高校生が考えたIoTのアイディアを3つ紹介

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ここ10年で世界はどれだけ便利になったでしょうか。4Gができてから世界のどこにいても超高速インターネット通信ができるようになり、そのインターネットの可能性から「IoT」という考え方も広まってきました。

しかし一口にIoTといっても、いろんな活用方法があります。そのため、IoT事業においては「アイディア」もかなり貴重なものです。 この記事ではとある高校三年生が学校が無いのに間違えて学校に行ってしまい無駄な時間を過ごしそうになった時、帰りの電車内で考えたIoTのアイディアを3つ紹介します。あ、私の事です。

 

 

そもそもIoTとは?

BableTechでIoTについて扱っていくのは初めてということで、まず最初にそもそもIoTとは何なのか? について解説していきます。 

端的に解説します。

 

モノのインターネット

モノのインターネット、これはIoT(Internet Of Things)を直訳したものになります。なるべく原型を崩さないように日本では「モノのインターネット」という意味がよくわからない形で親しまれています。

 

どんなモノ?

端的に説明すると、モノがインターネットにつながり便利になるというシステムになりますが、この「モノ」というのは単にThingを表しているわけではありません

単にモノということであればパソコンなんかは何十年も前からインターネットに接続するというシステムを採用していますし、スマートフォンが登場したのもここ数年の話ではないです。 ここで言うモノというのは「(今までインターネットにつながることが予想もされていなかった)モノ」ということです。

例えばただのコップがインターネットにつながるなんて誰も想像していないと思います。それをインターネットにつなげて便利にすれば、それはもう立派なIoTなのです。 もちろん国際的に厳密に定義が決まっているわけではありませんが、少なくともスマートフォンがインターネットにつながったくらいではIoTという感じはしませんよね。

 

IoTに求められるもの

IoTの最終目的は何なのでしょうか。IoTという近未来的なシステムを活用してかっこ良い世の中を作ることでしょうか。いいえ、最終的には世の中を便利にするということが目的でしょう。

個人的には、IoTが本当に活躍できる場は人間がやろうと思えばすぐできることではないと思います。 一例として、ごみ箱がインターネットにつながり自動でごみを分別してそのデータを送信したり… データを送信する部分は良いのですが、ごみの分別くらいは人間のやることです。

最も、明らかに機械の方が高精度に分別できるなら話は別かもしれませんが、正直言うと面倒くさいことを機械にやらせているだけという感じがします。

そのため私としては、人間ではできるはずがない、IoTのそのシステムが無かったらできなかっただろうというシチュエーションを作ることが最良なのかと思っています。

 

 

 

アイディア3選

前半でハードルを上げてしまいましたが、今から紹介する案は先ほどとっさに思いついたものですのでかなり適当ですし、もう実現されているものもあるかもしれませんし、明らかに実装が難しいものもあるかもしれません。 そのためこんな案もあるのだな~ と見流してください。

 

 

賢いンナー

見出しを付けるためにどうしてもこのダサいネーミングセンスを発動しなくてはなりませんでした。 まず最初に紹介するのは賢いンナーこと賢いインナーです。

賢いとインナーを掛けてます。あと賢いな~

 

賢いンナー

文字通りこれは肌の上に着用するインナーです。最近IoTと共に、肌身離さず着用するコンピュータ「ウェアラブルデバイス」も流行っていますが、このインナーはウェアラブルデバイスの鑑でしょう。

Apple Watch等のスマートウォッチは既に心拍数などを測る機能が付いていますが、正直体のすべてを把握できるわけでもないです。実はまだ体温を測る機能はついていませんし、多分腕に着けている以上今後も体温は測れないのでしょう。なのでヘルスケアと言っても実はなんちゃってヘルスケアだったりします。

そこでいっそのことしつこいくらい体にくっつく「インナー」に任せることにしましょう。

 

素材

もちろん素材は硬いものではなくて普通の柔らかいインナーです。

 

電力源

体温から発電しわずかな電力で動きます。

 

健康管理

心拍数を測ることはもちろん、脇などのポイントにも接着するので体温を測ることもできます。 また、胴体の状況が手に取るようにわかるので、バランスの悪い姿勢を検知したり、圧力を検知することで寝返りの頻度、様子等をすべて記録することができますし、マイクなどのセンサを取り付けることで腸の蠕動運動や便秘具合などを測定することも可能でしょう。 また、生地の抵抗度等を図ることによって水分量を測定し、汗の量までも監視することが可能でしょう。そうなるとスポーツにももってこいな一着ですね。

 

位置情報

位置情報はスマートフォン系統のデバイスに任せられるので優先度は低いですが、電源が許すならば正確すぎる位置情報を取得することだって可能だと思います。

 

計測機能

このインナーがあれば服を選ぶときにいちいち計測する必要がありませんし、店員に恥ずかしいところをみられる必要もありません。各部の長さどころか、もはや3Dモデルを生成することが可能ですので服のサイズに迷うことはもうありません

また、圧力を検知することで荷物の重量を測ったり衝撃などを検知することも可能でしょう。場所にもよると思いますが、万が一事故でインナーが不自然に破れてしまった時も検知することができそうです。

 

成長記録

このインナーは体の様子を手に取るように把握することができるため、もちろん成長記録もつけることができます。体が大きくなったとか、筋肉がどれくらいついただとか。胴体しか覆っていませんが、一般的なデータを基にすれば身長を測ることだってできるでしょう。

 

これだけの機能を低電力で実装できるかはわかりませんが、人間生きている限り30度以上の体温を発することができるはずですのでエネルギー源の安定性は確保できそうです。

 

 

 

ドクターバイク

 

ドクターバイク

続いてはドクターバイクです。もちろんそんな単語この世に存在しません。自動車がインターネットに接続し、ドライブレコーダーの情報を共有したり交通渋滞等を把握したりするという事例はよく聞きますが、自転車がインターネットにつながるというのはあまり聞いたことが無いと思います。

 

電源

電源は自転車のホイールです。漕ぎ方にもよりますが、このシステムがその機能を発揮するのは主に走行中の事ですので、停止中は最小限の電力で済みます。たまにある電動自転車程度のバッテリーを積んでいれば困ることはまずないでしょう。

 

各機能の自動調整

今でも、夜でもライトをつけない人というのはたくさん見ますが、この自転車に乗ればあまり気にする必要はありません。時間を把握して自動でライトを調整します。何ならインターネットに接続することで細かい地域によってライトの明るさを調整することだって可能でしょう。 また、加速度を測ることができるので坂道を検出してギアを変速したり、電動アシストを行ってくれたりもします。

 

運転記録

速度センサーや加速度センサー、GPSセンサーがあるのでどの場所でどのようにハンドルをきってどれくらいブレーキをしたのか、またその時にギアは何に入っていたのか記録することもできます。 ペダルの回転とホイールの回転の差からどのような運転傾向にあるのかもわかりますし、危険運転を察知することも可能でしょう。 そしてリアルタイム、あるいは帰宅後にスマートフォン等で運転ログを確認することだってできます。そのため、子供がどのように運転してどこにたどり着いたのかをリアルタイムで知ることもできるでしょう。ちょっと怖いけど。

 

事故検出

恐らく普通に運転してて自転車が倒れるようなことは「事故時」しかないでしょう。完ぺきに組まれたアルゴリズムは事故を瞬時に検知して、その情報をインターネット上に送信します。各部にセンサーを取り付けることでどの場所がどのようにへこんで何が原因で事故が起きたのかを把握することも可能ですし、何らかの方法で周りの車に知らせることも可能です。

大の大人だったらまだしも、子供が運転していたら事故時に困惑してしまうと思われるので、そういったときに適切にサポートしてくれる強い味方です。

 

ドライブレコーダー

ここまでの機能をカメラ無しで実装できるのでカメラについては要らないような気がしますが、カメラを搭載すれば事故相手等を瞬時に把握することもできます。 例えば子供が高齢者に衝突してしまい、高齢者の意識がもうろうとしてしまったら対処が非常に難しくなります。 そんな時、子供自身に事故時の対処法について教育することも大切ですが、リモートコントロールで大人が対処できた方がより確実でしょう。 この手の事故においては「子供の成長を促す確実な教育」よりも「確実に対処できる方法」の方が優先です。

 

 

自動車には必ず一人大人が載っていますが、自転車は誰でも乗れるということを考えると意外と危険が潜んでいますね。 そのため自転車にもこのようなシステムは必要かもしれません。

 

 

IoT留所

最悪なネーミングになってしまいましたが、これはIoTと停留所を掛けたものです。 IoTが詰まっている(留まっている)場所という意味もあります。

 

IoT留所

交通バスがインターネットにつながり、運行状況を管理者に伝えたり信号をコントロールするという話は結構あるみたいですが、停留所とうまく連携するという例は実は少ないのではないでしょうか。

 

運行状況

電車は何も障害物の無いレールを定められた速度で走るだけなのでダイヤにそこまでの乱れは発生しませんが、バスについては数分程度のズレなら日常茶飯事です。 そのためいざという時にあまり頼りたくない交通機関ではあります。しかしこの停留所システム、それからバスがあれば大丈夫です。

インターネット等を使い専用のアプリで運行状況を確認できることはもちろんの事、停留所でも視覚的に確認することができます。 そして渋滞情報を基に予想到着時間を算出することも可能ですので、バスへの信頼性が増すでしょう。

また、バスの空席状況等についても把握することができるので次のバスには確実に乗ることができるか、などの情報やノンステップバスかどうかなどの情報を得ることもできます。

 

キャッシュレス決済

このシステムがあればバス本体で決済を行う必要はありません。定期を持っている人はバスに乗る前に停留所にピッっと… いや、それも必要ないかもしれません。Bluetoothなどの通信システムを使えば近づくだけで定期を認識し、バス側にもレシーバーを搭載することで正確に乗降記録を付けることもできます。そして定期を持っていない人でもスイカによる停留所での決済ができます。

ただし現金での支払いについては停留所で行ってしまうと停留所に回収に行かなければならなくなりますので、そこはバスの中にしましょう。

また、停留所で高速バスの予約等だけでなく、その後の移動経路を見据えて電車の切符等も購入することができたら良いと思いませんか。

 

緊急情報等の掲示

もちろん地域に寄りますが、割と等間隔に存在しているのが停留所の良いところです。そのため災害時に停留所に避難経路の情報等を地域別に掲示することも可能ですし、インターネットにつながっているので連絡することも可能です。

また、最近のBluetoothではインターネット共有を行うことができるプロファイルも存在するのでインターネットにつなぐことができない人でも瞬時に停留所から共有してもらい、しかも停留所がそのローカルネットワークを管理することで専用のページを瞬時に表示させたりすることも可能です。

ただし事前にアプリを入れておくことが必須になる場合も考えられます。

 

天気のお知らせ

停留所は割と等間隔に設置されていることが良いところだと説明しましたが、センサー等を付ければ細かい地域別に詳しい天気を知ることもできます

道路に接地しているので雨量を観測することもできますし、雨なんか瞬時に把握できます。そしてその情報を地域の人々にインターネットを通して共有することができれば、停留所さまさまって感じですね。 また、地震が起きた時は深度を正確に測ることもできそうです。

 

 

以上が私が電車内でぼーっと考えていたアイディアになります。私一人では実装することは不可能ですので誰か拾ってあげてください。


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    じゅんき
    BableTech再整備中です10月頃にまた本格的に始動する見込みです。ちなみに管理人20歳の情報系大学生です。忙しいです(泣)

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