パソコンのCPU温度を下げる方法6選【熱暴走対策】

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パソコンに中に搭載されているメインの装置と言えば「CPU」です。CPUでは多くの処理を行っていて、その分発熱量も多くなります。通常本体は、CPUの発熱に耐えられるように製造されていますが作業の種類や環境、パソコンの状態によっては発熱量が非常に高くなり、冷却ファンが激しく回るようになったり低温やけどを誘発するようになったりします。

そこでこの記事では、パソコンの「CPU」の温度を下げる方法をいくつか紹介していきます。

 

 

CPU温度が過度に上昇するとどうなるのか

ここで問題なのは、CPUというパーツの温度が上昇したところで一体どのような不具合が発生するのかということです。冒頭で多少触れましたが、ここでは箇条書き形式でいくつか紹介していきます。

 

1.冷却ファンの回転数上昇

CPUなどの発熱量が高いパーツには基本的に冷却するための装置が取り付けられています。その多くは風邪をおこすための「ファン」と持っていて、CPU温度に応じて回転数が調整されます。 そしてCPU温度が過度に上昇すると、それだけCPUクーラーも過度に回転するようになります。この時にファンの音が騒音となってしまうケースがみられます。

デスクトップパソコンでもみられることですが、ノートパソコンの場合は本体が小型である分冷却ファンもコンパクトな仕様になっていることが多いので、高速回転時に甲高い騒音を出すことが多々あります。そうなってしまうと作業に支障が出たりしてしまうでしょう。

 

2.パーツへの負担

CPU自体は100度くらいの高温になっても壊れることはあまりありませんが、周りのパーツに影響を及ぼしてしまう危険性があります。特にノートパソコンの場合はパーツがぎっしりと本体に詰め込まれているので、CPUの発熱がボディや周りのパーツなどに影響を与えてしまいがちです。 それらも考慮されてボディ等は設計されていますが、やはり周りのパーツに負担をかけることに変わりはないので、パソコンの寿命を縮めてしまう恐れがあります。

 

3.低温やけど

場合によってデスクトップパソコンでも起こる可能性がありますが、ノートパソコン等は本体がコンパクトでCPUの熱が伝わりやすいので、触れている腕などが知らぬ間に低温やけどを発症してしまう可能性があります。また、人体でなくても、熱風が周りの家具等にかかることで、家具等にも影響が出てしまう可能性も考えられます。

 

4.パフォーマンス低下

CPUが高温になると、それを避けるためにCPUの性能が自動で抑えられることがしばしばあります。これもある種の発熱対策なので仕方ないことですが、パフォーマンス低下を招きたくない人はCPUの発熱自体を事前に防止しておきたいところです。

 

 

CPU温度を下げる方法

それでは早速、CPU温度を下げる方法について解説していきます。なお、ここではノートパソコンだけにのみ適用される方法や、デスクトップパソコンのみに適用される方法も含まれます。

 

作業を少なくする

当たり前ではありますが、CPU温度が過度に上がっている末端の原因はその処理量です。CPUが活動しすぎているのです。そのため、パフォーマンス等を考慮せずCPU温度をただ下げたいという場合は、そもそも作業量を少なくすることで対処することができます。 気づかないうちにたくさんウィンドウを開いていて、今では必要ないものまで存在するといった場合だと発熱しやすくなるので、必要のないウィンドウやソフト等は閉じるべきです。

 

CPUの動作周波数を抑える

CPUは一秒間にたくさんの処理を行っていますが、その作業量を表す単位として「GHz」があります。クロック数と呼ばれるものです。一般的にCPUは2GHz~4GHzで動作するものが多いですが、重たい処理を行っている時等は一時的に上昇することがあります。 この時、CPUの活動量が増え、その分発熱してしまいます。クロック数を上昇させて高いパフォーマンスを得ているCPUですが、発熱を抑えたい時は逆に、クロック数を抑えるという手があります。

もちろんその分最高パフォーマンスも下がってしまいますが、多くの作業ではそこまでクロック数が上昇しないので割と気にならないことが多いです。また、クロック数を抑えると急な温度上昇を防ぐことができるのでCPU温度を安定させることができます。

通常クロック数(動作周波数)を抑えたり、低くすることを「アンダークロック」と言います。逆に動作周波数を定格よりも上昇させることを「オーバークロック」と言ったりしますね。 その方法については以下の記事で紹介しています。

CPUの動作周波数を下げる簡単な方法【アンダークロック】

 

その効果についても紹介していますので是非ご覧ください。

 

 

CPUクーラーを変える

これはデスクトップパソコンにおける対策ですがCPUを冷却している「CPUクーラー」というパーツ自体を高性能なものに交換するのも一つの手です。こうすることでCPU自体の性能を下げることなく、CPU温度を効率的に下げることができます。 ただしCPUクーラーの交換ではパソコンを開ける必要があり、そこそこ専用の知識が必要になってくるのでハードルが高いかもしれません。

CPUクーラーの選び方については以下の記事で説明しました。

正しいCPUクーラーの選び方講座【2020年最新】

 

ノートパソコンの場合はボディの形がそれぞれ異なっていて、専用の小型CPUクーラーが搭載されていることが多いので、自分で交換することは困難ですが、デスクトップパソコンではCPUクーラーを取り付けるソケットに決められた規格があるので、多くの場合自分で新しいものに交換することができます。

 

CPUグリスを塗り直す

CPUクーラーとCPUの間には「CPUグリス」と呼ばれるものが塗布されていて、CPUからCPUクーラーに効率的に熱を伝える役割を担っています。

詳しくは以下の記事で説明しましたのでご覧ください。

【自作PC】CPUグリスとは? なぜ必要なの?【図解】

 

CPUグリスがしっかりしていないと、CPUクーラーがしっかりしていてもうまくCPUを冷却できない場合があるのでとても重要です。また、CPUグリスはノートパソコンについても塗り替えることができます。 ただし最近のノートパソコンはコンパクト化が進んでいて分解自体が難しくなってきていますので、専門知識はそこそこ必要になってきます。

CPUグリスの選び方については以下の記事で説明しました。

【失敗しない】正しいCPUグリスの選び方

 

CPUグリスにはいろいろな種類があり、高性能なものを塗布することも効果的ではありますが、長年塗り替えていないとカピカピになって、そもそもCPUグリスとして機能していないことも多くあるので、塗り替えること自体が大切です。

 

 

クーラーを利用する

こちらは主にノートパソコン向けの方法になります。ノートパソコンは非常にコンパクトで、内部を自分でいじることが非常に難しくなっているので、外付けのクーラーを利用するのも一つの手です。

 

 

この商品なんかはノートパソコンの排気口に直接取り付けることで排気を促すことができます。そして熱の電動をよりスムーズに行うことができるので、結果としてCPU温度を下げることができるでしょう。 中にはスタンド型で、ノートパソコンに下からファンで風を送って冷却する商品もありますが、あのような形式よりもこちらのような排気口に取り付けるタイプの方が効果的だと考えられますのでお勧めです。

 

CPU温度を監視する

こちらの方法で直接的にCPU温度を下げることができるわけではありませんが、そもそも今CPUはどれくらいの温度になっているのかについて調べるということも大切です。 そしてCPUファンなどがうるさくなったとき等に温度を監視することで、ある程度温度の目安を知ることができます。

CPU温度の監視の方法はいくつかありますが、以下の記事を参考にしてください。

CPUの温度を監視する最適な方法【自作パソコン必須】

 

以上になります。







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最近大学でようやく本格的にコンピュータのことを学び始めました

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