ノートPC用CPUとデスクトップ用って何が違うの?【徹底解説】

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パソコンの頭脳とも言われるパーツとして「CPU(中央処理装置)」があります。そんなCPUですが、実はノートパソコン等のモバイルPCと箱型のデスクトップPCとでは全く種類の異なるものが搭載されていることが多いです。

ではノートパソコン(モバイル)に搭載されているCPUとデスクトップパソコンに搭載されているCPUとでは一体どのような違いがあるのでしょうか? 具体例をあげて説明していきます。

 

 

この記事を1文で説明すると

  • ノートパソコン向けCPUよりもデスクトップ向けCPUの方が全体的に強化されていて、性能、特にマルチコア性能に大きな差が生じている。

仕様の違い

まずはノートパソコン用CPUとデスクトップパソコン用CPUの仕様の違いについてみていきましょう。ここでは、割と新しめな以下の二つのCPUについて紹介していきます。

 

モバイル向け

Intel 第10世代 Core i5-10210U

 

デスクトップ向け

Intel 第10世代 Core i5-10400

 

どちらもIntelの第10世代「Comet Lake」CPUとなっていて、登場時期もそこまで変わりません。ただ、モバイル向けCPUについては、一部のゲーミングノートPC等に採用されている「ハイエンド・モバイル向け(Hシリーズ)」ではなく、一般的なノートパソコンに採用されている通常のUシリーズのものになります。

それでは仕様を振り返ってみましょう。

と、その前にデザインについて少し触れていきます。

 

デザイン

 

デザインの違い

あくまでもイメージではありますが、上のようにモバイル向け(ノートパソコン向け)のCPUとデスクトップ向けのCPUではデザインが異なっています。デスクトップ向けのCPUは中の半導体を保護する金属でおおわれていますが、モバイル向けについては上の画像のように基盤がむき出しになっていることが多いです。

デスクトップ向けのものについても、力づくでカバーを外せばモバイル向けのような見た目になりますが、頻繁に取り外しされたりCPUクーラーで強く圧をかけたりすることが多いので基本的に保護されているのでしょう。

ちなみに力づくでカバーを外すことは「殻割」と呼ばれていて、冷却効率を高めるときに行われたりします。

 

また、Intel CPUにおいては、モバイル向けではCPU本体にピンが付いていますが、デスクトップ向けについてはCPUを設置する「ソケット」側にピンがついています。そしてソケットについてもモバイル向けとデスクトップ向けで形が大きく異なっていることが多く、物理的な互換性はまずありません。

 

 

技術仕様

それではデザインについて振り返ったところで、技術仕様の違いについてみていきましょう。

 

 Core i5-10210UCore i5-10400
種別モバイルデスクトップ
コア数/スレッド数4/86/12
ベースクロック1.6 GHz2.9 GHz
ブーストクロック4.2 GHz4.3 GHz
キャッシュ6 MB12 MB
TDP15 W65 W

 

上のようになっています。どちらもIntelの第10世代CPUになりますが、まず第一に両者でコア数/スレッド数が異なっています。モバイル向けでは4コア8スレッドですが、デスクトップ向けについては少し増えていて、6コア12スレッドとなっています。 同じCore i5でもデスクトップ向けの方がコア数が多いということですね。

そして動作周波数(クロック数)についても、全体的にデスクトップ向けの方が高くなっています。モバイル向けについても最大でそこそこ高いクロックに達しますが、消費電力を抑えるためベースクロックは低めになっています。

そのため、高いクロック数が求められる重たい処理等ではデスクトップ向けの方が高いパフォーマンスを発揮するということになります。そしてCPU用の小さなメモリのような「キャッシュ」についてもデスクトップ向けの方が多くなっています

加えて熱設計電力を表す「TDP」については圧倒的にデスクトップ向けの方が高く、それだけ発熱量・消費電力量が多いということになります。

モバイル向けCPUは主にノートパソコンのような薄いパソコンに採用されますので、発熱量や消費電力を抑える必要があります。そこでデスクトップ向けCPUと大きな差が生じているわけですね。

ただ、中にはTDPが45W程度となっているハイエンド・モバイル向けCPUもあります。

 

 

 

性能の違い

数値でも両者の違いが明らかになりましたが、一番重要なのは性能の違いです。仕様が異なっていたところで、それがベンチマーク上で現れなければ意味がありません。

 

 

こちらはCPU等のベンチマークでおなじみの「Geekbench」のシングルコア性能とマルチコア性能の結果になります。

最初に紹介した通り、どちらもIntelの第10世代CPU「Comet Lake」ではありますが、性能が大きく異なっています。シングルコア性能についてはデスクトップ向けの方が若干高く、マルチコア性能についてはコア数が異なっていることが大きく響いたのか、デスクトップ向けの方が圧倒的に高くなっています

そのため、同じ第10世代Core i5が搭載されていてもノートパソコンとデスクトップパソコンでは大きく性能が異なるということになります。 だったらノートパソコンを選ぶときに気を付ければ良いという話ではありますが、実はノートパソコン以外にも「一体型パソコン」のような一部のデスクトップパソコンにもモバイル向けのCPUが搭載されていることがありますので注意が必要です。

消費電力について考えるとどちらが良いのか決断することは難しいですが、性能で言えば間違いなくデスクトップ向けの方が優秀ですので、高い性能を求めている人は基本的にデスクトップ向けCPUが搭載されているパソコンにしましょう。

中にはノートパソコンなのにデスクトップ向けCPUが搭載されているものもありますので、是非調べてみてください。







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期限:2020/11/30

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