Windowsにはスタートアップと呼ばれる機能があります。ログインするのと同時に自動でアプリが立ち上がる機能ですね。 新しいアプリを入れると、次から起動時に自動で実行されるようになったりと、ちょっと煩わしい機能でもあります。
ですがそんなスタートアップを自分で設定できれば便利ではないでしょうか。つまり自分がログインするのと同時に任意のアプリを自動で実行するようにするということです。
この記事ではその方法を解説していきます。
管理者権限が要らない場合
まずはそのアプリの実行に管理者権限が要らない場合です。要は、ダブルクリックで実行する時に「このアプリがこのデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と管理者権限を求めてこない場合になります。
この場合は非常に簡単です。
①アプリのショートカットを作成
まず最初に、起動時に自動で実行したいアプリのショートカットを作成します。
例えばここで、「Crystal Disk Mark」というソフトを起動時に自動で実行したい場合、以下のようにアプリケーション本体を右クリックし、「ショートカットの作成」をクリックします。

そしてショートカットを作成したら同じフォルダに「~ショットカット」のようなファイルが現れると思うので、そちらを右クリックして「切り取り」を選択します。

なお、既にショートカットがあるという人はそのショートカットを右クリックで「コピー」して、次の手順に進んでください。
②スタートアップフォルダに入れる
ショートカットファイルをコピーできた状態で、WindowsキーとRキーを同時押しし、「shell:startup」と入力し、OKを選択します。

そしたら「スタートアップ」というフォルダが現れると思うので、その中で右クリックをして、「貼り付け」を選択すれば完了です。

これで次から起動時に自動でこのアプリが実行されるようになります。
管理者権限が要る場合
続いては管理者権限が要る場合です。つまりダブルクリックで実行しようとしたときに「このアプリがこのデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と警告が出てくるアプリになります。
この場合については先ほどの方法ではうまくスタートアップすることができないので、もう少し精密に設定していきます。
①タスク スケジューラの起動
まずはWindowsキーを押して「タスク」と入力します。そこで出てきた「タスクスケジューラ」という項目をクリックします。

②タスクを作成
タスクスケジューラが起動したら自作のタスクを作成していきます。

左側にある「タスクスケジューラライブラリ」を選択した後に、右側にある「タスクの作成」を選択します。 するとタスクの作成画面が出てきます。
③全般設定

そしたら最初に「全般」タブが表示されると思うので自分で好きな名前を決めましょう。私はCrystal Disk Infoというソフトを自動起動したいので、わかりやすいようにこの名前を付けました。
そして下側にある「最上位の特権で実行する」にチェックを入れましょう。ここにチェックを入れることで管理者権限で実行されるようになります。
④トリガー
続いて「トリガー」タブを開き、左下にある「新規」をクリックします。トリガーというのは「どのようなイベントでこのタスクを実行するか」ということです。

そしたら上のような画面が表示されますので、まず最初に上を「ログオン時」にします。スタートアップ時でも良いのですが、スタートアップ時だと何かと影響が大きすぎるので基本はログオン時で良いと思います。
そして下は「特定のユーザー」にしましょう。特にユーザーが複数いるわけでもない場合でもこの設定にすることをお勧めします。
そして下の「OK」をクリックします。
⑤操作
続いては「操作」タブを開きます。ここでは「どんなタスクをこなすのか」設定します。

そして上は「プログラムの開始」にして、下にある「参照」をクリックします。
そしたらエクスプローラーが開かれるので、実行したいアプリをダブルクリックします。この時、そのアプリのショートカットをダブルクリックしても大丈夫です。

そしたら先ほどの画面に戻りますので下の「OK」をクリックします。
⑥条件
続いて「条件」タブを開きます。このタブでは状況に合わせて自分で設定を変えてください。一般的にはAC電源を接続しているときのみアプリを実行したいことはあまりないと思うので、ここはチェックを外しても良いと思います。

そしてOKをクリックしたら完了です。 基本的にはいじらなくても大丈夫ですが、更に細かく設定したい人は隣の「設定」タブもご覧ください。
これでタスクの登録が完了しましたので、次の起動から自動でアプリが実行されるようになります。