おととい、Googleからいろいろな新製品が発表されました。その中に、Googleが手がけていたスマートフォンの「Pixel」シリーズの新モデルも含まれます。
この度、Pixel4が発表されたので前モデルの「Pixel3」、それから最近Appleから発売された「iPhone 11」と仕様を徹底比較していきます。
Pixel4の仕様をPixel3とiPhone11と比較してみる
それでは早速ですが、発表されたPixel4と、その前モデル「Pixel3」と、それから最近Appleから発売されたiPhone11の仕様を比較していきましょう。
それぞれ「Pixel4XL」や「iPhone11 Pro」などといった上位モデルが存在しますが、ここで比較するのは無印のモデルのみです。
比較項目 | Pixel4 | Pixel3 | iPhone11 |
---|---|---|---|
ディスプレイサイズ | 5.7インチ | 5.5インチ | 6.1インチ |
解像度 | 2280×1080 | 2160×1080 | 1,792 x 828 |
サイズ | 68.8×147.1 ×8.2mm | 68.2×145.6 ×7.9mm | 75.7×150.9×8.3mm |
重量 | 162g | 148g | 194g |
CPU | Snapdragon 855 | Snapdragon 845 | A13 Bionic |
メインメモリ | 6GB | 4GB | 4GB |
モバイルネットワーク | 4G LTE | 4G LTE | 4G LTE |
Wi-Fi | Wi-Fi 5まで | Wi-Fi 5まで | Wi-Fi 6まで |
背面カメラ | 12.2MP + 16MP | 12.2MP | 12MP + 12MP |
前面カメラ | 8MP | 8MP | 12MP |
バッテリー容量 | 2,800mAh | 2,915mAh | 3,110mAh |
外部接続 | USB Type-C | USB Type-C | Lightning |
生体認証 | 顔認証 | 指紋+顔認証 | 顔認証 |
価格(64GB) | 89,980円 | 95,000円 | 82,280円 |
ディスプレイについて
ディスプレイについてはまず大きさが違います。iPhone11は比較的大きい方で、6インチを上回っていますがPixel4や3は標準的なサイズとなっています。
おそらく持ちやすいのは5.5インチくらいかと思います。
そして解像度についてなのですが、Pixelの方がiPhoneよりも高くなっています。iPhone11についてはProシリーズであれば相当解像度が高くなるのですが、無印モデルは抑えているようです。
そしてPixel4や3はフルHDが長くなった解像度となっていて、4ではアスペクト比が変わった文長辺が長くなっています。
また、表には記載していませんがPixel4では最大で90Hz表示に対応しているみたいなので、とても滑らかにゲームをプレイすることができたりするでしょう。
サイズ・重量について
サイズについては、ディスプレイが大きい分iPhone11の方が多少大きくなっていますが、厚さに関しては三者ともあまり変わりません。
重さについては、Pixelシリーズは150gに近いですが、iPhone11はほぼ200gとなっています。一般的にスマートフォンは150gくらいの重さの方が使いやすく、iPhone11を使っている人が「重く感じる」と言っていました。
その点Pixelシリーズは使いやすいのでしょう。
CPU・メインメモリについて
CPUはコンピュータの頭脳的なパーツであり、CPUの種類で全体の性能が左右されます。
Pixel4は3からアップグレードされ、Snapdragon 855が搭載されました。このQualcomm社のCPUですが、実はSnapdragon 855が登場したのはそこそこ前のことなので、意外と時代遅れ感があります。
一応最新CPUではありますが、もう次世代の「Snapdragon 865」の話が出ていたり、クロックアップ版の855+が採用されたりしています。
ではそれぞれのCPU性能はどれくらい違うのでしょうか。
グラフの数値はGeekbench v4を基にしたもので、それぞれ実際に測った結果を用いています。
ただしPixel 4については同じ仕様である他のスマートフォンの結果です。
Pixel 3からの性能上昇は明らかなものです。最上位のCPUを採用しただけありますね。しかしiPhone 11の「A13」チップには及ばない模様です。
Appleとしても、A13 Bionic CPUは(クロックアップ版の)Snapdragon 855+をも上回る性能を発揮すると謳っているため、もう無印の855には勝って当然なのでしょうか。
とはいえこの数値が1万を超えている時点で相当性能がよく、かなり快適にスマートフォンを使うことができるので体感上あまり変わらないかもしれません。
また、メインメモリについてはPixel 4では前モデルよりも2GB増えて6GBとなり、iPhone11よりも多くなっています。正直スマートフォンのメインメモリは4GB程度で十分だと思っていますが、きっとGoogleがやったことなのですから6GBが必要になってくる場合もあるのでしょう。
この差が体感できるかは疑問です。
インターネット接続関係
インターネットの、モバイルネットワークについては三者とも4G LTEをサポートしています。最近話題の5Gには対応していませんが、そもそも5G通信は今の日本ではまだまともに使えないので、できたところであまり意味がないという現状です。
そしてWi-Fiについてですが、iPhone 11がWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)をサポートしたのに対し、Pixel 4では前モデル同様、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)までのサポートになります。
現状では圧倒的にWi-Fi 5の方が普及していますし、そこまで通信が遅いと感じることもないのでWi-Fi 6はまだ必要ないのかもしれませんが、このような点ではiPhone 11の方が進んでいると言えるでしょう。
カメラ
カメラについては、背面に2つ(標準、望遠)ができました。
標準レンズは12.2MPとなっていますが、望遠レンズは16MPとなっており、非常に画素数が高いです。
遠くを撮った時にデジタルズームをしても品質が落ちにくいように解像度が高めになっているのでしょうか。
そしてiPhone 11でも前面1つ+背面2つという構成になっています。
ですが解像度についてはすべて12MPとなっています。ただカメラ性能って解像度だけではわからないものがありますね。
Pixel 4では夜間での撮影が非常に優秀であり、iPhone 11のそれを圧倒的に上回る綺麗さだそうです。
バッテリー
バッテリーについては、前モデルから少しだけ減らされています。
2,800mAhという容量自体一般的にはそこまで多くはないですが、Snapdragon 855 CPUの省電力性などが優秀なので、持続時間としては前モデルからさほど変わっていないと思われます。
ただ、バッテリー容量について特別力を入れているわけではないことはわかります。
生体認証
生体認証については、完全にiPhone 11と同じになりました。これまで背面にあった指紋センサを廃止し、前面に顔認証をより正確に行うためのセンサを装備しました。
また、表には記載していませんが、新しいPixel4ではモーションセンサを搭載しているので、待機状態で手の動き等を検知した場合に顔認証センサを起動し、そのまま認証されればロックが解除されるということもできるため、iPhoneとは違ってノーハンドでロック解除ができるようになります。
そこまでしてノーハンドロック解除にする必要があるのかはわかりませんが、iPhoneユーザーで、顔認証をするときに認証後でもスワイプしないといけないのが面倒臭いと言っている人がいました。
モーションセンサの使い道は他にもたくさんあり、手を使ったジェスチャーの読み取りなども正確行えるようです。
ただここでちょっと残念なお知らせですが、モーションセンサの出す電波が日本では制限されているようで、日本モデルではモーションセンサを使うことができないそうです。いずれ利用可能になるみたいですが、まだ時間がかかりそうです。
価格について
価格については、Pixel3の日本販売価格よりは安価になり、8万円代に入りました。
ですがiPhone 11の64GBと比べると若干高くなっています。今年のiPhoneが比較的安く販売されたというのも関係ありますが、やはりPixelは高いイメージです。
飛びつくほどの安さではないですよね。
最後に
いかがだったでしょうか。私はYoutubeで生配信されていたGoogleの発表会を見ましたが、モーションセンサを非常に強調していました。
手を使って画面内のピカチュウを撫でることもできるそうですし、ゲーム内の操作も空中で手を振るだけで行える場合もあるそうです。
どうなんですかね、その機能。
ちなみに私だったらiPhone 11を買いたいです。