みなさんこんにちは、今回は「CPUの周波数(クロック数)が高ければ性能が高い」というのは間違えであるというテーマでお話していきます。
目次:
なんでこのような記事を書くのか?
まず最初に、なんでこのような記事を書くのかについて説明したいと思います。
というのも、このような記事を書くからには、「CPUのクロック数=性能」を否定しなければならない理由があるわけです。
まず第一に、この勘違いによって騙される人が多いためです。
騙されるというのは少し人聞きが悪いですが、やたら周波数を強調してパソコンの説明をしているパソコン店には注意が必要かもしれません。
特に多く見かけるのはメルカリです。メルカリに出品されているパソコンで、CPUの型番を書かずにクロック数だけ書いているものをよく見ます。
なによりもCPUの型番が性能を示唆するため、クロック数だけ見て性能を断定するのはちょっと危険です。 それではその例を見てみましょう。
CPUの周波数が高い=性能が高い が成り立たない例
それでは例を見ていきましょう。
極端な例ですが、Corei3 3.40GHzとCorei7 3.0GHzの性能を比較します。
このくらいの差があります。周波数が0.3GHz低いのに性能が4倍くらいになっています。
ただ、この二つのCPU「corei3,corei7」はそもそも種類が違いますね。
一般的にcorei7の性能が良いことは知られていると思います。
しかし、同じcorei7同士でもこの現象は起きるのです。
Corei7 3.0GHz と Corei7 3.4GHzを比較してみましょう。
なんとおよそ二倍もの差があります。
なんで周波数の差があるのにここまで差がつくのかと言いますと、時代が全く違うCPUだからです。
最初に比較したCorei3 3.3GHzは「2130」という型番で、2011年くらいのCPUです。
比較したCorei7 3.0GHzは「9700」という型番で、2018年くらいのCPUです。
千の位の数がそのCPUの世代数を表します。(Coreiシリーズでは)
難しい話なので細かいことは覚えなくて大丈夫ですが、
進化すると同時に周波数(クロック数)も上昇する
というのは間違えであるということは覚えておいてください。
それで、二番目に比較したcorei7 3.4GHzは「2600」という型番で、2011年くらいのCPUになります。
corei7 3.0GHzの方は先ほどと同様、「9700」という型番で、2018年くらいのCPUになります。
これを考えれば、周波数ではなくてCPUの型番がいかに重要かがわかると思います。
正しいCPUの性能の知り方
それでは、正しいCPUの性能の知り方を説明していきます。ここまで説明したところでお気づきかと思いますが「型番」が重要です。
かみ砕いていうと「発売された年代」です。
もしも購入を検討しているパソコンがあったとしたら周波数ではなくて型番を確認するようにしましょう。
メルカリだったらコメントにて出品者に聞いてみるのも可能かと思います。
そして、型番がわかったらGoogle検索で「corei~ 型番 passmark」と検索して出てきたページにとべばある程度の性能がわかると思います。
例えば「corei7 9700 passmark」といった感じですね。だいたいこのスコアが1万を超えていたら高性能の分類に入ります。
ちなみに補足ですが、周波数が全く関係ないわけではありません。
オーバークロックという手法によって、CPUの周波数を無理やり上げれば性能は上昇しますし、Intel CPUの「ターボブーストテクノロジー」というテクノロジーでは一時的に周波数を引き上げて性能を上昇させています。
ただ、いずれもそこまでの性能上昇は見込めないです。やはり一番はCPUの製造時代です。
CPUの「コア数」が増えると性能にどう影響してくるのかについてはこちらの記事をご覧ください
https://bablishe.com/hardware/selfmadepc/howtomake/cpu/whatiscpucore/
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また、合わせてこちらの性能比較表もご覧ください。
Intel デスクトップ向けCPU世代別の性能比較表