パソコンで快適にゲームをするためにはグラフィックボードが必要です。そしてグラフィックボードといえば「Nvidia」で、Nvidiaと言えばGeForce RTXシリーズです。
GeForce RTXシリーズはゲームに特化しているGPUで、2023年5月時点でこのシリーズの「RTX 4090」というGPUが世界で最も性能の高いGPUとなっています。
もう誰も使いこなすことができないくらい高性能なGPUなのですが、Nvidiaはさらなる高みを求めて「RTX 5000シリーズ」という次世代のGPUシリーズを開発しようとしていると噂されています。
今回はそんな、「RTX 5090」をはじめとする「GeForce RTX 5000シリーズGPU」についての噂情報をお伝えしていきたいと思います。
この記事の要点
- RTX 5090が最上位モデルになる可能性が高い
- TSMCの3nmプロセス半導体が採用される可能性が高い
- 最大動作周波数が3GHzを超える可能性が高い
- VRAMとしてGDDR7が採用され、その転送速度は最大2TB/秒に達するかもしれない
- 性能はRTX 4090よりも30%以上向上することが期待される
- 2024年10月頃に登場し、日本市場では30万円程度で購入できる見込み
RTX 5000シリーズの仕様
そもそもRTXシリーズって?
Nvidiaは主にGPUを開発している会社です。いろいろなGPUシリーズを開発しているのですが、その中でもゲームに特化しているものとして「GeForce」シリーズがあげられます。
そのGeForceシリーズの中にも「GTX」と「RTX」などのシリーズがあり、その中でもRTXシリーズが最も性能の高いモデルとなっています。 RTXシリーズではGTXシリーズでは実現されていなかった「ハードウェアレベルでのレイトレーシング処理」が実現されていて、それ専用の装置がついています。
そしてこの処理ができると、より自然に、美しく光を描くことができ、ゲームの世界をよりリアルなものにすることができます。最近の高性能GPUでは当たり前になってきている機能ですね。
RTX 5000シリーズのアーキテクチャ
さて、RTXシリーズについてざっとおさらいしたところで、続いて今回の主役であるRTX 5000シリーズについて語っていきたいと思います。 まだ正式に発表されているわけではないので噂情報になってしまうのですが、現時点でなされている噂情報について紹介していきます。
(参考記事については最後に掲載します)
コードネームBlackwell
コードネームはBlackwellというみたいです。ちなみに前世代であるRTX 4000シリーズについてはAda Lovelaceというコードネームを持っていました。
【3090の4倍】RTX 4090のすべて【性能・価格・電力】
TSMCの3nmプロセス半導体で製造
処理装置の回路の微細さについてですが、3nmになるとのことです。ちなみにRTX 4000シリーズではTSMCのN4(5nm)が採用されていたので、単純計算で2nmも微細化が進んだということですね。
3nmプロセス半導体というものは現時点ではCPUやGPUなどで採用されていません。AppleのiPhone向けの処理装置にはとても微細な半導体が使われる印象ですが、こちらについても現在のところ4nm(A16 Bionic)です。
もはや未知の領域で、このN3ノードが一体どのような性能を発揮してくれるのか楽しみですね。
最大クロックが3GHzを超える
RTX 4000シリーズの最上位モデル「RTX 4090」では、最大動作周波数は2.5GHz程度であり、オーバークロックしたとしても3 GHzに達するのは難しいという感じでした。
しかしながら、RTX 5090においては回路がより微細化されるのにも関わらずさらに動作周波数を向上させることができるとの噂があり、オーバークロックをしなくたとしても動作周波数が3GHzに達するとのうわさがあります。
GDDR7メモリ採用
VRAMについては、GDDR7という新しい規格のものが採用されるかもしれないとのことです。現在RTX 4000シリーズに採用されているのはGDDR6XというGDDR6がさらに進化したような規格ですが、
GDDR7ではさらに進化して、メモリバスが512ビットのものだとすると、そのデータ転送速度は1秒間につきおよそ2TB(2,000GB)にも達するかもしれないといわれています。
RTX 5000シリーズの性能
具体的なベンチマーク結果などがまだリークしているわけではないので性能について正確に言及することはできませんが、以上の仕様を踏まえるとRTX 5090はRTX 4090と比較して30%以上の性能の向上を実現できる可能性が高いです。
RTX 4090ですら、もはや最新のどのゲームをプレイしたとしてもオーバースペックになってしまう気がするくらい性能が高いのですから、さらに30%性能が高いとなるともうそれを使いこなせる人はいないでしょう。
ただし最新のゲームを超高品質で8K解像度で快適にプレイするためにはRTX 4090は若干心もとないです。 そしてRTX 5090では8K解像度でほぼどんな状況であっても快適にゲームがプレイできるようになるだろうと言われています。
そもそも8Kモニターすらまともに出回っていない以上まだその性能が必要とされることはあまりない気がしますが、4つくらいの画面を同時に使ってプレイするようなサラウンド系(囲まれる系)のゲームにおいては結構活躍するかもしれません。
RTX 5000シリーズの価格
そして気になるのは価格です。一応RTX 3090は1,499ドルで登場し、RTX 4090は1,599ドルで登場しました。
そしてRTX 5090はというと、単純に1,699ドルより高くなる可能性が高いと言われています。そして実際に日本の市場で売られるRTX 5090 GPU搭載グラフィックボードの価格としてはだいたい30万円程度になると予想されます。
パソコンの一部のパーツの値段とは思えないくらい高いですが、正直30万円出すくらいの価値はあるっていうか、それくらい性能が高いと思います。
RTX 5000シリーズの登場時期
そしてさらに気になるのはいつ登場するかでしょう。 現在RTX 4000シリーズが最新シリーズとなっているわけですが、それが登場したのは2022年10月のことです。
そしてNvidiaにおいては新シリーズはおよそ2年ごとにやってくるという法則がある程度成り立っているので、RTX 5000シリーズに関しては2024年の10月頃になる可能性が高いと言われています。
この記事を作っているのが2023年の夏ごろですから、まだあと一年以上は最低でもあるということですね。 そのため、今高性能なグラフィックボードがほしい!という方はRTX 5000シリーズを待つのはやめて、素直にRTX 4090を購入した方が良さそうです。 しかしながら個人的な意見としてはRTX 4090でさえもう性能が異次元すぎるので最新のゲームを4K解像度くらいで普通にプレイするならまだRTX 3000シリーズでも全然良いかと思いますし、メルカリとかの中古市場で結構出回っていたりするので普通にお勧めです。