最新のゲームを快適にプレイするには「グラフィックボード」というパーツが必要になります。この記事では、グラフィックボードで有名なNvidia社のGTX 1000番台のグラフィックボードの選び方を紹介していきます。
目次:
そもそもGTX 1000番台グラフィックボードとは
タイトルで「GTX 1000番台グラフィックボード」という書き方をしましたが、そもそもGTX 1000番台のグラフィックボードとはどのようなグラフィックボードなのでしょうか。
まず、グラフィックボードで有名な会社「Nvidia」にはGTXシリーズというグラフィックボードが存在します。 もちろんGTXシリーズ以外にもシリーズはあるわけで、一例として「GT」や「GTS」があります。
そんな中でGTXシリーズというのは3Dゲームにより特化している上位シリーズになります。つまりは最新の重いゲームを快適に動作させるためのシリーズになります。
そして1000番台ということですが、1000番台のほかにも700番台、900番台等いろんなシリーズがあります。型番における百の位はそのグラフィックボードの世代を表していて、簡単に言えば1000番台のグラフィックボードは「10」という世代になります。
そのため、GTX 1000シリーズというよりは、GTX 10 シリーズと呼ぶ方が正しいのです。 ちなみに最近ではGTX 1600番台も登場してきましたが、この記事では1600番台も併せて「1000番台」とみなします。
16シリーズが登場する前は10シリーズが最新だったわけで、GTX 1000番台のグラフィックボードはかなり新しいものになります。
今からグラフィックボードを搭載することを考えている方は是非GTX 1000番台から選ぶべきです。
性能を比較してみる
まずはGTX 1000番台のグラフィックボードのラインナップを伝授するのも兼ねてそれぞれの性能を数値化した表をご覧ください。

下から順に性能が高くなっています。
このスコアは「Passmark」を参考にしています。おおよそ10000スコアに達していれば「ハイエンド」の部類に入り、最新ゲーム(2019年現在)を設定を落とさずに快適にプレイできるくらいの性能があることが期待されます。
それを考えると、ハイエンドの部類に入るのはGTX 1660くらいからだということがわかります。 GTX 1060も以前まではハイエンド感があったのですが最近は少し色あせてきている存在です。
そしてスコアが15000くらいに近づくとウルトラハイエンドに部類され、最新ゲームを高設定でプレイすることができます。
ただし、4K解像度でのプレイでは、設定をあまり上げなくても高い処理能力を必要とするため、ハイエンドグラフィックボードが必須となります。
それではそれぞれのグラフィックボードを解説していきます。
それぞれのグラフィックボードの位置づけを説明
1.GTX 1050
一番最初は最も性能の低い「GTX 1050」についてです。
性能のスコアは5000弱となっていますが、これはかなり低い方です。グラフィックボードを搭載しないよりはかなり良い性能ではありますが、最近のゲームをプレイするには少し性能不足感があります。
ただし、少し前のゲームなら快適にプレイできたりするので、そこまで重いゲームをプレイする予定のない人はこのグラフィックボードで十分だと思います。
価格が安いのが特徴だったはずですが、最近ではあまり売れていないみたいでなぜかもう少し性能の高いグラフィックボードより高価になってしまいました。
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なのでこのグラフィックボードを考えている人は「GTX 1650」の購入をおすすめします。
2.GTX 1050 ti
続いては先ほどの「GTX 1050」のti付きモデルになります。この「ti」というのは、無印に比べたら性能がアップされているけど次のグレードのグラフィックボードほどは性能が高くないという性能に抑えられています。
つまり、GTX 1060よりは低い性能ということですね。
こちらのグラフィックボードはかなり人気で、その特徴として「補助電源が必要ない」というのがあります。
補助電源が要らないためコンパクトパソコンに取り付けることも可能とします。
また、電源装置関係の相性問題が発生しないため、初心者にはおすすめのグラフィックボードとなっています。
こちらも同様に低価格で購入できますが、最新ゲームでも設定を落とせば普通にプレイできるくらいの性能はあります。
例えば、「Fortnite」や「ApexLegends」も設定を落とせばそこそこ快適にプレイすることができました。
こちらの商品がおすすめです。
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つい最近まで18000円ほどでしたが、新しい「GTX 1650」の登場もあってか15000円くらいで購入できるようになっているため、今がチャンスだと思います。
3.GTX 1650
続いては最新のローエンドグラフィックボード「GTX 1650」です。
新しいアーキテクチャを用いたグラフィックボードで、補助電源を不要としながらもかなり素晴らしい性能を発揮します。その性能は前世代準ハイエンド帯に区分されていた「GTX 1060」の性能に及ぶほどとなっています。
最新のゲームを少し設定を落とせば普通に遊べるくらいの性能はあります。
PUBGなんかも設定を落とせば普通にプレイできるでしょう。また、コストパフォーマンスが非常に高いグラフィックボードですのでかなりおすすめです。
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4.GTX 1060
続いては先ほどからちょくちょく説明に登場していた「GTX 1060」です。
一応前世代での準ハイエンド帯に区分される性能を保有していて、最新ゲームでもあまり設定を落とさずにプレイできる性能があります。
ただし補助電源として「6ピンケーブル」が1本必要になります。補助電源が少ない方ではありますが、電源装置によっては6ピンケーブルが一切ついていないものもあるため注意しましょう。
また、実はGTX 1060には「3GBモデル」と「6GBモデル」の二つがありますが、6GBモデルを購入するようにしましょう。
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5.GTX 1660 / GTX 1660 ti
続いては最新アーキテクチャを用いた「GTX 1660 / ti」です。
GTX 1660については、GTX 1060の上位モデルであるため最新のゲームを快適にプレイできるくらいの性能があります。
ただし前世代ハイエンド「GTX 1070」には及ばない性能です。ですが「ti」付きモデルについてはGTX 1070を少し越していて、GTX 1060の上位モデルにしてはかなり性能が高くなっています。
一応区分としては両方ともミドルレンジで、最新ゲームを遊ぶための標準的なグラフィックボードになります。つまりは、このグラフィックボードを使えばだいたいのゲームを設定を落とさずにプレイできるという事になります。
補助電源は8ピンケーブルが一つ必要になります。
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6.GTX 1070 / GTX 1070 ti
続いては前世代ハイエンド帯の「GTX 1070 / ti」です。
GTX 1060には「ti」付きモデルがありませんでしたが、GTX 1070には存在します。
ハイエンドというだけあってかなり優秀なグラフィックボードになっています。最新ゲームでもそこそこ設定を上げてプレイすることができます。PUBGなんかも普通に高設定で遊ぶことができます。
補助電源も、8ピン一つだけで済むため、最新の重いゲームを高設定高解像度でプレイする予定のない人はGTX 1070 tiにするべきだと思います。
正直この後紹介する「GTX 1080シリーズ」は性能が高すぎて使いこなすのが難しいと思います。
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7.GTX 1080 / GTX 1080 ti
続いては前世代のウルトラハイエンド帯を担っていた「GTX 1080 / ti」です。
前世代でウルトラハイエンドを担っていたくらいですから、最新ゲームでもかなり設定を上げて快適にプレイできます。
PUBG等なら最高設定でも十分にプレイできます。
4K解像度で最新ゲームをプレイしたい人等にはおすすめなグラフィックボードですが、そこまで重いゲームをプレイする予定がない人にはあまりおすすめできるグラフィックボードではありません。
補助電源は、GTX 1080については8ピン一つのみで、GTX 1080 tiは8ピン + 6ピンとなっています。
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GTX 1080の方は中古品になりますが、今では型落ちグラフィックボードになりつつあるGTX 1080は中古品として購入したほうが断然コストパフォーマンスが良いです。