AMDもIntelも順調に毎年新しいアーキテクチャを開発しています。AMDの主力機であるRyzenシリーズCPUは2017年くらいに始まった覚えがありますが、そこから毎年のように自作パソコンマニアを驚かせていますね。 特にRyzenが注目されるようになったのはやはりこのBableTechが開設された時期くらいに登場したZen2アーキテクチャのRyzen 3000シリーズCPUの登場以来でしょう。 この時が全盛期だったように思えたRyzenシリーズですが、私管理人が受験生として頑張っていた間にも次々と進化していって、気づいたらZen3もとっくに登場していたようです。
そして次に噂されていたのはZen4アーキテクチャというわけですが、2021年はZen4アーキテクチャを採用した第五世代Ryzenシリーズのようなものは登場せず、第四世代Ryzenシリーズの進化系である「Ryzen 5000XT」シリーズがZen3+という名前のアーキテクチャとともに登場するかもしれないといわれています。
この記事ではそんなZen3+アーキテクチャについて深堀していきましょう。
この記事を1文で説明すると
- 2021年はZen3+アーキテクチャを用いた第四世代Ryzen XTシリーズCPUが登場する可能性が高い(Ryzen 5000XT)
2021年までのRyzenシリーズをいったん整理
2020年という年はやはりBableTech管理人にとっては過酷な年でした。新型肺炎が日本中を蔓延していて受験生でありながらも自宅待機を強いられ(まぁ家でも勉強できるので良いですが) そして結局大学に入学してもオンライン授業が続いている状況でございます。そんな中で少しはこのサイト運営に携わっていましたが、やはりコンピュータ系の最新情報を追っかけるのはもうあきらめていました。 そんなわけで管理人自身も一体Ryzenシリーズがどのように進化しているのか、いまいち整理できていない面がありますのでいったん整理しましょう。
時期 | シリーズ | アーキテクチャ |
---|---|---|
2017春~ | 第一世代Ryzen (Ryzen 1000) | Zen |
2018春~ | 第二世代Ryzen (Ryzen 2000) | Zen+ |
2019夏~ | 第三世代Ryzen (Ryzen 3000) | Zen2 |
2020秋~ | 第四世代Ryzen (Ryzen 5000) | Zen3 |
2021秋~? | 第四世代Ryzen (Ryzen 5000XT) | Zen3+ |
やはり一番私を惑わせに来たのは4000番台が登場しなかったことですかね。千の位の数と世代数が一致していたことでまだわかりやすかったこのナンバリングですが、演技が悪いからかよくわからないですが4000番台は登場しませんでした。モバイル向けという形では登場しましたが、それは第三世代と同じアーキテクチャのものですね。
第三世代モバイル向けRyzen CPU情報【Ryzen9-4900H等】
そして急に5000番台になりましたが、アーキテクチャはZen3です。第「4」世代Ryzen「5」000,Zen「3」アーキテクチャって複雑すぎてマジでわかりにくいですよね笑 しかしながら第四世代からモバイル向けシリーズとデスクトップ向けシリーズの型番の線の位の数が同じになり、まだわかりやすくなりました。
そして次の世代は6000番台だという感じになりましたが、6000番台は登場せずに5000XT、つまり5000番台の改良系という形で登場するかもしれないといううわさが出回っているわけです。これは第五世代Ryzenとも言えないので実質2021年は新しい世代が登場しないという認識でも良いかもしれないですね。 でもアーキテクチャはZen3+という名前になる説が濃厚です。しかしながらZenからZen+への進化の時のように世代数や番台は変わらないということでもう訳が分からないです。
今度Ryzenの歴史を振り返る記事でも作ろうかと思います。
Zen3+アーキテクチャの特徴
整理できたところで続いてZen3+アーキテクチャの特徴について紹介していきましょう。もちろん噂されている範囲です。
クロック数増加
XTシリーズというのは以前まではグラフィックボード(Radeonシリーズ)に使われていた表記だったと思いますが、いつの間にCPUシリーズでも使われるようになって余計に複雑になっていますね。Intel系CPUでいう「K」みたいなものだと思いますが、すでにそれに近い「X」というシリーズがあったのでXTはまた別でしょう。第三世代Ryzen CPUのXTシリーズも2020年に登場しましたが、こちらは基本的なアーキテクチャは変わらず、動作周波数が多少伸びただけになります。進化したとは言い難いですね。
もしも2021年にZen3+アーキテクチャと呼ばれるものを採用したRyzen 5000XTシリーズが登場するのであれば、おそらくこちらもクロック数増加くらいの進化になるでしょう。 そしてもしかするとこの5000XTシリーズが登場した後にすぐ第五世代Ryzen 6000シリーズが登場するかもしれません。こちらはZen4というアーキテクチャを利用するのではないかと思います。
そのため、2021年はこのしょぼいアップデート以外にも何か大きなものを期待しても良いかもしれませんね。
参考記事:https://www.techradar.com/news/amd-ryzen-6000-cpus-not-coming-in-2021-more-rumors-claim-we-could-see-5000-xt-chips-instead