め方
プログラミングが注目されてきている中、間違いなくタイピングスキルは重要視されつつあります。そういうわけで子供時代からタイピング練習に取り掛かることでより早く身に着けようと考える親御さんは多いかもしれません。
ですが一体どのようなきっかけでタイピング練習を始めればよいのでしょうか。子供にタイピング練習を強制させてしまうと嫌な気分になって逆にタイピングに反抗的な態度をとったり、パソコン自体に良いイメージを持たなくなってしまうかもしれません。 そのため、タイピング練習においてもタイミングを見計らうことは重要になってきます。
ちなみに筆者は現在高校三年生で、だいたいパソコンに触れ始めたのは小学一年生くらいの頃だったと記憶しています。私の経験談も混ぜて説明していきます。
タブレットから始める
タイピングというとパソコン用のキーボードを想像しがちですが、ローマ字入力に慣れれば良いのですからタブレットによる入力でもかなりの練習になります。スマートフォンではフリック入力(ひらがなを直接入力)が主流ですが、比較的本体が大きなタブレットではローマ字入力がしやすいものも多いです。 また、タブレットは画面が大きいので子供の目線が近くなりすぎることを防止し、ブルーライトの削減、視力低下を避けることが図れます。
ローマ字入力を行うことができるタイピング練習アプリもたくさん存在しますのでそちらを利用するのも良いと思います。ですがYoutubeを利用したりそのほかのゲームをプレイするだけでも、割とローマ字に触れることができると思いますので効果的です。
タブレットはパソコンよりもウイルスに感染するリスクが低く、保護者による利用制限もかけやすい上に子供にとって操作しやすい傾向が高いので非常におすすめです。AppleのiPadなどは高機能で非常におすすめですが、Amazonが販売しているFire HDタブレットという安いタブレットもおすすめです。
Fire HDタブレットには子供用のモデルがあり、落としても大丈夫なケースが付いているなどの工夫が施されています。
Amazon
Rakuten
そしてタブレット等でローマ字に何となく触れたところで、中学校に入るころからパソコンを利用して更にタイピング練習を進めていくという流れが良いと思います。
私が小学一年生の頃はそこまで高機能なタブレットが存在しなかった(というか家になかった)のでパソコンを使っていましたが、今思えばタブレットの方が適切だったと感じています。 パソコンでの利用制限のかけかた等理解している人はパソコンに触れさせるのもアリだと思いますが、不安な人はタブレットの方が良いです。(パソコンだと抜け穴が多いです)
パソコンゲームから始める
安全を考えるとタブレットの方が良いですが、親御さんがそこそこパソコンに詳しい上で、より早くパソコンに親しんでほしいと考えているなら小学生のころからパソコンに触れさせるのもアリだと思います。 ただし親御さんがパソコンに詳しくないとウイルスが入ってしまったり、子供がパソコンの抜け穴を発見して不適切なコンテンツにアクセスしてしまうことも考えられますので注意が必要です。実際に私も小学生の時に抜け穴を発見してしまっていた気がします。
そしてパソコンでは無数のタイピング練習環境があるわけですが、正直タイピング練習サイト等で張り切って練習するのではなく、最初の内はWeb上のパソコンゲーム等をプレイさせて親しませるのが良いと思います。 ただ、インストールして遊ぶゲームではなくてWeb上でプレイできるライトなゲームの方が良いと思います。もちろんブラウザには利用制限をかけておきましょう。
私が小学生の頃はWeb上の「フラッシュゲーム」をよくプレイしていました。もうすでにフラッシュプレイヤーは使われなくなってきているので過去にあったフラッシュゲームの多くは利用できなくなると思いますが、その一方でもっと進化したWebゲームが登場していくことでしょう。
そういったWebゲームでは「脱出ゲーム」だとか「シューティングゲーム」だとか、子供心をくすぐるものがたくさんあります。そしてプレイしていくうちにパソコンに慣れていくでしょう。
私が主に利用していたのはゲームランドキッズ等ですね。ただ、基本的にフラッシュゲームなので現在では利用できない可能性が高いです。
キーボードから始める
打鍵自体を楽しく感じればパソコンのタイピングも楽しく練習できると思います。関係があるのかはわかりませんが、私は小学一年生の頃からピアノを習っていて、ある意味タイピング練習をしていました。
そのおかげで打鍵力を向上させることができたってのもありますが、その一方でタッチすることへの楽しさも感じることができたと思います。そのため単にコンピュータ系の機械に触れさせるだけでなく、タッチすることに楽しさを感じるようなおもちゃに触れさせるのも効果的だと思います。
子供のタイピング練習法
小学生低学年くらいであれば先ほど紹介した方法でパソコンに軽く慣れていく程度がちょうど良いと思います。 ただ、そのままではそこまでタイピングを上達させることはできませんので、実用性のあるタイピング力を手に入れるためには少し意識する必要があります。
ここでは子供のタイピング練習法を紹介していきます。
タイピング練習サービス
やはりタイピングを上達させるための最短、かつ確実なルートはタイピング練習サービスを利用することです。Web上には大人向けのものから子供向けのものまでたくさんあります。 子供向けのものとしては、ただアルファベットを入力していくだけのものや、短い単語をシューティングゲーム内で入力していくなどのものがあります。 私はよくタイピング練習フラッシュゲームを利用していましたが、現在は利用できないようなので以下のサービスがおすすめです。
Neutral
タイピング練習の王道サービスといったらやはりNeutralです。「寿司打」というゲームが非常に人気ですね。

寿司打は非常にシンプルで、流れてくる単語をお皿が通過している間に入力するというゲームです。文字数の少ないモードから多いモードまであり、実力次第でスコアを無限に上げていくことができるのでタイピングに本気で力を入れている大人の方でも楽しんでいるようです。
子供向けタイピングゲームは少し簡単すぎて、すぐにスコア上限までいってしまうことがありますが、このゲームは練習すればするほどスコアが上がりますので向上心をくすぐられます。
また、寿司打以外にもNeutralにはいろんなタイピングゲームがありますので是非ご確認ください。扱っている単語には特に不適切なものはなく、割と実用的なものが多いです。
マナビジョン
https://manabi.benesse.ne.jp/gakushu/typing/
マナビジョンは進研ゼミ(チャレンジ)でおなじみの「ベネッセ」が提供しているサービスです。大学を調べたり学習をすることができたり、学ぶ上で役に立つ様々なサービスが提供されていますが、実はタイピング練習ゲームも提供されています。
タイピングのポジション(フォーム)を確認するゲームや、簡単な単語を入力するゲームなど、種類は様々です。ただ、ポジションを矯正するのは大切だと思いますが正直小学生の間はどんなポジションでタイピングしても良いと思っています。 手が小さいということもあって、いわゆるホームポジションを徹底してタイピングするのは難しいです。そのため、とりあえずはローマ字入力に慣れることを意識して、ポジションについては中学生になってから意識しても大丈夫だと思います。

ちなみに私は小学一年生のころからパソコンを使っていますが、ホームポジションを意識したのは中学二年生のころくらいです。それまではずっと二本指で必死にタイピングしていました…笑 それでも十分にローマ字に慣れることはできましたし、中学二年生のころくらいからホームポジションを意識し始めてすぐになれることができました。 そのため、ポジションや癖についてはあまり考えなくても良さそうです。 これが子供の良いところかもしれませんね。
桃太郎タイピング
https://pokedebi.com/game/momotype/
タイピングゲームと検索してかなり上の方に出てきたので試しにプレイしてみましたが、とてもクオリティの高いゲームでした。タイピングゲームはデザインが質素なものが多いですが、このゲームは非常にデザインが良くて子供好みのものですので楽しくプレイできると思います。 また、フラッシュプレイヤーではなくHTML5で動かしているのであらゆるブラウザーからプレイ可能です。
タイピングゲームとしては珍しいRPG(ロールプレイングゲーム)となっていて、継続してタイピングの練習を行うことができると思います。中にはタイピング検定機能などもあり、日本語だけでなく英語タイピングまで練習することができます。
私は今の今まで知らなかったゲームですが、このゲームがもし小学生の時にあったのだとしたらはまっていたこと間違いないです…笑
見たところ特に不適切な要素等はなく、小学生でも楽しめると思います。
日記作成
基本的にタイピングゲームを習慣的にプレイすれば上達することができますが、いくらゲームでも飽きがきてしまいます。そこで私がおすすめするのがパソコンで日記を作る方法です。これは私が小学六年生頃からやっている方法になります。別にタイピングが上達したくて始めたわけではないですが、日記を書くようになってからタイピングがどんどん速くなりました。しかも単語ではなく、日常的に使う文を入力するので実用的なタイピング力を手に入れることができます。
最初は数行でも良いので、とにかく毎日、些細な事でもどんどん日記に残すと良いでしょう。私は小学六年生の頃に初めて数か月でやめてしまい、中一でまた初めて、そこから今(高三)までほぼ毎日作成していますが、最初の頃に比べてタイピング速度が向上したうえに文章力まで向上したのではないかと思っています。
国語の作文ではないので気楽に作成していければ良いと思います。 ただ文字をいれるだけならメモ帳で作るのも良いと思いますが、たまに写真等を混ぜると日記として見た目が良くなるのでオフィスのWord等で作成するのが非常におすすめです。
紙に書く日記はそれはそれで良いですが、パソコンで作る日記は何年たっても安全に保管することができますし、何年続けても置き場所に困ることは無いのでお勧めです。
おわりに
以上、高校生が紹介する子供のためのタイピング練習法でした。これらを意識すればきっとお子さんのタイピングが上達するに違いありませんが、タイピングについてはそこまで焦ることはないと思います。
ピアノ等は子供からの積み重ねに大きなものがありますが、正直タイピングについてはそこまで早くから練習する必要はなく、あくまでも子供がタイピング(パソコン)に興味を持ち始めてから自然に練習していくという流れでも大丈夫だと思います。 実際私も親からタイピングの講義を受けたわけでもないですが、自分で興味を持ってパソコンを使っていくうちに上達しました。
ゆっくり、無理のない範囲で頑張っていきましょう。ではでは