スマートフォンといったら誰もがiPhoneとAndroid携帯の二強を思い浮かべるでしょう。
Android携帯は、OSとして「Android」が搭載されているからそう呼ばれるわけですが、Android OSにも様々なバージョンがあります。
2019年にGoogleから発売された「Pixel 4」というスマートフォンはAndroid 10をサポートしました。現状、Android 10をサポートしているスマートフォンは少ないのですが、そんな中で「Android 11」の噂も出てきています。
この記事では、Android 11の特徴についてまとめていきます。ちなみにAndroid 11は「Android R」と呼ばれるそうです。なお、ここではわかりやすいようにAndroid 11という呼び方でいきます。
この記事を2文で説明すると
- Android 11ではダークモード機能等が改善され、ユーザビリティが向上すると期待される。
- iPhoneのiOSに少しずつ近づいてきている感は否めない
Android 11の特徴まとめ
それでは早速紹介していきます。ここでは前世代となる「Android 10」の仕様もふまえて解説していきます。また、噂されているものも紹介します。
1.ワンタイム・パーミッション
Android 10では位置情報等を「アプリを使用している間だけ許可する」というパーミッション(許可)設定がありましたが、Android 11では「今回のみ」許可するというオプションが追加されます。
2.パンチホールデザインをサポート
Samsungの新型スマホ「Galaxy S20」シリーズはパンチホール(フロントカメラ用に黒穴がディスプレイに存在するデザイン)や
ウォーターフォール(ディスプレイの両端が湾曲しているデザイン)を採用しました。
ですがAndroid 10ではそれらのデザインを完全にサポートすることができていません。そこでAndroid 11ではそれらのデザインを活用して、ディスプレイ表示をよりきれいに行うことができます。
3.自動ダークモード切替機能搭載
まず第一に噂されているのが「ダークモード」の自動切り替え機能を搭載しているということです。
ダークモード自体はAndroid 10から搭載された機能ですが、iPhoneのように夜になったら自動でダークモードに切り替えるという機能はありませんでした。
いや、実は初期ビルドでは搭載されていた機能なのですが、正式配布されたものではその機能が撤去されていました。
時間を監視してダークモード設定にすればいいだけなのでそこまで難しい機能でもありませんが、実装されるのはAndroid 11からになるようですね。
ちなみに当サイトで統計を取った結果、アクセス者のおよそ22%しかダークモードに設定していないことが判明しました。
データの数はおよそ10万個です。夜間になるとダークモードをONにしている人が増えたというわけでもないので、案外いらない機能なのかもしれませんね。それか、実はまだあまり知られていない機能なのかもしれません。
4.デジタル身分証明書の実装
ダークテーマに関する機能はiPhoneで既に実装されていたものになりますが、今度は前代未聞の機能です。
Android 11では運転免許証やその他のID情報をデジタルデータとして、スマートフォンに安全な形で保存できるようになります。パスポートまでもデジタル化されるかもしれません。
そしてそれらの身分証明書を使う時は、スマートフォンの画面上に表示させればいいだけです。バッテリー切れの状態でも身分証を表示できるとも主張されています。
なお、この機能はスマートフォンに搭載しているチップセット(頭脳)単位でサポートしなければならないので、現行のスマートフォンをAndroid 11にアップグレードしても使える機能ではなさそうです。
この機能をサポートするチップセットの一つに、Qualcommの「Snapdragon 865」があります。
5.機内モードをONにしてもBluetooth機器が切断されない
こちらは噂程度の話ではありますが、Android 11では機内モードをONにしてもBluetooth機器、特にワイヤレスイヤホンは切断されないという機能が実装されるかもしれないと言われています。
実際、ワイヤレスイヤホンで音楽を聴きながら飛行機に搭乗するという人はそう多くはないと思うのでこの件で困っている人はそう多くはなかったと思うのですが、補聴器を使っている人にとっては死活問題です。
そしてAndroid 11ではその問題が解消され、Bluetoothワイヤレスイヤホンや補聴器を接続しているときは、機内モードをONにしても切断されないという機能を持ち合わせるでしょう。
ちなみにBluetoothは飛行機内で飛ばしても問題ありません。
6.ジェスチャーのカスタマイズが可能に
Android 10ではブラウザ等で画面左端から右にスワイプすることで操作を戻すことができました。これはiPhoneにもある機能ですが、このジェスチャーのせいで一部の機能が使い物にならなくなるということが起こりました。
それはもともと画面左端からスワイプによって引き出すことを想定されていたスライドアウトメニューです。
なので、ジェスチャーを廃止するのではなく、ジェスチャーのカスタマイズができるようになれば、臨機応変に対応できるようになるでしょう。
ただ、この機能についてはもはや願望程度の話ですので、実装されるかは謎です。
7.スクリーンレコーダーの標準搭載
スクリーンレコーダーは、スマートフォンのスクリーンを動画としてキャプチャーする機能です。iPhoneでは余計なアプリを入れることなく、コントロールセンターからすぐにレコーディングを開始できるので非常に便利ですが、まだAndroidには実装されていません。
実はAndroid 10のベータ版には存在していた機能なのですが、こちらもダークモードのスケジューリング機能と同様に、正式配布されたものには搭載していませんでした。
スクリーンショットは多くの人が使うと思いますが、たしかにスクリーンレコーダーは一部の人にしか需要が無いと思います。しかしながらその一部の人のために実装してくれるとありがたいですね。
ただ、スクリーンレコーディングを行うことができるアプリはいくつもありますので、今すぐ使いたいという人はそちらを使ってみるのもありかもしれません。
8.スクロールスクリーンショット機能搭載
スクリーンキャプチャーに関しては、もう一つ新しい機能が搭載される可能性があります。それは「スクロールスクリーンショット機能」です。
スマートフォンのディスプレイで見えている範囲のスクリーンをキャプチャーできるのは確かに便利なことではありますが、縦長のページをすべてキャプチャーしようと思ったら大変です。こちらについてもアプリやその他のオンラインサービスを使えば済む話なのですが、できれば標準で搭載してほしい機能です。
そしてAndroid 11ではこの機能が搭載され、より簡単に、ユーザーの要望に応じてスクリーンショットの長さを変更することができるようになると期待されています。
いつ登場するのか
Androidのバージョンアップは1年に一回程度行われます。
Android 9は2018年の8月ごろに登場し、Android 10は2019年の9月ごろに登場しました。
Android 11については2月20日にデベロッパープレビュー版が公開されましたので、正式に配布されるのは2020年9月ごろになると見込まれています。
そして登場して数か月後にGoogleから新しい「Pixel 5」シリーズが登場し、こちらにAndroid 11 OSが組み込まれるというのは何となく想像がつきます。
ちなみにすでにPixel 3やPixel 4でAndroid 11(Android R)を動かしている記録がGeekbench上に公開されただとか。

Android 11の噂されている特徴について様々紹介してきましたが、実際のところまだAndroid 10すら普及していない印象ですので、Android 11について考えるのは少し気が早すぎたかもしれませんね。
Android 10ってなんぞやって方は以下の記事をご覧ください。
Android10でできるようになったことをわかりやすく解説
現在Amazonでタイムセールが実施されていますが、BableTech管理人がその中でもお得なものを厳選しました!!
【Amazonタイムセール】CPU等の自作PCパーツが20%以上割引されてて笑えてきた【速報】
